大霧山
--- 低山スノーハイキング ---
| 【余計な前書き】 1月の関東地方は毎週末雪が降り、先日は東京都心部にも3年ぶりの大雪が降った。奥多摩や奥武蔵の低山でスノーハイキングができる絶好のチャンスとばかりに出かけた。大霧山は'96年2月に登り、快晴だったその日の山頂からは武甲・両神・二子山、北に浅間・鼻曲・横手・草津そして谷川岳の上信越の白い山々と日光連山が一望だった。今回は展望も雪も楽しめると思ったが、直前に天気予報が晴れから曇りに変わり少しがっかり。因みに前回は秩父側定峰に下山し、高篠鉱泉郷のひとつ「不動ノ湯」に入浴休憩しに行ったのだが、連休中で混んでいるとの理由で断られている。新しい資料によると要予約となっている。 |
〔自己タイム6時間25分〕
【参考】 1996年2月無雪時のコースタイム
橋場…1時間…粥新田峠…30分…大霧山…35分…旧定峰峠…1時間…定峰…40分…札所一番(木戸原バス停・不動ノ湯往復含む)〔標準タイム(無雪の場合) 3時間50分〕
池袋駅で特急電車を捕まえられたので、小川町から8時50分発車のバスまで40分も早く到着した。トイレを済ませてもまだ時間があるのでタクシーで橋場バス停まで行った。先行していたタクシー2台も同じ場所で停車し、10人ぐらいのグループが下車していた。リーダーの掛け声のもと、しっかり整然とラジオ体操第一をしているグループより一足お先に(私たちはチャランポランなストレッチのみ)出発し、橋を渡り林道を行く。除雪されて雪は路肩に残るだけである。途中ショートカットの出口に遭遇し、あっそうだ、前回もこの道の入り口に気がつかずに歩いたのだと思い出した。林道が大きく右にカーブする地点で、直進する道には通行止めの表示があるので右にそのまま登って行った。下から話し声が聞こえてきた。バス停のグループだった。しかしその後彼らに追いつかれないのは不思議だと思い始め、どうも道を間違えたと判った。
実は登山道に入る前の林道・車道で道を間違えることは、一度や二度ではない。緊張感が足りないのか懲りない間違いをお互いに相手のせいにしたり、反対にかばったり。地図で現在位置を確認するとこのまま登ってしまった方が良いようだ。登りつめると両側に高原牧場が広がる二本木峠と粥新田峠を結ぶ稜線だった。「関東ふれあいの道」の一部らしい。ブーたれていた私も粥新田峠が視野に入って機嫌を直した。正規の林道を登ってきた中高年女性5人組に何処から入れば良かったのかを尋ねると「“おばあさんの店”の辺りを左へ」とのこと。うん、“おばあさんの店”があったあった…でも左側は全く注意していなかった。45分のロスだった。
空腹なので峠の休憩舎で軽食。その間くだんの女性5人組みはスパッツをつけながらおしゃべりに花を咲かせている。今日参加しなかったメンバーの噂から年金の話まで途切れることがない。誰かが「アイゼンはどうしようか?」と言うと、別の人が「私は着けて行く」と言った。するとひとりが「じゃあ、私も」、もうひとりも「じゃ、私も」。それまではアイゼンは必要なさそうだと考えていた私なのに、何故かつられて心の中で「じゃあ、私も…」。途中の狭い登山道でのアイゼン装着は面倒なので、ともかく軽アイゼンをつけて歩き始めた。
快晴だった昨日は大勢の登山者が歩いたに違いない。踏み跡がしっかりとついて歩きやすい。尾根道を気持ち良く登っていく。所々雪の割れ目に美しいアイスブルーの色が覗くのは、薄日が差す今日の日差しの加減が良いのだろうか。積雪は50cm位だろうか、それでも木の根元の雪がまあるく消えて土が現れている。山頂が近づくほどに積雪も多く、吹き溜まりにストックを突くとバランスが崩れる。山頂下の急な階段もすっかり雪に埋もれ、踏み跡のステップが頼りだった。

