コースタイム 標準タイム 約4時間50分
登山口--40分--穴口峠--25分--興因寺山--45分--淡雪山--1時間--千代田湖--20分--白山--1時間--湯村山--30分--湯村バス停--10分--湯村温泉
ガイドブックに『金子峠から尾根通しの中峠へは踏跡が不明瞭で初心者は車道を歩いて千代田湖に向かったほうがよい』とある。当然素直に従うことにする。(後日の情報では頻繁に青テープがあるとのこと)ところが車道に出てみれば、千代田湖方面へ小道が延びているではないか…この道でよいのだろうか。釣竿を持った通りがかりの人に訊いてもよく知らないらしい。迷った末にそのまま車道を歩くことにした。
 千代田湖 |
のどかな山里を歩くのも悪くはないが、アスファルトの道は足裏が痛くなって疲れる。だんだん不機嫌になってきた頃千代田湖にたどり着いた。1時間の車道歩きは長く感じた。
 白山への登り口 |
〔14:10〕千代田湖西岸まで行かないで白山への遊歩道入口があった。階段での登り返しはつらいけど、やはり山道は歩きやすくて気持ちが良い。落ち葉でフカフカの道を進むと淡雪山よりもっと真っ白な小山の下に出た。漆喰で固められたようでちょっと奇異な感じ。これだけ白いと「白山」以外の名前は考えられないと納得。

白山からの展望 |
〔14:20〜14:40〕
白山:堂ノ山を巻いてしまったが、登ってきた場合は白山の頂上のあずまや前に出るようだ。あずまやより斜面の方が気持ちが良いので、白い砂礫交じりの岩肌に腰を下ろして休憩した。正面の千代田湖の向こうに茅ヶ岳。澄んだ青空に山稜がクッキリ見えていた。
遊歩道の道標に従って雑木林の中の歩きやすい道で更に進む。雲隠れしていた富士山も姿を現わしてくれた。
 現在地がわかる道標 |
道しるべのほかに写真のような道標も設置されているのだが、肝心な分岐に道しるべがなかったり、遊歩道が縦横にあるので却ってわかりにくい。どうも「下山」という意識があるので、派生した里に向かう道を巻き道と思い込み下ってしまい戻ったり…。あくまで尾根通しに進めばよいようだった。
 最後の登り |
このあたりに来ると空身でジャージー姿のウォーキング、犬との散歩、あるいは登山トレーニングの人が目立ってきた。遊歩道なので丸太の階段でのアップダウンが多くて閉口気味。
 湯村温泉への道 |
〔15:40〕
湯村山下:登りついたピークにベンチがあったので思わず座り込んだ。目の前のピークが最後の「山」湯村山(湯村山城跡)だが、日も傾いてきたので登らずに下ることにした。湯村温泉への道の入口は少々ヤブっぽいが、少し下れば写真のようにベンチもある快適な道になってグングン下れた。車道に下り立ち帯那山から歩き通した充実感に満たされながら温泉街を歩き、16時30分今夜の宿に到着した。
【振り返って】
全体を通してよく踏まれた歩きやすいコースで、案ずることはなかった。必要以上に心配して、歩くのを先延ばしにしていたのが勿体無かったくらい。ただし穴口峠の先の興因寺山に至る分岐と、淡雪山手前の馬の背を通過した後に曲がる入口は、テープがあっても見落としやすい。手持ちのガイドブック(上記参照)にはテープがあることは書いていないので(テープが失われる状況もあるためか…?)、どのあたりに分岐があるのか読んでも見当がつかなかった。低山ゆえ登山マップは参考にならず、地形図を見ても複雑でわかりにくい。インターネットで比較的新しい山行記録を見つけ、参考にしたのは正解だった。上記の2箇所のポイントに気をつければ初心者でも問題なく歩けるし、何より展望が素晴らしいうえに温泉と温泉を結ぶ楽しいコースである。また金子峠付近には春にシロイワカガミが咲くそうである。
【参考ガイドブック】
- 『いで湯を楽しむ100山・関東近辺』実業之日本社1998年初版発行
- 『いで湯の山旅ベストコース・東京周辺』山と渓谷社1992年初版発行

湯村温泉 常盤ホテル
 部屋の窓から。北岳が木に隠れて惜しい |
皇室が利用するので湯村温泉の迎賓館だそうで…(笑)
湯村温泉には文豪ゆかりの宿が多い。常盤ホテルも井伏鱒二、山口瞳らが定宿とし、廊下には皇室の方々のご到着写真や井伏鱒二のスナップが掛けられていた。また松本清張が執筆した部屋もある。「ゼロの焦点」には湯村温泉が登場するそうだが…。
→湯村温泉常盤ホテルホームページ
ここを選んだのは平日の最低料金での宿泊なら普通の温泉旅館と変わらぬ予算で、高級感漂う施設を利用し、質の高いサービスを受け、美味しいお料理を堪能できるからだ。さすがに隅々まで徹底した清掃が気持ちよく、お料理(夕食朝食ともに部屋食)は文句なく美味。かといってリゾートホテルなので浴衣とスリッパで館内を歩ける(寝巻き用浴衣あり)。団体客は入らず静かそのもの。温泉は肌に優しい泉質で良く温まる。見事な日本庭園の中の露天風呂のほうは「源泉掛け流し」だとのことだが、貸切予約制なので面倒で入らなかった。部屋の窓からと大浴場に併設された露天風呂からは南アルプスが望め、朝焼けに染まる山並みを見ながら朝風呂という極上の朝を迎えた。
3日目 1月6日最終日 晴れ |
武田信玄公のお膝元「武田の杜」で遊ばせて貰ったので、お屋形様にご挨拶をしなくてはと思い、初詣をかねて武田神社へ行った。湯村温泉から甲府駅までバス、駅から武田神社行きか積翠寺行きのバスですぐ。10時を回ったばかりなので縁日の屋台が準備を始めていた。三が日は賑わったことだろう。参拝を済ませ宝物殿を見学。
武田神社
要害山を見ようと掘割を越えて神社の裏手に回ってみた。武田氏館跡の向こうに山並みがあり、すぐ目の前の山の上には送電線鉄塔が…興因寺山に間違いない。奥の山の山頂には肉眼でも白い建造物が見える。帯那山だ。確かに自分の足で歩いた山並みを飽きずに眺めてから甲府駅に戻った。
