興因寺山〜淡雪山
--- 南アルプスの大展望 ---
| 古湯坊温泉の裏手から昭和池を経て千代田湖、そして千代田湖から湯村山城跡までの周辺は「武田の杜ハイキングコース」として整備されている。古湯坊のフロントにもハイキングマップが置いてあった。宿としては、"ハイキング"としては興因寺山から淡雪山は一般的ではなく、昭和池から千代田湖までは安全な車道を歩くことを勧めているそうである。興因寺山から淡雪山の間には道標は設置されていない。赤テープやポリ紐のマークが頼りであるからだ。淡雪山は興因寺山から続く尾根のひとつのピークに過ぎず、地形図や登山マップには名前も記載されていない。しかし登山のガイドブックには載っていることが多く、特に岩崎元朗さんが最近よく紹介している。ガイドブックの説明では心もとなくインターネットで検索したところ、登山道の状況をたいへん詳しく紹介しているレポートを見つけた。ReikoさんのHP「あなたもピアニスト&週末は山へ行こう」の山行記録である。印刷して持参した。 |
1日目 1月5日
晴れ
コースタイム 標準タイム 約4時間50分
登山口--40分--穴口峠--25分--興因寺山--45分--淡雪山--1時間--千代田湖--20分--白山--1時間--湯村山--30分--湯村バス停--10分--湯村温泉

登山口(武田の杜遊歩道入口) |
〔9:00〕
出発:宿の朝食時間は8時からなので、ゆっくり出発した。古湯坊から少し車道を下った右手、小さな木橋を渡ったところが登山口だった。「熊に注意!平成15年6月に2頭の熊の目撃あり」の注意書きがあった。幅広く緩やかな道で山腹を巻いて登っていくと、ベンチがある園地に出た。標識に従って右手の登山道を登るが、結構急登である。前日の登山が急登もなく楽だったのに比べ、今日のコースは筋肉を使いそうかな…。
〔9:55〜10:10〕穴口峠・昭和池:登りきると穴口峠の道標があり、車道があがってきていた。車道を少し下ると昭和池があるので行ってみた。小さな池の向こうに南アルプスのパノラマが広がっている。池の正面の高台にはまだ新しい住宅が建っていて、この家の住人は昭和池越しの南アルプスのパノラマという贅沢な眺めをいつも見ているわけである。なんとも羨ましい庭である。
穴口峠に戻り先に進むとすぐに、登山道が崩壊した箇所を通過した。そのまま進むうちに次第に倒木が増え、なんだかヤブっぽくなってきた。不審に感じ始めて、Reikoさんの山行レポートのプリントを取り出した。

興因寺山への分岐点
赤テープに注意! |
『…このあと(崩壊地のトラバースの後・筆者注)はまた広い道を行くが、すぐに90度右に入ることになる。広い道(ハイキングコース?)が峠状になった場所で、よく見ると踏み跡と青いビニールテープがなびいているだけだ。これはうっかりすると通り過ぎてしまう。』とある。前夜に再度読んでいたら見落とさなかったのに。注意深く左手を観察しながら戻るとそれらしき分岐があった。青いビニールテープは赤いビニールテープに替わっていた。少し進むとしっかりした尾根道になり、木の幹に赤ペンキのマークもあった。約10分のロス。
 興因寺山山頂 |
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 興因寺山 |
〔10:50〜11:15〕
興因寺山:今日は昨日よりいっそう暖かく、風もないため山頂でもポカポカしていてくつろげる。目の前の南アルプスは白っぽく霞みがちだが絶景であることに変わりない。富士山は霞んで消えていて残念。それでも気持ちがよくて20分以上日向ぼっこを楽しんだ。
興因寺山からは西へ急な坂をグングン下る。よく踏まれた道だが、分岐が出てきても道標が全くないので不安になる。ごく偶に現れる赤テープを確認しながら進んでいった。

岩場の馬の背 |
岩場の馬の背:やがて花崗岩の白い岩が累々としたピークが見下ろせる場所に出た。眼前には南アルプス。馬の背の鞍部が白い砂礫状で、滑るのではと慎重に通過。岩場に取り付くと三点支持で尾根の反対側に越える箇所があったり、岩場のトラバースもあり面白かった。
 稜線から左手に曲がって下りる場所 |
岩場を抜けて再び樹林帯に入ったものの、淡雪山が見えてこないのだ。淡雪山は傍に家が同じ標高で建っているそうだから、前方左手に目立つ建物がそれらしいと睨んではいるのだが…。不審がる夫にもう少しだけ進んでみようと提案し踏跡を辿ると左手にテープがある分岐を見つけた。ここも見落としやすくて要注意である。

淡雪山山頂 |
〔12:10〜13:00〕
淡雪山:写真で見知っていても、真っ白な花崗岩と緑の松の山頂が目の前に出現したときは声を上げた。尾根の突端の見晴らしの良い場所まで移動。山頂部は平坦ではなく大きな花崗岩が積み上げられている状態である。岩を乗り越えたり、岩から岩へと飛び移ったり案外たいへんだった。遠くから見えていた大きな建物はなんと山頂より高いうえ、屋根に見晴台のやぐらがあって人がいれば逆に見下ろされてしまう。眼下の民家の屋根もすぐそこにある。これには興ざめではあるが、平日で誰もいないため静かなのがうれしかった。南アルプスのパノラマを眺めながら、即席カレーうどんを作ってのランチタイム。
淡雪山山頂
 目の高さに建物(宗教施設) |
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 眼下にも人家の屋根 |
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でも山頂からは南アルプスの展望 |
さて、金子(きんす)峠へと下る道がわからない。ここでまたReikoさんの山行レポートに助けられた。ふ〜ん、すぐ目の前の大きな立派な建物、阿弥陀堂の下に下りるのだな。5分で下り立った所が金子峠だった。