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山旅日記1993-2000 このページのレポートは、HP開設(2000年8月)以前の1993年秋から2000年前半の山行記録です。登山道状況は変化します。実際に登山される場合は、最新の地図とガイドブック他の情報をお調べください。

WEBページ作成日 2002年7月11日




乗鞍岳

-- 初めての北アルプス(リベンジ) --

1994年8月剣ヶ峰
1994年8月剣ヶ峰
(証拠写真)
【余計な前書き】初めての3000m峰登頂は山歩きを始めた翌年、1994年8月の乗鞍岳だった。前日に上高地を横尾まで歩いて足慣らをしてから乗鞍高原に入った。ところが畳平から歩き出してまもなく、篠つく雨になり肩ノ小屋で小降りになるのを待った。登ったものの山頂ではホワイトアウトという生憎の北アルプスデビューだった。ただし直前に購入したゴアテックスのレインウェアの機能にはいたく感心したものだ。不完全燃焼だった乗鞍岳に、次の年の夏再び登ることにした。畳平からの往復だけでは安直な気がして、下山は乗鞍エコーラインをショートカットしている登山道で乗鞍高原に下りる計画にした。


 1日目 7月25日 天候 晴れ 晴れ

 前日に関東甲信越と東北の梅雨が明け、朝から30℃を越えて暑くなった。バスは夏ダイヤ改正前で本数が少なく乗り継ぎが不便だった。(もちろん安房トンネルが完成する以前のため)中の湯、平湯とバスを乗り換えて畳平入り。山小屋到着後、魔王岳に登ったりお花畑の散策路を歩いた。コイワカガミやハクサンイチゲ、そしてクロユリなどが咲き乱れるさまを見たのはこれが初めてだったので感激。夫が少し頭痛がする言う。軽い高度障害(高山病)らしかった。早朝に東京の自宅を発ち、午後2時には標高2700mに居るという激変のせいだろう。

白雲荘
白雲荘
 ターミナルから少し離れた山小屋白雲荘の夕食はなんとステーキ。夜、テラスに出て星空を仰ぎ流れ星を数えた。駐車場から離れていても街灯の明かりが邪魔だが、それでも満天の星空。消灯後、部屋(全部個室)の窓から山の端を浮かび上がらせる稲光を見ながら床に付いた。



 2日目 7月26日 天候 晴れ 晴れ


コースタイム 3時間20分(鈴蘭橋までは5時間10分)
畳平山小屋8:05出発〜8:35肩ノ小屋8:45〜9:30鞍部9:35〜9:45剣ヶ峰頂上10:20〜11:05肩ノ小屋(昼食)11:50〜肩ノ小屋口バス停12:50〜13:30位ヶ原山荘13:50〜冷泉小屋14:20到着 【予定】〜(1時間10分)三本滝分岐(40分)鈴蘭橋
<自己タイム 4時間20分>


鶴ヶ池
鶴ヶ池サブウィンドウを開きます
 朝食前に小屋の前の鶴ヶ池付近を散歩した。素晴らしい青空だった。少し登れば雲海の上に御岳方面と槍ヶ岳・穂高連峰が見えた。

槍・穂高を望む 左手にコロナ観測所のドーム
槍・穂高を望む 左手にコロナ観測所のドーム
 出発してからますます空の青さは増して、山頂からの展望の期待に心は弾む。肩ノ小屋までは舗装路を行くが、小屋からは岩屑交じりの急登や大きな岩ゴロだったりの登山道である。
 標高が上がるにつれ槍・穂高がせりあがり素晴らしい眺めであった。

 観光地化されているため軽装のハイカーが多い。スカートでスニーカーでもないカジュアルシューズの中年女性が、岩ゴロの登山道を登っていた。鞍部までさえたどり着けなかったようだが、一歩間違えば(滑ったら)捻挫間違いなしなのに。

紺碧の権現池
紺碧の権現池サブウィンドウを開きます
 朝日岳と剣ヶ峰の鞍部からは頂上はもうすぐだ。火口壁まで登れば見下ろす権現池の色が美しい。



剣ヶ峰山頂にて
剣ヶ峰山頂にて
最後の急登を頑張って2度目の乗鞍岳最高峰、剣ヶ峰の頂に立った。

 いくぶん雲が出てきたが槍ヶ岳、穂高、木曽御岳と素晴らしい展望だった。反対側の高い山塊は白山だろう。雲が流れて展望を隠していくまで、山頂での時間をたっぷりとって、前年の雨の口惜しさを晴らした。

乗鞍岳(剣ヶ峰)
標高:2932m

山行日 1995/07/26
場所 北アルプス南部
交通 JR松本駅下車バス
バスストップ畳平バスターミナル
温泉ページへ 乗鞍高原温泉
白骨温泉
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《画像について》
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鞍部を見下ろす
鞍部を見下ろすサブウィンドウを開きます
 肩ノ小屋まで戻る際は、登山道は砂礫のザレなので滑りやすい。スニーカーの家族連れが滑って転んだりしていたが、滑落の危険はない。乗鞍岳は天候の急変に備えた装備、服装をもってすれば、誰でも登れる3000m峰なのだった。

 山頂を目指す登山者も増えてきたが、この時間だと山頂の展望は期待できない。やはり畳平の小屋泊まりは良い選択だった。

 肩ノ小屋で昼食。ガイドブックなどに乗鞍高原鈴蘭に至る登山道について殆ど記載がなくて情報不足だったため、ここでも情報収集。つい最近登ってきた登山者があったそうで、とりあえず安心した。

 小屋の裏手から大雪渓の脇の登山道を下山開始。大雪渓では夏合宿の大学のスキー部がスキーをしていた。この年は残雪が多めで、所々登山道が雪に隠れていたため踏み抜かないように注意して下りていった。

チングルマ
チングルマ
コイワカガミ
コイワカガミサブウィンドウを開きます
 お花畑の美しさに、たびたび足が止まってしまう。キバナシャクナゲの群生、コイワカガミとアオノツガザクラ、チングルマなど、高山植物を見るのが初めて同然であるその頃の私達は、一つ一つに歓声を上げて写真撮影態勢。そのため足が進まなかった。エコーラインの車道と合わさる肩ノ小屋口付近ではシナノキンバイ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウが咲いていた。



赤いペンキの矢印に注意
赤いペンキの矢印に注意
沢沿いに下る
沢沿いに下る
 乗鞍エコーラインを渡り、沢沿いの道を下る。岩に赤いペンキで書かれた指示を見落とさないように注意する。

誰にも会わない、静かだ。乗鞍岳にもこんな場所がある。沢を渡る風が涼しかった。





ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
 再びエコーラインにぶつかって、ショートカットの登山道入り口の標識が現れるのを見逃さないようにしながら、車道を下った。車の走行は殆どなかったので幸いだったが、車道歩きは退屈。


 登山道が樹林帯に入ると蒸し暑くて閉口した。何度となく倒木を乗り越えたりして急な道を下りる。位ヶ原山荘が見えたときにはホッとした。ベンチで大休憩。

冷泉小屋前
冷泉小屋前でバスを待つ
 大きく蛇行するエコーラインをショートカットしながら冷泉小屋まで下りた時には、暑くてバテバテだった。小屋の前に飲めるようにコップが置かれた冷泉で一息ついた。鈴蘭へはあと2時間歩かなくてはならない。夕立がありそうな雲行きなので、ここで登山終了を決めてのんびりバスを待った。

 バスがやってきた。ところがバスは止まってくれず通過してしまったのだ!最終バスなのに…。途方にくれて歩いての下山を覚悟していると、もう1台バスが下りてきた。先のバスは臨時?だったようで、15時の正規の最終バスに無事乗車して、乗鞍高原へと向かった。