西穂丸山
| 【余計な前書き】 今年の夏山山行は双六岳の予定だった。…8月2日にわさび平小屋に入り、3日は眺めを楽しみながら小池新道を登り、日影がない炎天下と岩ゴロのシシウドが原に今回もてこずり、急登に喘いで登りつめた鏡平でカキ氷を食べ、弓折岳稜線まで登ってしまえばあとはルンルンのお花畑の稜線歩きで双六小屋へ。4日は双六小屋からのご来光を拝み、双六岳山頂からの槍ヶ岳に感激し、三俣蓮華へ向かう周回コースで雪田とお花畑の写真を撮りまくり、樅沢岳に寄って槍ヶ岳の雄姿と“西鎌尾根”とやらを眺め、のんびりと鏡平山荘まで。5日は前回撮れなかった鏡池に投影する槍穂をカメラにバッチリと収め、満足しつつ下山して新穂高温泉の温泉宿で疲れを癒す。6日は新穂高ロープウェイを利用して西穂山荘の先の丸山ピークまでの往復登山をオマケにつけて福地温泉で打ち上げ…てな計画だった。ところが台風5号の影響で天候が悪くなり、残念だが急遽前半の双六岳登山は中止にした。西穂山荘までなら登ったことがあるので、できるなら独標まで登りたいのだが時間的に無理かもしれない。それでも西穂独標の岩場の高度感にビビらずに登れるだろうかと、不安を抱いての出発だった。 |
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1日目 8月5日 晴、夕方曇り
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新穂高温泉 槍見館

槍見館 |
私は登山を始める以前の観光旅行で
穂高荘山のホテルに宿泊したことがあり、登山を始めてからは新穂高ロープウェイに最も近くて便利なことから、
ホテル穂高(新穂高ロープウェイと経営は同じ)を2度利用(宿泊)していた。今回はかつて「槍見温泉」と呼ばれ登山者に愛された歴史を持つ槍見館に泊まることにした。
数年前にリニューアルされた建物は、山宿というより中高年や女性客が好みそうな落ち着いた宿だった。庄屋の建物を移築したそうで、重厚な木材の力強さに感じ入った。
槍見館とえいば「槍見の湯」。槍見温泉の由来となった渓谷の奥に槍ヶ岳の先鋒を眺められる露天風呂である。写真は到着日の夕方で、曇っていて槍ヶ岳は見えなかった。翌朝5時に起きて真っ先に行くと槍ヶ岳が…。混浴だが誰も入っていない。意を決して入浴。落ち着かないものの最高の気分。槍ヶ岳は遠くて迫力はないものの、山好きはこれでも感動する(笑)
内湯(大浴場)の大きく取った窓からは蒲田川越しの山並みが見えて気持ちが良い。槍ヶ岳の先鋒も望めたし、実は露天風呂の「槍見の湯」よりかえって広々とした展望なのである。

内湯 |
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露天風呂「槍見の湯」 |
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「槍見の湯」から槍ヶ岳を望む |
泉質は肌に柔らかい単純泉で、全てのお風呂が源泉かけ流しである。内風呂1つ、露天風呂3つに貸切風呂4つ(離れ宿泊専用を除く)もあり、一泊ではさすがに全て入ることができなかった(笑)
→槍見館
→地図
※槍見館についての詳細はブログの記事をご覧ください→新穂高温泉 槍見館 - 終わりのない旅
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2日目 8月6日 晴
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槍見館の朝食時間は7時半から。新穂高ロープウェイに観光客が押し寄せない前の早い時間に行きたいため、朝食時間を早めにしてもらうようにお願いした。7時には朝食の準備をしてくれたので、8時10分のバスで新穂高温泉へ。

新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅 |
登山指導センターに登山届けを提出しロープウェイ駅への坂道を登っていると、観光ツアーのバスが2台、3台と追い抜いていく。なんと観光客も結構朝早くから行動開始なのだ。乗り場には既に3つに折り返している行列が…。結局ロープウェイ乗車に30分弱待ち。登山は早立ちが基本。わかっちゃいるけど(^^; 乗り場の窓から見る、すっきり晴れたコバルトブルーの空に屏風のようにそびえる錫杖岳の景色が虚しい(笑)

新穂高ロープウェイ2階建てゴンドラ |
ゴンドラからの展望は今回はバッチリ。以前に乗ったときには雲が多かったので、笠ヶ岳もよく見えなかったのだ。しらかばだいら駅で乗り換えるゴンドラは2階建て。2階に乗るためには乗り場が別だった。
標準コースタイム 約5時間(独標まで)
西穂高口--1時間30分--西穂山荘--15分--丸山(--1時間15分--独標--1時間)--西穂山荘--1時間--西穂高口

千石平園地展望台から笠ヶ岳 |
〔9:30〕
出発:千石平園地展望台から笠ヶ岳を眺め、千石平園地を抜けて登山口へ。園地に咲いているキヌガサソウは、栄養過多なのかオバケのように大きい。

登り始めの登山道 |
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ギンリョウソウ |
「登山装備をしていない人はここから先は入らないように」との注意書きがあるが、登り始めは歩きやすい道なので登山靴ではない観光客も登っていたりする。西穂山荘までは初心者でも登りやすい登山道だから運動靴でも大丈夫。そのため子供連れのファミリー登山が多いのがこのコースの特徴だ。かと思うと、重登山靴の上級登山者も西穂高岳から下山して来る。

だんだん岩がゴロゴロ |
登山道はだんだん岩がゴロゴロしてくる。“岩ゴロゴロ”は登るにつれて多くなり西穂山荘まで続く。展望が開ける場所も2箇所くらいで終始樹林帯の中を登り、休憩に適した場所もない。西穂山荘までの途中で水分補給の休憩をとったとき苦手なブヨが寄ってきた。ザックのポケットに入れた「虫刺され対策グッズ(虫除けネット・虫除けシール・蚊取り線香・ポイズンリムーバー)」の袋の中に虫除けシールがない。補充を忘れてきた。夫の装備のはずの虫除けスプレーも、夫が故意に置いてきていて、早々に腰を上げざるを得なかった。

ハクサンフウロ |
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マルバダケブキ |
傾斜が急になってきたところを頑張ると道は右手に山腹を巻くようになり、やがて西穂山荘の屋根が見えてくる。ここから森林限界で、ようやく高山植物の花が見られるようになった。

西穂山荘 |
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西穂ラーメンと山菜蕎麦 |
〔11:05〜11:35〕
西穂山荘:山荘の名物?の西穂ラーメンと山菜蕎麦を注文して昼食。ラーメンはれっきとした高山ラーメン(縮れ細麺)で、チャーシューと豆もやし入り。
さあ、この先は初めてのコース。下山してバスに乗るため、遅くても16時までに下山しなければならない。果たして独標まで行けるのだろうか…。