イワオヌプリ
7日目 8月4日
曇りのち
晴れ
帰る日になって晴れることになったのである。本格的な回復は午後からという予報。イワオヌプリを往復登山して帰る間際に温泉で汗を流すとなると、朝食を食べてからでは11時40分のバスではあまり余裕がない。1日2本のバスダイヤに選択肢はない。ここまできたら少しでも天気が良い中での登山をしたくて、タクシーを予約しておきゆっくり出発することにした。レインウェアを着ないで出発したのは、この山旅での礼文島3日間、ニセコ3日間を通して実に初めてのことだった。
 五色温泉旅館玄関 |
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 五色温泉旅館全景 |
標準コースタイム 約1時間45分
五色温泉--35分--イワオヌプリとの分岐--30分--イワオヌプリ山頂--20分--イワオヌプリとの分岐--20分--五色温泉
コースマップ ニセコアンヌプリ・イワオヌプリ

〔8:45〕旅館を8時半にチェックアウト。余分な荷物をフロントに預けて出発したが、バス停前の無料休憩所に寄ったり、登山道導入部の橋の上から旅館の全景を撮影したり。いつでもこんな調子で出発が遅れる。
 イワオヌプリへの登山口 |
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 右手に延びる木道を前日に回り道 |
〔9:20〕イワオヌプリ、ニトヌプリ、沼巡りコースとの分岐。遠回りしてしまった昨日はここまで1時間かかったが、今日は35分で歩いた。ガスで足元しか見なかった登山道からは、今日はイワオヌプリの斜面も見えている。
 分岐手前の開けたポイント |
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 分岐の標識 |
〔9:40〕分岐からしばらく登ると、岩がゴロゴロした斜面を登るようになる。左右の展望も開け気分がいい。左手にニトヌプリの双峰が見える。ニトヌプリの斜面にはジグザグの登山道。前日の天気が良かったら登ったはずだった。
〔9:55〕稜線通しの道で登ることにした。左手眼下に大沼が見えてきた。昨日は雨の中をあの畔を歩いたのだ。特徴のない景色の沼に思えた大沼も、こうして上から眺めれば青くて美しい。右手にはイワオヌプリの山頂が姿を現わした。草木の生えない硫黄の山の向こうには、緑のニセコアンヌプリが見える。

イワオヌプリ山頂 |
〔10:05〕ザレ場を下り山頂へと登り返す。ニセコアンヌプリの後ろには羊蹄山が見えるのだが、山頂標識まで来るとすっかり隠れてしまう。すぐ目の前のニセコアンヌプリは、堂々としてさすが主峰。雲があっても空が青く、風は爽やかで気持ちが良い。二人占めしていた山頂に、若い女性の2人連れがやってきた。会話が聞こえたら中国語だった。初日のバスにも欧米系外国人ハイカー、五色温泉にも2人のアメリカ娘らしい宿泊者と、ニセコはなかなか国際的なようである。
〔10:25〕下山開始。下りは山腹の巻き道で快調に下りた。秋の始まりの草紅葉の傍らに夏の名残のイワギキョウが一輪。

ニセコ五色温泉全景 |
〔11:25〕登山口上の最後の階段を下りる前に、コース唯一のテーブルとベンチでひと休みした。眼下にニセコ五色温泉の全貌が見渡せる。五色温泉旅館と道路を隔てた建物が廃業してしまった「ニセコ山の家」。左下の赤い屋根が無料休憩所で、売店と湧き水で煎れたコーヒーが飲める喫茶も営業している。濡れていたスパッツを乾かすためにわざわざつけていたのを外して、泥を落としてしまう余裕まであって、タクシー予約は正解だった。
五色温泉旅館に戻って入浴。入浴料は要らなかったが、休憩室の利用は支払った。200円なり。タクシーの車窓から見るどんどん晴れていく青空に複雑な思い…。夏空に映えるニセコの山並みと羊蹄山を眺めながら、ニセコに別れを告げ倶知安駅に向かった。
※おまけ「寝台特急北斗星で帰京」のレポートもあります。