ニセコ 沼めぐりコース
2003年8月2日〜8月4日 ニセコ その2
6日目 8月3日 終日雨 |
朝から雨が本降りなので、7時半からの朝食を済ませてもぐずぐずしていた。計画では朝食をお弁当にしてもらって早発ちし、イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリの三山を縦走して湯本温泉に下るつもりだった。礼文島と同様に、雨で計画の変更を迫られた。天気が良くない場合はアップダウンが少ない「沼巡りコース」と決めていたが、こんな雨では…。ニセコの町まで下りて美術館巡りなどの観光もできるのだが、二人ともそうしようとは言い出さなかった。結局9時15分に出発。
標準コースタイム 約3時間20分
五色温泉--35分--イワオヌプリとの分岐--40分--硫黄鉱山跡--30分--大沼--50分--
大谷地入口--30分--神仙沼--15分--神仙沼レストハウス(バス停)
コースマップ ニセコ沼めぐりコース

MAP画像の番号の場所からの写真が、写真のキャプションの#番号です
1.〔9:30〕イワオヌプリ登山口。沼巡り→登らないという先入観で、うっかり右の木道を進んでしまった。これは脇道の遊歩道で、駐車場とバス停「お花畑」を回ってから元のコースに合流した。ルート通りに歩くと一気に階段を登るだけだが、ヤナギランが咲いていたり、高山帯の登りではコケモモやガンコウランが実をつけていて、晴れていれば楽しい寄り道。
 脇道の遊歩道 |
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 ヤナギラン |
 急な階段を登る |
2.〔10:00〕回り込んで着いた所が登山口からほんの一登りの場所だと知ってがっくり。おまけに急な階段を登らなくてはならない。うんざりする雨で、帰ろうかとさえ思う。気を取り直して階段を登りきると岩がゴロゴロしている樹林帯の中の登りが続く。
3.〔10:30〕えぐれた道を抜けると開けた場所に出た。簡単なベンチもある。このあたりはキバナシャクナゲ?が多い。イワオヌプリ方面から若い男女の3人組みがやってきた。スニーカーで合羽も着ていないので全身ずぶ濡れだった。この先イワオニプリとの分岐を左に取り、小イワヌプリに添って行く。潅木帯ではアカモノの花やツバメオモトの実などが見られた。
 分岐手前 |
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 アカモノ |
 硫黄鉱山跡? |
4.〔11:10〕荒涼としたガレ場、ザレ場が広がる台地の辺りでちょうど雨が激しくなって、コースがわかりにくくなった。ガスがもっと濃かったら迷いそうな場所である。地図を見て進路を確認してもわからない。目を凝らして赤いテープを探して先へ進むことが出来た。この辺りが「硫黄鉱山跡」だろうか…。
 潅木帯を行く |
〔11:38〕砂礫地を抜けると潅木帯のほぼ平坦な道。晴れていたらどんな景色が見えるのだろう…。
 硫黄川を渡渉 |
5.〔11:45〕飛び石伝いに沢を渡る。レインウェアの防水性が落ちていたこともあって、この頃には既に二人ともレインウェアの中までグッショリになっていた。レイングローブ、靴の中も然り。それでもまだ大沼に着かない。アップダウンもある、迷いやすい箇所もある、第一、登山地図と地元観光案内誌に掲載されているコースタイムが短すぎるんじゃないかと苛立ってきた。
6.〔12:15〕大沼が見えてきた。しかし登山道の脇の茂みから見下ろしながら歩くだけである。仕方なく道の脇で軽食休憩を取る。この先もぬかるんだ悪路を登ったり下りたりで大谷地が遠い。そのとき反対側から歩いてこられたご夫婦に遭遇。もうすぐ先から大谷地の木道になると聞いてホッとした。神仙沼から何回かこのコースを歩いているという彼らの話でも、五色温泉までは距離があって時間がかかりいつも途中で引き返すとか。地図で見る限りはイワオヌプリ分岐と大谷地の間は平坦な巻き道や緩いアップダウンのコースとしか見えないが、決してお気楽コースなんかではなかった。
 クルマユリ |
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 ヒオウギアヤメ |
7.〔13:20〕木道は楽でいいなぁ…と元気回復。あまり期待していなかった花もクルマユリ、ウツボグサ、ヒオウギアヤメなど結構咲いている。大谷地湿原には日本ではここと大雪山の一角でしか見られないといわれている、フサスギナというトクサ科の植物が群生しているそうだ。どういうわけか失念していて探すこともしなかった。しかし最近では絶滅に瀕しているそうなので、見つからなかっただろう。湿原自体も車道に接しているため乾燥が進んでいた。
 キタキツネ |
8.〔13:40〕大谷地湿原を抜けたら階段で車道(ニセコパノラマライン)に上がった。車道脇に駐車スペースがあり、ここでエサ目的で待機中らしいキタキツネとご対面。人馴れしていてカメラを向けても逃げない。雨に濡れそぼっていて哀れな感じもしたが、もちろんモデル代はやらなかった。道路を渡って神仙沼への登山道へと入る。
 神仙沼 |
9.〔14:10〕ガスに煙る神仙沼到着。晴れていればチセヌプリが望める。湿原の木道を突っ切ってレストハウスに向かった。大小の沼には尾瀬で見慣れたオゼコウホネが咲いていたが、こちらではネムロコウホネという。
10.〔14:30〕神仙沼レストハウス到着。脇のあずまやで休憩し、満足に食事していなかったので温かいものを作って食事をしようと思った。念のためバスの時間を確かめると、15時に五色温泉へ行くバスがある。濡れた体が冷えて寒いので、そのバスで戻ることにした。湯本温泉チセハウスの泥湯を体験したかったので途中下車も考えたが、着替えを持たずに来てしまい風邪を引きそうなので断念。15時半には五色温泉旅館に戻り、冷え切った体を温泉に沈めた。この楽しみがあるからこそ、雨の中の難行ハイキングも悪くはない。
※ちょっと苦言 びしょ濡れのレインウェアで帰りチェックインしたのだから、普通なら乾燥室の場所を教えてくれるはず。案内がないうえ、夫が濡れた衣類を掛けるからとフロントにハンガーを借りに行っても乾燥室のことは教えてもらえずハンガーを貸してくれただけだった。スキーリゾート地なのだから乾燥室がないはずはないと思ったがそのままに。翌朝玄関で立ち話した登山スタイルの宿泊客によれば、乾燥室は素泊まり棟にあるそうだ。「乾燥室がありますか」と訊ねなかったのも悪いが、ちょっと不親切。実はこの宿の女将さんや食堂の給仕係のアルバイトの人たちは感じが良いのだが、フロントを勤める二人の男性のうち一人が無愛想なのだ。乾燥室の不親切な対応も彼。電話での予約時の素気ない応対も彼…のようだ。せっかくの宿なのにこんなことで損をしている気がするのだが…。