那須岳
三斗小屋温泉から中ノ大倉尾根を下る

証拠写真(1994年茶臼岳山頂) |
【余計な前書き】 1994年10月の連休に初めて那須岳に登った。茶臼岳に登り牛ヶ首から南月山、そして那須湯本に下山する予定だった。しかし寝坊して予定の新幹線には乗れず、おまけに山麓のお祭りでお神輿・山車が出て道路は大渋滞、登山口に着いたときにはお昼。ガスの中の茶臼岳に登ったが(証拠写真;山頂標識が写ってないけど)展望はなく、南月山への途中で時間切れで引き返したのだった。ベストではなかったものの紅葉は美しく、特に眼下の姥ガ平の紅葉の素晴らしさが印象に残っている。
雪辱を期して南月山から白笹山のコースと、今度は三本槍岳と朝日岳も登り温泉をも堪能する那須のいいとこ取り2泊3日のプランを立てた。メーリングリストでの仲間であり、親睦会でもお会いしているRIKIさん(→B型ファミリー物語)が現在那須に単身赴任中なので、お目にかかることも楽しみのひとつだった。 |
標準コースタイム 約2時間30分
峠の茶屋10:50出発〜11:50峰の茶屋(昼食)12:20〜牛ヶ首12:45〜13:20姥ヶ平広場13:35〜沼原・三斗小屋分岐13:55〜沼原分岐14:55〜三斗小屋温泉15:20到着
<自己タイム 約3時間45分>
9時過ぎに黒磯駅到着。RIKIさんと連絡をとり山麓駅で待ち合わせ、車で峠の茶屋まで送っていただくことになった。バスがのろのろとボルケーノハイウェイを上って山麓駅に着くと、少し上の方に車を停めたRIKIさんが煙草をくゆらして待っていらした。1月末のOFF会(親睦の飲み会)以来の再会である。この山行計画に関してもいろいろ教えていただいたうえ、携帯電話の通話状況まで確認に行ってくださった。メーリングリストで知り合って以来、2度ばかりお会いしただけなのにご親切にして頂いて感謝している。峠の茶屋の駐車場でRIKIさんの近況を伺ったり、持っていった鹿島槍山行の写真をお見せしたり。隣に駐車した車の持ち主から、那須御用邸に滞在中の皇太子殿下が前日に茶臼岳に登山されたと聞いた。勤務中にお世話をおかけしたRIKIさんと別れて、峰の茶屋に向かう登山道を歩き出した。

ウラジロタデ? |
7年前の秋の山行ではナナカマドなどの紅葉に歓声をあげながら登った道は、今回はウラジロタデ(オンタデ?)が一面に満開だった。奥の樹林のなかにうすいピンクの花が満開の低木はタニウツギだろうか?右手に荒々しい朝日岳が威圧的にそびえる。
 避難小屋 |
今日はほとんど無風だったが、名物“風の通り道”は期待?に違わず強風が吹いていた。7年前には要塞のような石室があった場所に建った、まだ新しく立派なログハウスの避難小屋のなかで昼食にした。テーブルの上に眼鏡の忘れ物あり…。
三斗小屋温泉へはこの峰の茶屋から急なガレ場を下り延命水のある登山道で行くのが近い(50分)が、牛ヶ首から姥ヶ平を経由するコースにした。噴煙が噴出する茶臼岳山腹を水平に横切って牛ヶ首まで、7年前の記憶を辿りながら歩く。

姥ヶ平広場からの朝日岳 |
牛ヶ首から姥ヶ平へも急なガレ場をどんどん下りる。見下ろす樹林帯の底には開けた白い広場があり、ベンチも見えるのだが思ったより遠い。団体の少し長い列が行くのが見えた。下り立った姥ヶ平はナナカマドの木立のなかに白い砂地の気持ちが良い場所だった。94年秋の山行では牛ヶ首から見下ろした姥ヶ平の紅葉が素晴らしかった。
誰もいない広場で、ベンチとテーブルと茶臼岳の展望をふたり占めしながら果物を食べて大休憩。ナナカマドが燃えるころに再び訪れたい場所だ。
 姥の石像 |
姥ヶ平の分岐にはひっそりと姥の石像がある。予定より時間がかかっていたことと、余りの静けさに熊の出没が不安になり、湿原の散策はカット。熊鈴をストックに付けて鳴り響かせながら先を急いだ。

タマアジサイ |
姥ヶ平にどんどん下りた分を登り返す。小さな沢(御沢)を渡ってからはかなりの急登もあり汗をかいた。峰の茶屋からの道と合わさる沼原分岐からは広く平坦な道となり、三斗小屋の温泉宿の前に出た。

三斗小屋温泉 煙草屋旅館
→三斗小屋温泉 煙草屋旅館
 三斗小屋温泉 煙草屋旅館 |
三斗小屋温泉では平日のため宿泊者は20人ほどでそれぞれのグループで個室割り当てだった。露天風呂は混浴だが3時から5時までは女性専用タイムである。早速直行するとアッ誰もいない!会津の山々を正面に望む露天風呂に独り浸かれば、気持ちが開放されてゆく。一人では大き過ぎるお風呂の中央まで行くと、お湯が熱くて後ずさりする。湯船のうえに飛び交うトンボと目の前の山並みとの晩夏のたたずまいの山のいで湯をひとり占めで堪能した。写真を撮らなかったのは大失敗。露天風呂の様子をご覧になりたい方は
RIKIさんのレポートで。
5時からの夕食の席で登山者然とした人がいないことに意外な思い。親子や女性二人組、夫婦など三斗小屋温泉が目的と思われる。賑やかなのは秘湯めぐりが趣味らしい男性グループで、翌日は甲子温泉に行くらしい。
もう一軒の宿、大黒屋辺りを散歩したりして夕暮れ時を過ごした。大黒屋旅館も窓辺の手すりなどに旅籠の風情を残して良い感じである。明日歩く隠居倉への登山道入口には、オオバギボウシが咲いていた。
その後夫は露天風呂へ、入れ替わりに私は内湯に行く。実は内湯も混浴なのだが、小さいながらも隣に女性用の内湯もある。もちろんテレビなどなく、就寝まではすることがない。そこで温泉に浸かり部屋に戻っては窓からの涼しい風に吹かれ、の繰り返し。朝の入浴を含め都合5回の温泉三昧であった。女性宿泊者がわずか4人だったため内湯も殆どひとり占めだった。ランプの宿にランプが灯る前に心地よい眠りについた。