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守屋山

--- ザゼンソウ咲く大展望の山 ---

2004年4月11日 天候 晴れ 晴れ

【余計な前書き】 守屋山は登山のガイドブックに紹介されることは殆どないが、ザゼンソウの群生地があることから旅行会社などの登山ツアーでは定番のようだ。しかし私が守屋山を知ったのは別の機会からだった。10年以上前に新聞にあるコラムが連載されていた。藤森照信東大教授(建築史学)が子供の頃の思い出などを綴っているコラムだった。藤森氏のことは赤瀬川源平氏(イラストレーター・作家)が提唱する「路上観察学会(街にある不思議な風景や無用の長物を撮影して歩く)」の一員として知っていた私は、飄逸な語り口のそのコラムを楽しみに読んでいた。その中にふるさと諏訪の里山として、守屋山が登場したのである。それ以来登りたかった山に、高遠の桜見物中止という成り行きでようやく登ることになった。

諏訪大社御柱御用
「諏訪大社御柱御用」茅野駅
〔9:30頃〕茅野駅: 勝沼を過ぎると特急あずさは山梨一宮町の桃畑を縫うように走る。桃畑はピンクの花がちょうど満開で、夢のような景色に見とれた。鳳凰、南アルプス、茅ヶ岳、八ヶ岳と今日のあずさはまるで展望列車だった。諏訪は七年に一度の「諏訪御柱祭り」の真っ最中で、この日は最後の「木落とし」が行われる。茅野駅の駅員さんも皆揃いのハッピを着用し、改札手前のディスプレイはこの通り。



標準コースタイム 約3時間30分(登り2時間・下り1時間30分
守屋登山口--ザゼンソウ群生地--登山道入口広場--守屋山東峰--守屋山西峰--東峰--登山道入口広場--守屋登山口

〔9:55〜10:40頃〕出発: 守屋登山口バス停前の駐車場と真新しい神社の間に登山口がある。「森林浴コース」との標識がある。マイカーの場合は林道守屋線を進み、もっと上の登山道入口まで入る事が出来る。カラマツ林の登山道はだんだん急登になるが、それもあっけなく終わり緩やかに尾根を巻く道に変わる。左手前方にふたつのピークを持つ守屋山山頂を見ながら歩く。

守屋登山口
守屋登山口
緩やかな尾根道
緩やかな尾根道

守屋山 標高:1650m

山行日 2004/04/11
場所 長野県
交通 JR中央線茅野駅JRバス茅野-高遠線(4-11月)23分
busstop守屋登山口 (タクシー約10分)
MAP 守屋山コースマップ
約106KB

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ザゼンソウ群生地

〔10:40頃〕ザゼンソウ群生地: 林道を横切ったりあるいは沿ったりして行くと、「守屋山座禅草コース」の標識に出会った。この辺りの林道脇に水が染み出ている箇所にもザゼンソウが咲いていた。窪地に下りていくと木道が設置されており、ザゼンソウは左右の湿地にポツリポツリと顔を出していた。広場になった守屋山登山道入口手前の窪地から水が湧き小さな沢になっている。ザゼンソウはこの辺りが多かった。

座禅草コース入口 ザゼンソウ群生地
ザゼンソウ群生地サブウィンドウを開きます


守屋山登山道入口
守屋山登山道入口
珍しい茅葺屋根のあずまや
珍しい茅葺屋根のあずまや
 広場には幾つかのベンチと珍しい茅葺屋根のあずまや、そして避難小屋、簡易トイレがある。



ぬかるみ
ぬかるみ
鎖場
鎖場サブウィンドウを開きます
〔10:45〜11:30頃〕 山頂まで:ここまでは二人きりだったが、ここからは車でここまで入れるため登山者が一気に増えた。ぬかるんだ登山道を登っていくと残雪が現れた。軽アイゼンをつけるほどもないのだが、残雪が凍って滑る箇所もある。「鎖場」は通常なら鎖など要らない程度のものだが、残雪の凍結でまともには登れない。無理して登っている人が滑っていたのを見て、前の人を見習い立ち木につかまりながら脇のヤブを登った。

〔11:45〜12:45〕東峰(1631m): 山頂は360度の大展望である。気温が高くて霞んでいるものの、その期待以上のパノラマには圧倒された。蓼科山・八ケ岳連峰、甲斐駒ケ岳・鋸山と仙丈ケ岳の間に北岳。守屋山西峰の向こうにひときわ白い御嶽山が横たわる。諏訪湖の向こうには霧ケ峰、そして遠望には北アルプスの特徴のある穂高大キレット。槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が確認できた。

東峰から 甲斐駒ケ岳・北岳・仙丈ケ岳
東峰から 甲斐駒ケ岳・北岳・仙丈ケ岳
守屋神社奥宮
東峰直下にある守屋神社奥宮

西峰へ
西峰へ
 山頂の賑わいを避けて鞍部へと下り、奥宮の傍で昼食。西峰までは緩やかなアップダウンで20分ほどである。途中にある「カモシカ岩」にはカモシカがよく立っていることがあるそうだ。西峰の直下には「ラビット小屋」と呼ばれている休憩小屋が建っている。コンクリート打ちっぱなしの小さな小屋だが、中はよく手入れされていてきれいである。


カモシカ岩
カモシカ岩
ラビット小屋
ラビット小屋
ラビット小屋内部
ラビット小屋内部

西峰から 諏訪湖
西峰から 諏訪湖(左手奥に北アルプスも見えた)
〔13:10〜14:10〕西峰(1650m): 西峰の展望も東峰とほぼ同じだが諏訪湖がより大きく眼下に見える。20分ほど展望を楽しみ往路を戻った。すっかり人が少なくなって静かな東峰で、名残を惜しみつつ南アルプスを眺めて休憩…なんだか休憩してばかりである。

〔15:00〜15:20〕登山道入口広場: 指定席を予約している帰りの特急あずさの時間が遅いため、下山後に寄る日帰り温泉施設を調べてきたが、高遠からの渋滞の余波を懸念してやめることにした(タクシー代の節約も)。時間調整のためここでゆっくりしようということになった。茅葺のあずまやは内部での火気禁止なのでベンチでコーヒータイムとした。小鳥のさえずりを聞きながらドリップコーヒーを味わう贅沢なひとときを過ごしながら思ったこと。人込みと渋滞の高遠城址公園へ行かなくて良かった!