HOME > 山行一覧 > 三ツ峠山(2003年2月26日)


三ツ峠山

--- OFF会 ---

おすすめの適期
季節 1月-2月 3月-4月 5月-6月 7月-8月初旬 8月中旬-9月 10月-11月
中旬
11月下旬
-12月
適期
備考 展望 新緑 花・展望・黄葉 展望

【余計な前書き】 ネットの仲間(FHML・ル・クプル登山隊リング)のシジュウカラさんご夫妻が用事で広島から上京されるので、FHML仲間の近ドさんとmuusさんが富士山展望の三ツ峠への山行計画を企画。名づけて『ネット山仲間集結・でっかい富士山に抱かれよ〜』。近ドさんが私のために駅まで迎えに来てくださるというので、夫の承諾も後回しでホイホイと乗ってしまった。近ドさんが主催する「雪好きML」のメンバーでもあるジャンさんとSugiさんも参加することになり、夫と2人で好き勝手にのんびりと歩いている私は多少不安を抱きつつ、初対面の方たちも一緒のグループ山行を、初めて経験することとなった。


標準コースタイム(無雪期)  2時間50分
三ツ峠登山口〜{10分}〜林道(舗装路)終点〜{1時間20分}〜木無山〜{15分}〜山頂(開運山)〜{1時間05分}〜三ツ峠登山口 <今回はタイム記録がありません>


 三ツ峠の登山口は、富士急行線三ツ峠駅からの「表登山道」と河口湖駅からの府戸尾根、都留の宝鉱山からなどがある。今回はスノーハイクとOFF会が目的なので、俗に「裏口入学コース」と呼ばれる最短の三ツ峠登山口からの往復である。前日に勝沼にマイカーで着いたシジュウカラさんご夫妻と勝沼在住の近ドさんが、勝沼ぶどう郷駅で出迎えてくださる約束であった。電車を乗り継ぎ3時間かかって勝沼駅に着くと、ホームから見える甲府盆地の向こうに連なる南アルプスの山並みが消え入りそうなくらい霞んでいた。そういえば少しも寒くない。気温が上がって三ツ峠からの富士山も霞んでしまっているのでは、遠くからお越しのシジュウカラさんたちに喜んでもらえないと不安になってしまった。駅での初対面のご挨拶の後、三ツ峠へと向かう前にちょっと寄り道。「天空の湯」という日帰り温泉施設の前の展望所が南アルプスと前衛の山々の絶景ポイントで、近ドさんのご自慢なのだとか。春霞さえなければ素晴らしい写真が撮れたかも。しかし真っ白な北岳を始めとする峰々の連なりは圧巻であった。

 近ドさんが運転する車が三ツ峠入り口から登っていくと富士山がその雄姿を現した。シジュウカラさんご夫妻は大喜びである。あちこちの山からの富士山を見慣れている、関東在住の私たちより感激もひとしおのようである。登山口手前のパーキング(トイレあり)でmuusさん、ジャンさん、Sugiさんと合流し、再び車で三ツ峠登山口(バス終点箇所)に。道路は除雪されている。

シジュウカラさんとカケスさん
仲良き事は美しき哉(^^)
 10時過ぎ出発。舗装路をショートカットしながら少し行くとまだ新しいトイレがあり、ここで軽アイゼンやスパッツなどの支度を整えた。アイゼンは大雪山の雪渓で使ったことがあるというシジュウカラさんたちであるが、4本爪のゴムバンドが硬くてご主人のカケスさんが思わず手を貸している。仲睦まじい様子を見ていると、チラッと夫が脳裏に浮かんだ。
←写真提供:muusさん



緩やかな登り
緩やかな登り
写真提供:シジュウカラさん
 稜線までは山頂直下の山小屋の車が通るための、幅広い道を登る。1994年11月下旬に夫と登ったときの記憶では、赤土がぬかるみ、車の轍でえぐれていていた道も、30〜50cm程度の積雪が適度に圧雪されてたいへん歩きやすかった。また奥多摩、奥武蔵の雪よりもアイゼン団子になりにくいようだった。左手にパラボラアンテナを乗せた御巣鷹山を見ながら登る。30分ほど登ると春めいた陽射しのせいもあって暑くなり、少し足が遅れだしてしまった。すかさず後ろのジャンさん、Sugiさんから「飲み物休憩しましょう」と気遣いの声が飛んで助かった。

 一番後ろの近ドさんの姿が消えている。どうやら斜面の雪の誘惑に駆られ、時々樹林帯を直登しているらしかった。先頭を行くサブリーダーのmuusさんがベンチまで急いで先行し、紅茶を入れて待っていてくださる。中間地点のベンチで温かい紅茶を飲みながら話が弾んだ。

ウサギの足跡(たぶん)
ウサギの足跡(たぶん)
足跡アップ
足跡アップ
 登山道脇の斜面に動物の足跡がついていた。跳ねて走るウサギの姿が目に浮かぶ。木立の枝には真っ白な花が咲いているように雪が残り、美しい並木道になっていた。

三ツ峠山 標高:1786m
開運山(最高峰)

山行日 2003/02/26
場所 山梨県
天候 晴れ
メンバー 近ドさん(R)
muusさん(SR)
Sugiさん
ジャンさん
シジュウカラさんご夫妻
《画像について》
青枠があるか説明にサブウィンドウを開きます付きの画像は、画像自体をクリックするとサブウィンドウで拡大表示します。サブウィンドウをクリックすると閉じ、サブウィンドウはマウスのドラッグで移動可能です。

 展望が開けた場所で南アルプスの展望に皆歓声をあげる。このあたりはお花畑になるのだとSugiさんから教えてもらう。シジュウカラさんに富士周辺の特有の花、フジアザミをSugiさんと一緒になって説明。後ろではジャンさんが得意のダジャレを飛ばしているらしい。みんなとても良い笑顔である。

最高峰開運山をバックに全員で
開運山の達磨石をバックに全員で
写真提供:シジュウカラさん
 山小屋の四季楽園が見えてきた。あの向こうには雄大な富士山が私たちを迎えてくれることだろうと足が速まった。たくさんの布団が干された四季楽園の二階から声がした。「今富士山に笠雲が!早く行って見て」。見上げると小屋の奥さんの手にもカメラが。展望広場に登ると、均整の取れた笠雲を頭の上にぽっかりと浮かべた富士山がそこにあった。

 少し淡く刷いたような春霞ではあったが、裾野からてっぺんまで見えるきれいな富士山だった。そして珍しい笠雲の富士にシジュウカラさんご夫妻ならずとも大満足。直前の天気予報で快晴ではないという予報なので、カメラをコンパクトデジカメにしてしまったのが悔やまれた。


 展望台広場にザックをデポして山頂(最高峰の開運山)をアタック。先に登っていたパーティーがお弁当を広げている脇を通過するときに空腹に気づいた。時計を見ると12時を廻っていた。山頂直下の急登がお腹ぺこぺこで堪える。山頂の電波設備や定点カメラの設備の脇を回りこんで山頂に立った。

山頂からの展望

笠雲富士
笠雲富士サブウィンドウを開きます
南アルプス
南アルプスサブウィンドウを開きます
富士山
富士山サブウィンドウを開きます
釈迦が岳も
釈迦が岳もサブウィンドウを開きます
左手に八ヶ岳
左手に八ヶ岳サブウィンドウを開きます


山頂の記念撮影
山頂にて
 山頂部には以前にはなかったステンレスの鎖の柵が設置されていた。安全対策であろうが公園のような違和感もある。しかしなんという気持ちよさだろう!冬ならば季節風が吹き、寒さで展望をゆっくり眺めるどころではないはずの山頂だが、この日は風がなく暖かい陽射しに包まれていた。山頂は狭いが平日なので、我々グループで360度の展望を独占である。山座同定に長けた近ドさんから一つ一つ教えてもらったり、セルフタイマーの設定に失敗して笑いが起こったり、グループでの山行の楽しさも格別だった。
←写真提供:Sugiさん

 広場に戻るため下山。登山道脇の新雪の中をmuusさんが踏み込んで下り、ブッシュの深みに潜ってニコニコ喜んでいる。雪にウキウキするのに年齢は関係ないようである(^^)

ランチ
ランチ
 広場に戻ると隣を歩いていたSugiさんが突然駆け出した。Sugiさんの手には空のアルミ鍋。ザックから出して置いた冷凍のアルミ鍋入りうどんの中身をカラスに持っていかれたのだった。お昼がなくなってしまった気の毒なSugiさんに、皆で少しずつおすそ分け。なんだかそんなことも楽しい。近ドさんはいつものようにワインを持参。シジュウカラさんたちは瀬戸内海の小魚をストーブであぶって下さるし、牛タンスモークだとかチーズだとかも廻ってくるし、ジャンさんの持ってきたりんごとイチゴは美味しいし…女性には2個サービスだし(^^)…もう最高のランチだった。
←写真提供:Sugiさん

 「雪好きML」メンバーの4人はショートスキーを担ぎあげていて、下山は樹林帯の斜面を滑ろうという魂胆である。そこでシジュウカラさんご夫妻と私は一足先に下山することにした。四季楽園の裏手のトイレに寄ってみると凍結のため使用禁止。その間にシジュウカラさんのご主人カケスさんはスタスタ下りて行ってしまわれて姿が見えなかった。急いでふたりで後を追った。カケスさんとの距離が縮まったり離れたりしながらシジュウカラさんとふたり、お喋りを楽しみながら下りたのだった。

 登山口上のトイレ前まで下りてきてみると、スキー組はまだ到着していないようだった。少し待つとスキー組がトコトコ歩いたり、颯爽と滑ったりとそれぞれに到着。再び皆で車まで歩き出す頃、風がすこうし吹き始めていた。

天下茶屋
天下茶屋
 駐車場から御坂峠天下茶屋前までみんなで移動。ここは富士の絶景ポイントなので、三脚にカメラの富士山を狙うカメラマンが常に居る。このときは主のいないカメラと三脚が2脚。笠雲が崩れてしまった富士山を眺め、シジュウカラさんたちには『富士には月見草がよく似合ふ』という太宰治の自筆の碑を見てもらった。名残を惜しみつつ、muusさん、ジャンさん、Sugiさんと別れ、勝沼駅にて近ドさん、シジュウカラさん夫妻に見送られて帰宅の途についた。シジュウカラさんご夫妻はその日のうちに広島に向けて車を走らせるとのこと、なんとタフなこととビックリであった。

メンバーそれぞれにレポートがあります。併せてご覧ください。