三頭山
--- 都民の森からの最短コースで気軽なハイキング ---
| 【余計な前書き】 大岳山、御前山とともに奥多摩三山のひとつ。ブナの原生林が残りブナやミズナラなどの巨木も見られる。1996年5月に行ったときには新緑の美しさに感激した。標高差が少ない都民の森からの周回コースでは若干物足りないので、次回は奥多摩湖へ下山するか、あるいは笹尾根を歩き西原峠に下山したいと考えていたのだが、今回もまたお気楽コースになってしまった。 |
おすすめの適期
| 季節 |
1月-2月 |
3月-4月 |
5月-6月 |
7月-8月初旬 |
8月中旬-9月 |
10月-11月
中旬 |
11月下旬
-12月 |
| 適期 |
◎ |
◎ |
◎ |
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◎ |
◎ |
| 備考 |
展望 |
花・新緑 |
新緑 |
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紅葉・展望 |
展望 |
天気
晴 風弱く暖か
コースタイム 標準タイム 2時間40分
都民の森登山口9:35出発〜鞘口峠10:05〜10:40(休憩)10:55〜三頭山東峰11:35〜11:45三頭山(昼食)12:45〜ムシカリ峠(三頭大滝入口)13:00〜(休憩)〜14:05三頭大滝14:30〜都民の森14:45到着 <自己タイム
3時間20分>
寝坊した。バタバタと支度をしてバタバタと戸締りし、駅までバタバタ走った。前日の天気予報が「朝は冷え込みます、寒いです」と脅かしていたわりにはそれほど寒くない。冬用の発熱素材のアンダーウェアまで着込んだ夫が暑がっていた。中央線に乗り換えて立川に向かう車窓からは、青空にクッキリ浮かぶ富士山が見えていた(いいぞ!)。武蔵五日市駅から都民の森への直通バスに乗る。春のハイキングシーズンより空いていて、並んでいた乗客は全員座れた。
バスが旅館や民宿が数軒並ぶ数馬の集落を通過するとき、乗客の誰かが「ここ檜原(ひのはら)村は昔「日本のチベット」と言われていてね…」と連れに話していた。もちろんのこと、正しくは東京のチベットである。おそらく本人も知っていて、うっかり言い間違ったのだろう。しかし本人も相手もまったく気づかずに「日本のチベット」を連呼している。その度に反応してしまい、頭の中で呟いた。(東京のチベットでしょう)……(いや、東京のですよ)…(だからぁ、日本じゃなく東京だってば!)

カラー舗装の遊歩道を登り森林館の建物下のガードをくぐると、先で道は分岐している。周りのハイカーは皆左の道を登って行く。ところが夫が、前回の記憶では右の道で鞘口(さいぐち)峠へ登ったはずと主張するので、それならばと右手の道を行く。どっちでも良さそうなんだがなぁ・・。スギの植林帯に登山道がつけられていて、しばらく登ると案の定、分岐の左の道を登ったグループと合流した。鞘口峠で前方に開けた雲取山から飛竜山の展望が望めた。

カラー舗装の遊歩道 |
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 初めはスギの植林帯 |
 標識 |
本来の登山道と「ブナの路」と名づけられた巻き道が交差しながらつけられている。ここでは「ブナの路」を選んで緩やかな登山道を進んだ。オカリナの調べが聞こえた。休憩中にオカリナを演奏していたのは、前後して歩いていた家族連れの若いお父さんだった。相当山慣れした感じの人なのに、奥さんと子供とゆっくり巻き道を歩く様子が好ましかった。
日差しがふりそそぎ暖かな道である。今年の山の冬支度は早めなので、広葉樹の木々はすっかり葉を落としていた。イタヤカエデのチリチリになった葉っぱは、どうやら美しく色づく前に冷え込みにやられてしまったのだろう。

天狗岩から |
再び尾根道(登山道)と巻き道との分岐。今度は「登山道」を行ってみることにした。なるほどいきなり岩混じりで道幅も細くなり、巻き道よりは登山道らしくなった。すぐに巻き道と合流し稜線に出た。標識をみると、コース上の「見晴小屋」の上に出てしまったようだ。そこからブナの巨木も見かけられる稜線を登りつめると三頭山東峰だ。
東峰山頂は展望が得られないが、手前の展望台からの眺めが爽快だ。六ツ石や大岳山、そして山々の向こうに広がる市街地の景色をしばらく楽しんだ。
 三頭山中央峰 |
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ランチに雑炊を作る |
東峰の先のテーブル・ベンチでは昼食中のハイカーで大賑わい。私たちはすぐ目の前の中央峰山頂に急ぐことにした。鞍部に下って登り返すが、たったの10分。山頂に到着すると前回には見えなかった富士山の眺めが素晴らしかった。逆光になってしまったのが惜しい。北側の眺めは雲取山を中心に奥多摩の山々と、眼下には奥多摩湖が青い湖面を見せている。
 シモバシラ |
陽だまりのベンチでのランチの後は、三頭大滝への下山路を下りる。ムシカリ峠で笹尾根へ向かい、大沢山からも三頭大滝へ下山できる。少し迷ったが寄り道せずにそのまま下ることにした。沢沿いに下りるが日差しが差し込まず寒い。登山道の脇に何か白いものがたくさん落ちているように見えたのは、近づくと「シモバシラ」の氷花だった。シモバシラというのは単に霜柱のことではなく、シモバシラというシソ科の山野草が冬に枯れた後、枯れた茎が地中の水分を吸い上げて氷結したものである。辺り一帯に小さな氷の芸術が見られ、前夜の冷え込みが厳しかったことをうかがわせた。
 滝見の橋 |
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 吊橋は行き止まり |
石がゴロゴロして歩きにくい登山道が整備されてくると、沢が落ち込んでいる三頭大滝の上に出る。滝を見るために架けられている行き止まりの吊橋が見えてきた。橋の入り口で東京都教育庁が作った絵葉書を配っていた。

三頭大滝 |
落差30mの滑状瀑布の三頭大滝(別名 民部の滝)はなかなか見応えがある。惜しむらくはもう少し紅葉がきれいだったら良かったのにと思う。しかしちょうど滝の上に太陽が顔を出し、辺りの黄葉が金色に輝いて見えたのが美しかった。
ここからはウッドチップが敷き詰められた遊歩道をたどって都民の森入り口へ戻る。1996年の山行ではこの遊歩道の真新しいウッドチップに違和感を覚え、何もそこまでしなくてもと憤慨さえした。しかしそのウッドチップも年月と共にそれなりに馴染んだ風合いに変わっていて、歩きやすいし、まぁいいかなどと思ってしまうのだった。