HOME > 山行一覧 > 九重山と由布岳(1999年12月30日〜2000年1月4日)その1

山旅日記1993-2000 このページのレポートは、HP開設(2000年8月)以前の1993年秋から2000年前半の山行記録です。登山道状況は変化します。実際に登山される場合は、最新の地図とガイドブック他の情報をお調べください。

WEBページ作成日 2000年8月24日



九重山

--- 法華院温泉で年越し ---

【余計な前書き】 毎年お正月三が日は実家での年始会などで過ごし、4日から二泊程度で伊豆などの山へ行くというのが定番だった。新年は除夜の鐘ならぬ東京湾に停泊している船が、零時を期して一斉に鳴らし合う汽笛を聞きながら迎えるのが恒例だった(これがなかなかしみじみしていい)。
しかし2000年の幕開けを山で迎えるのも良いのではと思い、初めての年越し山行となった。ストーブのガスカートリッジは航空機に持ち込めないため、あえて新幹線で九州入り。星生温泉ホテルに泊まり、翌大晦日に法華院温泉山荘を目指した。

 2日目 1999年12月31日 晴れ 快晴 暖かい 


コースタイム 標準タイム 4時間45分
九重星生温泉8:50出発〜9:50牧の戸峠10:20〜沓掛山〜(休憩)〜扇ガ鼻分岐12:15〜13:00久住分かれ(昼食)13:55〜久住山(パス)〜15:10分岐15:20〜法華院温泉山荘16:30到着 〔自己タイム 約 5時間50分〕


 星生温泉ホテル脇の遊歩道から牧の戸峠に向かう。遊歩道とはいえ標高差は200m程あり、積雪が凍り予想外に時間がかかった。出発が遅れたこととあわせてこれは後に影響した。牧の戸峠の公衆電話で宿泊する法華院温泉へ電話を入れるが通じない。法華院温泉山荘は登山口で必ず確認の電話を入れる決まりになっている。11月始めに電話で個室の予約が取れたのだが、その後登山道の状況を尋ねるために何度も電話しても無線電話のためかいつも通じない。しかし現地入りしてからも不通で不審に思っていたのだ。ここで支度やトイレやらで30分もつぶしてしまった。都合、計画より50分の遅れ。

 牧の戸峠からも凍った階段で、しかし日のあたる稜線に上がると今度はひどいぬかるみだった。沓掛山を越えると緩やかな登りが続く気持ちの良い稜線歩きなのだが、道はぬかるみ日差しは強くて暑く、その上ザックは重くてきつかった。

九重山(久住山)
標高:1787m

山行日 1999/12/31
場所 大分県
交通 別府駅から特急バス1時間40分
湯布院〜大分〜小倉
バスストップ九重登山口
温泉ページへ 星生温泉
法華院温泉
ゆふいん温泉
""温泉ページへ



久住分れ
久住分かれ
 久住分かれに着くとガイドブックにある通り風の通り道で気温が下がっているのを感じた。昼食(ホテルのお弁当1個・アンパン・バナナ・インスタント味噌汁)後、時間の遅れを考慮して久住山の登頂をパスすることに決めた。すぐ目の前にそびえる久住山への登りは30分、眼前の百名山のひとつを登頂しないなどということは、誰もが理解しがたいであろう。しかし私達は絶対に無理をしないが身上なのである。

 法華院温泉への下りは積雪が凍結しているので軽アイゼンを着けた。千里ガ浜へ出る手前でアイゼンを外す。

 千里ガ浜は実に不思議な所だ。山の中に何故こんな白い砂浜があるのだろう。分岐にてスガモリ越方面を見ながらミカンのおやつ。う〜ん山でのミカンはどうしてこんなにおいしいの?といつも思う。分岐からは再び積雪の下りで、少し薄暗くなりかけた頃やっと山荘に到着した。

 受付してもらって電話が通じなかった訳を訊いたら、電話回線(無線)が11月中旬から故障したが、半年以上先の九州・沖縄サミットのためにNTT職員が動員されて修理に来てもらえないとの事。そのために来てもらえない常連さんやキャンセルのお客も出ているそうだ。




法華院温泉 法華院温泉山荘

 部屋は6畳ほどの広さで廊下には3個の石油ストーブが焚かれて暖かいが、部屋には暖房は無い。夕食前に早速お風呂へ行く。とても混んでいたがいいお湯だった。通常は夜10時までの入浴時間が大晦日のこの日は無制限である。結局晩3回、朝2回も入浴、何故か夕食後はタイミングよく空いていて、温泉独り占めの時もあった(^^)

法華院温泉山荘の大晦日

樽酒の鏡割り
樽酒の鏡割り
乾杯!
乾杯!
 夕食も品数多く美味しく、8時からは大晦日の恒例行事、樽酒の鏡割りと抽選会があって、皆食堂で振舞い酒をいただきおおいに盛り上がる。零時少し前に再び食堂に行き、皆とNHKテレビに合わせてカウントダウンをした。世間の2000年問題も関係なく、私達の2000年は明けたのだった。

殆どの宿泊客は7時20分頃の大船山での初日の出を見に行くようだ。大船山に登る人は4時には出発しなくてはならないのでもう寝ていたようだ。私達も当初の計画では早出して大船山往復後下山する予定だったが、温泉に無制限に入れるとなると、温泉好きとしては誘惑に負けてしまう。初日の出より朝風呂をゆっくり楽しむ方を選んで零時過ぎに床に就いた。

法華院温泉山荘
※法華院温泉山荘は2003年に浴室を改装し半露天風呂になったそうなので、また行きたくて仕方がありません。(2006年10月追記)


 3日目 2000年1月1日 晴れ 快晴 


コースタイム
法華院温泉山荘10:00出発〜(休憩)〜雨ガ池11:40〜11:55(昼食・ラーメン)12:35〜14:20九重登山口14:45〜星生ホテル15:10到着 〔自己タイム 約 3時間55分〕


法華院温泉山荘での初日の出

2000年初日の出
2000年の初日の出
法華院温泉山荘
法華院温泉山荘
 朝食前に温泉。山荘もお雑煮等元旦らしい心づくしの朝食。食後、山荘の前の山の端から昇る日の出を見るために外で待った。待っている間山荘のご主人と話をした。そして法華院に伝わる十二面観音をお祭りしている奥座敷に通していただき、参拝させていただいた。結局太陽が顔を出したのは、8時半頃だった。すっかり冷え切った身体を温泉で温めてから、10時出発。

 素晴らしい青空の下に坊ガツルが広がり、気持ち良く歩き出す。山荘を出て坊ガツルに差し掛かる所に「電話可能場所」のポールがあったので、実家へ携帯電話を入れ新年の挨拶をした。弟の家族も来ていて皆におめでとうが言えた。

坊ガツルと平治岳
坊ガツルと左手に平治岳(ひいじだけ)

 雨ガ池越えの登りは急でもなくピッチがとりやすく、時々山腹を巻く道もあって楽だった。途中、アセビの群落の中を歩いたが、アセビの赤い新芽が美しかった。雨ガ池手前の台地のポカポカとした草原でゆっくり休憩。水のない雨ガ池を木道で渡った所で昼食。

 その後はどんどん下るのみで眼下に長者原が見えてきた。ジグザグの岩ゴロの道に残雪も多めだが、緩やかなのでアイゼンは必要なし。少し慎重に歩くので時間はかかったが、そのうち湿原の木道に観光客が何人か歩いている長者原(ちょうじゃばる)、九重登山口に到着した。


 バス停前にある温泉センタ−が、外に温泉の残り湯を引いていて洗面器やタワシ、洗車ブラシを置いて泥まみれの登山靴が洗えるようにしてあるのがうれしい。



九重星生温泉 星生温泉ホテル

星生温泉ホテル

 大晦日の晩は法華院温泉山荘に宿泊したので、30日・1日と「飛び連泊」した。客室からもくじゅう連山が眺められ、ホテルが牧の戸峠へのコース入り口なので登山に便利。
 庭園露天風呂は男女別になってはいるが実はひとつ。「半仕切り」なので注意が必要である(笑)