HOME > 山行一覧 > 北高尾山稜(2002年3月3日)


北高尾山稜

--- 低山ながらも歩き応え充分! 超人気コースの賑わいをよそに静かな尾根歩き ---

【余計な前書き】 春の天気予報はあてにならない。週半ばの週間予報での日曜日の快晴をあてにして、富士山展望の山「箱根・矢倉岳」の計画を立てて待っていたら、前日の午後からの予報では"曇り時々晴れ"に変わっていた。それも東京より箱根方面のほうが悪い。仕事から帰宅した夫と緊急協議の結果、急遽計画変更。最近ナマっている身体を何とかしようと、体力トレーニングのコースとしても知られる、自宅から一番近い山域、北高尾山稜に決めた。ところが登山口へのバスの時刻や駅から離れているらしい乗り場の情報収集に苦労する。既に夜。バス会社に問い合わせもできず、成り行きで出発ということになった。
 もうひとつの不安が夫婦ともども抱え持つスギ花粉症。前日まで暖かい日和が続き、花粉飛散量がたいへん多かったのだが、幸い当日はぐっと冷え込んで「飛散量は少ない」ことになっている。この時期何処の山へ行ってもスギ花粉にさらされるのは同じ…と開き直りながらも少し安心。



標準コースタイム 約6時間15分
八王子城跡9:10出発〜10:00城山10:10〜11:00富士見台(昼食)11:50〜滝ノ沢林道出合12:50〜(休憩10分)〜14:25王嵐山14:30〜関場峠15:00〜15:45堂所山15:55〜底沢峠(美女谷温泉分岐)16:15〜美女谷温泉16:50到着 (自己タイム6時間45分)


 高尾駅南口からバスが出るはずなので南口に下車。結局バス停を見つけるより先に目に入ったタクシーに乗車してしまう。八王子城跡は駅の北側なので、こんなことなら北口に出るべきだった。遠回りでタクシー料金も無駄。八王子城跡は以前「霊感スポット」などとしてTVに取り上げられたために、肝試しの若者が集まり、地元の方は落書きなどで迷惑しているとか。管理棟の隣には立派できれいなトイレがある。

 塩粒のような雪(アラレ?)がパラつくなか、鳥居をくぐって登りだすと、しばらくして古戦場跡の斜面に紅梅白梅咲きそろった梅林が目を楽しませてくれた。八王子神社手前に差し掛かると、左手に広大な関東平野の眺めが広がった。曇り空ながら遠望がきき都心の高層ビル群も見えた。

小さな梅林
紅梅白梅咲きそろう
関東平野が広がる
城山から関東平野を望む

北高尾山稜
最高点標高:堂所山(どうどこやま)731m

山行日 2002/03/03
場所 東京都高尾
交通 JR高尾駅下車バス15分
busstop終点 八王子城跡バス停
またはタクシーで八王子城跡へ
天候 曇り、気温低く寒い

 神社のあたりは箒の掃き目が美しく、石段を登った二の丸跡にいらした腕章をつけたボランティアの方が毎日お掃除をしに登られているとのこと。しばらく「おそらく四百年前位の建築だろう」という社の説明などをうかがった。境内のスギに過敏に反応しだしたので退散。展望台下にトイレあり。

 城山から下りだすと懐かしさを覚えるような手押しポンプ式の井戸があった。北条氏の山城跡の遺構のひとつ「坎井(かんせい)の井戸」???。水を汲んで飲んでみたがさほど美味しくなかった。林のなかの石垣跡を見ながら下り、天守閣跡のピークに登り返す。さらに登ると富士見台分岐、ベンチとテーブルを備えた富士見台では、晴れれば見えるはずの富士山は見えなかった。

 今日のランチは我が家の冬の定番おじや。この先にテーブルやベンチがあるとは限らないので早めの昼食とした。ご飯とあらかじめ下茹でした具に、だし汁を注いでグツグツと煮ていると、相席の単独行氏が「おいしそうな匂いですね」。熱々のおじやで温まった。


植林地の尾根をアップダウン
 午後から晴れることになっていた天気予報が外れた。どんよりと曇ったままの空、気温は終始0℃〜5℃。少ないはずのスギ花粉飛散量も、スギ植林地の只中とあっては期待するほうにムリがあるというもの。普段は使わないアレルギーを抑える内服薬も効果なく、止まらないクシャミに鼻水と、花粉にいじめられながら歩く二人である。

行く手に次のピーク
行く手に次のピークが待ち受ける
 分岐から縦走路に戻る。ここもやはりいったんは下る。この先は大きなコブ小さなコブ、名もないピーク、名前があって道標もあるピーク、ベンチ設置あるなしと、幾つも幾つものピークを登って下っての連続。巻き道は一切ない。ピーク直下はけっこうキツイ登りもあって、ふくらはぎの筋肉は悲鳴を上げる。

 時折のピーク間の尾根道にホッとする。スリルを感じるほどではないにしても、ヤセ尾根もあり倒木もそのままで、ここがファミリーハイクのメッカ高尾山と同じ山域とは思えない。すれ違うハイカーも少なく、日課のトレーニングとして歩いているような近所の方などが多い。そんなお一人とのお話も楽しかった。

 次から次へとひたすら登下降を繰り返し、展望もなく道標もない尾根をクシャミを連発しながら進むと、ようやくガイドブックにあるとおり送電線をくぐりホッとした。滝ノ沢林道出合から、この先三本松山のピークを越えて関場峠まで標準タイムで2時間。長かった。

 関場峠からはもう最後の一山堂所山を越すだけ。笹原が広がるなかのジグザグの登りでひと踏ん張り。堂所山のベンチでゆっくりしたいところだったが、時間に急かされてミカンを食べただけで堂所山を後にして陣馬山へと向かった。超人気コース、陣馬山への奥高尾縦走路に入ったとたんに、登山道は今まで伐採で打ち落とされたスギの葉・小枝もそのままの道(凍結防止に敷かれているとか)だったのが、多くの人に踏まれすぎてカチカチに踏み固められツルツル滑りやすい道に顕著に変わった。

 奥高尾縦走路を底沢峠の分岐で下りる。下山路は一気に下りずに、だらだらと支尾根を行く。疲れもあり、なかなか車道に下りないことが不安になってしまう。夫が途中の枝道が正しかったのではと言い出す。やはり遅めの出発が間違っていたか・・・あっ車道が見えた!

 美女谷温泉から相模湖駅までは50分の車道歩きであるが、これは始めからカットのつもり。ケイタイで相模湖駅からタクシーを呼んだ。ちなみに消費したポケットティッシュは夫婦それぞれ各5個くらい(笑)

※このコースは入山口、下山口、エスケープルート様々で、奥高尾縦走路と組み合わせても良い。また美女谷温泉は午後3時までなら日帰り入浴利用可であり、早い出発、早めの下山で利用してみたい。

※参考ページ→南高尾山稜のレポート