HOME > 山行一覧 > 奥日光 切込湖・刈込湖(2011年7月19日)その1


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奥日光 切込湖・刈込湖

余計な前書き この年は梅雨が早く明けてしまい、海の日の連休には絶好の夏山日和になった。ところが連休前半はスケジュールを空けられず、その機会を活かすことは叶わなかった。しかし夏山山行前に少しでも山歩きをしておきたかったので、日帰り山行をすることにした。東京から日帰り圏内で、しかも涼しい山歩きができる山として思い浮かぶのは、長野新幹線利用で行く高峰・湯ノ丸高原の標高2000mの山々(高峰山/水ノ塔山・篭ノ登山/黒斑山/湯の丸山など)だった。かつて2回(1998,1999年)登っている湯の丸山は展望は申し分無いし、この時期ならイワカガミがたくさん咲くので、湯の丸山に決めた。ところが予定した日の天気予報がイマイチになってきた。午後から雨になりそうな気配。「新幹線利用の交通費」と「天気が悪くて、登ってもがっかりする度合い」は正比例する(笑)。よって対象を「がっかり度」が高くなく懐具合のダメージが低い山に変更することになった。

 で、行き先は奥日光。勝手知ったる奥日光。霧降高原大山のニッコウキスゲが見頃だろうが、ハイキングコースとしては物足りない。一度は登ってみたい男体山は、私たちには日帰りでは無理。というわけで、1995,1996年と2度歩いたことがある切込湖・刈込湖のハイキングコースに行くことにした。それなりにアップダウンがあり、夏山直前付け焼き刃トレーニングにはなりそう。

 気がつけば最近はなんだか山歩きを始めた頃に登った山、歩いたコースを再び…というケースが続いている。もちろんまだ登っていない山、登ってみたい山は数々あるのだが…。マイカーじゃないと登山口までのアプローチが超不便な山々は、いつまで経っても遠いまま。少し頑張らないと登れない山は、老化と体力の低下で毎年毎年遠くなっていく…。



標準コースタイム 約4時間15分
光徳温泉--10分--光徳キャンプ場--75分--山王峠--30分--涸沼脇(1600m地点)--70分--刈込湖--30分--小峠--30分--金精道路出合--10分--湯元温泉

 このコースは湯元温泉から登り光徳温泉へと下山するのが、登りが多少楽なので一般的だ。過去の2回のハイキングでは、湯元温泉側から、光徳温泉側から一度ずつ歩いていた。どちらに下山しても日帰り温泉を利用できるのがうれしい。ただ光徳温泉には「日光アストリアホテル」1軒のみなのに対し、湯元温泉は温泉旅館の数が多い(すべての旅館で日帰り入浴可能)。しかもバスの始発終点停留所なので座れる確立が高いため、光徳温泉から登り湯元温泉へ下山することにした。

 久しぶりの日帰り山行ということで早朝5時前に家を出て、東武浅草駅からガラガラの快速電車に乗り込む。約2時間の乗車時間でしっかり睡眠不足を補った。東武日光駅の駅前に出た途端、目の前に駐車していた大型バンのオジサンに声をかけられた。「相乗りタクシーで行けば路線バスより早く着くよ」。ふ〜ん、しばらく来ない間にこんな商売が出没していたのか。オジサンは精力的に客引きをして、各グループ、個人客の行き先をまとめ、客の頭数が足りなくても素早く決断して即時に発車。戦場ヶ原や小田代ヶ原沿いの道路脇に群落を作る、ホザキシモツケの花が真っ盛りだった。

光徳側登山口
光徳側登山口
 相乗りタクシー運転手の言葉通り、バス運賃と同じ料金でバス到着予定時間より30分近く前に光徳温泉に到着。日光アストリアホテル前から車道に戻り道標を見て進むと、かつて下山して食べた名物のソフトクリームが美味しかった光徳キャンプ場の売店前に出た。
〔9:45〕出発:更に車道を登り、ハイキングコース「湯元光徳線歩道」のコース案内板と道標、登山届けポストが設置された登山道入口から山道に入る。

切込湖・刈込湖

山行日 2011/07/18
場所 栃木県
交通 JR日光または東武日光駅からバス
バスストップ光徳温泉
温泉ページへ 奥日光湯元温泉旅館協同組合
温泉ページへ
MAP トラックと写真のページ(EveryTrail)
参考 (社)日光観光協会
《画像について》
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美しい林のなかを行く
美しい林のなかを行く写真を拡大
  山王峠への登り
山王峠への登り写真を拡大
 しばらくミズナラ、ダケカンバ、シラカンバの緑が美しい林のなかを行く。花はあまり見られないが、クルマユリのオレンジ色にハッとしたりした。やがて階段状に整備された道になり、山王峠へと登る。



山王峠
山王峠
〔11:30〕山王峠:このコースでの最高標高1730mの山王峠は、木立に囲まれた台地で展望はない。ここから今度は涸沼へとどんどん下る。登山道は整備されすぎるくらい整備されている。
涸沼へと下る
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  整備されている登山道
整備されている登山道写真を拡大


涸沼
涸沼写真を拡大
〔12:15〜12:45〕涸沼:涸沼が目に飛び込んできて、その緑の美しさに目を奪われた。涸沼はすり鉢状の底のようになっていて、今はほとんど水が溜まることはなく草原になっている。ハクサンフウロやイブキトラノオなどの高山植物が咲くということだが、今回見かけたのはヒオウギアヤメくらいだった。ちなみに1995年8月半ばに行ったときは、ヤナギランが咲いていた。涸沼を見下ろせる小高い場所にベンチがあるので、昼食休憩にはもってこいである。しかし空に黒い雲が増えだしたのが気に掛かる…。

 ザックを下ろしてザックの中身を取り出していたときだった。突然雷鳴が轟いた。慌てて荷物をひっつかみ、高台から下りて登山道の樹林帯へ一目散に避難。様子を窺いつつ低い場所のベンチへ移動し、そそくさと食事を終えた。まもなくポツポツと雨が降り出してきたので、夫はレインスーツのズボンだけ着用。しかし本降りにはなりそうにない気がして、私は雨具を着ることなくレインハットだけ被って出発。ほら、樹林帯に入れば濡れるほどでもないじゃん。

 ところが歩き出してすぐ、期待を裏切って雨が徐々に強くなってきた。雨具を着ようかなぁ…と思う間もなく、いきなり激しく降ってきた。ザックを下ろしてレインウェアを着ようと焦る間に、もはやすっかり濡れ鼠。すぐに取り出せるようにレインハットはザックの雨蓋ポケットの中に、降水確率が高い日はレインウェアは上部にパッキングしている用意周到な私でさえ、あれよという間の雨の降り方だった。暑いからと着るのを躊躇っていたのが大失敗。

 レインウェアは早めに着ておいた方が良い。レインスーツの上着より、むしろズボンをあらかじめ着用すべきだという話もある。撥水加工がしてある登山用ズボンでも、いったん濡れると上半身より乾きが遅いし、脚が冷えると問題だ。また激しい雨の中では着るのも手間取るので、その意見は一理あると思う。…などとつらつら考えながら進んでいくと、切込湖が見えて来た。


切込湖 刈込湖

 コメツガやシラビソの木立が邪魔をして見えにくいが、エメラルドグリーンの湖面が美しい。雨も小降りになった。湖を見ながら切込湖の南岸を進むこと数分で、切込湖の端が細い水路となり刈込湖に流れ込むポイントが見えて来た。切込湖と刈込湖は繋がっている。刈込湖も上からは木立のすき間からでの展望となり見えづらいが、湖畔に下りられるようになっている。天気が悪いので、今回は湖畔に下りずに先を急ぐことにした。

切込湖
切込湖写真を拡大
  エメラルドグリーンの切込湖
エメラルドグリーンの切込湖写真を拡大
  切込湖と刈込湖は繋がっている
切込湖と刈込湖は繋がっている写真を拡大

奥日光男体山や切込湖刈込湖を巡る伝承

 昔、男体山の神の大蛇と赤城山の神の大百足が戦って大蛇が勝ち、大百足の胴と足を刈って投げ込んだのが刈込・切込湖であると伝えられている。

※参照→ウィキメディア > 戦場ヶ原 > 「名前の由来・伝承」