HOME > 山行一覧 > 金時山(2001年12月9日)


金時山

--- 富士山の展望台 人気の山は大賑わい ---

【余計な前書き】 冬晴れの空に裾野を広げる富士山の展望を楽しみに、久しぶりに箱根へ行くことにした。MLのお仲間で箱根にお住まいのmuusさんから、ホテルの無料の温泉入浴券を頂いていたので、下山後の温泉も楽しみである。大観光地の箱根ゆえ小田原駅辺りはシーズンを問わず交通渋滞がある。そこで今まで御殿場廻りで箱根に入るようにしていたが、数年前まであった御殿場駅から金時山各登山口に至る路線バスの朝の便が殆どなくなっていた。それで初めて箱根高速バス(全席指定)を利用してみることにした。登山口まで乗り換えなしで交通費も特急電車利用よりお得となれば利用しない手はない。
 朝7時発車のバスにぎりぎり間に合い、幸い席も取れた。発車と同時に睡眠不足を補う態勢に入る。東名高速に入る頃には夢の中...zzz...しばらくして運転手のアナウンスで目が覚めた。「横浜で事故渋滞です。お急ぎのところ申し訳ありませんが、60分程度遅れての到着予定です」。やはり道路より線路の方が確実だったか。為す術もないので丹沢の山並みから真っ白に輝く頭を覗かせている富士山を見ながらまた一眠り。次に目を覚ますと御殿場、ビッグな富士山が素晴らしかった。乙女峠バス停には1時間遅れで到着した。



標準コースタイム 約2時間40分
乙女峠バス停10:05出発〜10:40乙女峠10:45〜11:05長尾山11:15〜12:00金時山(昼食)13:00〜(渋滞)〜矢倉沢峠13:50〜金時登山口14:05〜仙石バス停14:15到着
(自己タイム 2時間45分)


乙女峠からの富士山
乙女峠から
 7年前の94年12月に乙女口から登ったので、今回は乙女峠バス停から登ってみることにした。比較的なだらかな登りで乙女峠に着いた。残念ながら乙女口から乙女峠への登山道の様子は全く覚えていないが、乙女口からのほうがきつかったかもしれない。茶店の佇まいは変わらないが、富士山を眺められる位置に写真撮影用の展望台が出来ていた。「こんなの7年前には無かった」とつぶやくと、そばにいらした女性が「3年前にも無かった」。残念!富士山にかかった雲が取れない。どうも天候は下り坂のようである。

 前回はここから長尾山への急登がきつかったのをよく覚えている。空はまだ青空、さんさんと降り注ぐ陽射しが暖かさを通り越して暑いぐらいである。登り始めは元気に私たちを抜いて行ったお気軽スタイルの超初心者ハイカーたちが、急登と暑さにバテていた。昨夜までの天気予報では今日は快晴、北風も吹く強い冬型...だったのに・・。お陰で防寒用のモコモコのフリースに防寒用帽子はザックで無駄にかさばるし、日除けの帽子を持って来なかった私は頭が暑い。長尾山の陽だまりで、夫はついに長袖シャツを脱ぎ、半袖Tシャツになってしまった。

 しばらく樹林帯の尾根道を緩やかに登り下りする。「こんな所あったっけ?」「う〜ん、覚えていない」とか「あったあった」などと7年前の記憶をふたりでたどりながら歩くのも楽しい。葉を落とした樹林の間から特徴のある金時山の頂上が見えてきた。クマザサの平坦な道に出ると、右手に仙石原と噴煙を上げる大涌谷を抱いた駒ケ岳、光る芦ノ湖の展望が素晴らしい。そして行く手の金時山頂には「天下の秀峰金時山」の巨大な標柱も認められた。ここから山頂直下の鞍部までかなり下る。

金時山頂上が見えてきた
金時山頂上が見えてきた
山頂を目指す
山頂を目指して

 山頂直下の急坂は鎖も掛けられている岩場だ。危険と言うほどではなく、凍結もしていなかった。突然記憶がよみがえる。そうだ、この辺りですれ違った男性に私たちが持つストック(トレッキングポール)の使い心地を訊ねられたのだっけ。いまや殆どの人が使うストックも7年前にはそれ程でもなかった。山頂を目の前にして私がはぁはぁゼイゼイと歩みが遅く、夫になかなか追いつけなかったというのが夫と二人の共通の記憶なのだが、今回はそんなこともなく岩場を越えればあっけなく山頂に立っていた。多少は歩き方が進歩した?

駒ケ岳と光る芦ノ湖
駒ケ岳と光る芦ノ湖
 山頂は大変な大賑わいで、少し夫の背中から目を離すと見失うほど。富士山はと見れば、あ〜ぁ、雲に覆われつつあった。そこで今回の山頂でのスナップは、写真撮影用に置かれているマサカリを担いだ金太郎ポーズで撮ってもらった。(非公開!)

金時山 標高:1213m

山行日 2001/12/09
天候 晴れ後曇り
場所 神奈川県箱根
交通 JR東海道線御殿場駅下車バスまたは
小田急箱根高速バス(約1時間50分)
busstop乙女峠バス停
温泉ページへ 箱根強羅温泉
ホテル小涌園せせらぎの湯
温泉ページへ

 お昼は金時そばを当てにして特に用意してこなかった。外のベンチにも空きがなかったので丁度良い。しかし茶店金時茶屋の中も超込みだった。どうやら“金時娘さん”が目的の人も多いようである。おそばを食べてお店を出た後、ベンチでお茶をいれくつろいだ。雄大な裾野だけが見える富士山の左手に美しい裾野をひく山塊が目を引く。愛鷹(あしたか)連峰だそうである。愛鷹連峰と越前岳は知ってはいたが、あれが….と初めて認識し気になる存在になった。

 下山は仙石原へ。団体さんと一緒になってしまい、急な下りでは渋滞や登りと下りの待ち合わせも起きた。矢倉沢峠への途中では明神ヶ岳・明星ヶ岳稜線の笹原のなかに目で辿れる縦走路も伸びやかで、96年の12月24日に明神ヶ岳へと歩いたことを懐かしんだ。前回にコーヒータイムでのんびりした矢倉沢峠のベンチはグループに占められ、そこかしこにも休憩中の人がいっぱいだった。交通渋滞で遅れた1時間を取り戻し、仙石バス停14時25分発のユネッサン行きのバスに乗るために、休まずに下ることにした。背丈ほどに繁るハコネダケのトンネルを抜け、少しスピードをつけてぐんぐん下れば下山口に到着。96年12月にはここから明神ヶ岳に登った。車道を時計を見ながら降りて国道134号にぶつかればバス停までもう少し、バスの時刻には充分間に合った。バス停に並んでいたハイカー全員が混んでいる小田原行きのバスに乗り込んだ後、私たちだけは空車で来た後続の箱根施設循環バスでホテルへと向かった。



箱根強羅温泉 ホテル小涌園 せせらぎの湯

 有名ホテル内の温泉なので清潔、休憩室も有り。料金にはバスタオル、タオル、バスローブが含まれる。箱根という土地柄、ちょいと料金が高いのは仕方ない。(muusさん無料券ありがとうございました!)。
かつてはホテル内にあったクアハウスのような各種さまざまな入浴施設(水着で入るものなど)は、「ユネッサン」という日帰り温泉入浴施設として生まれ変わり、ホテル内は奇をてらわない大浴場と露天風呂だけになったということらしい。落ち着いて温泉そのものを楽しみたい方はこちらへ。ただしぬるめの露天風呂でゆったりした時間を満喫している時に、スピーカーから流れるマライヤ・キャリーのクリスマスソングはどうかなあ(笑)せっかく鳥が木々でさえずっているのに。

ホテル小涌園



※歩いたことがある箱根のハイキングコースを下記に挙げた。

 まだ歩いていない矢倉岳や外輪山の西側、乙女峠から丸岳を経て湖尻峠までは、今後の宿題である。そして次回3回目の金時山は、是非足柄峠方面から登ってみたい。足柄駅から新芝のコース、地蔵堂から夕日の滝を経たコースは時間がかかるものの、人が少なく静かな歩きが楽しめそうである。今回も検討したが時間の問題以外にもアルミの梯子の凍結を心配してやめた。

【注:追記】「乙女峠から丸岳〜湖尻峠」は2003年1月に歩きました。
参照→箱根外輪山縦走

 金時山も7年前よりなおいっそう人気の山になったようだった。しかし、もしマイカー登山で駐車場のある公時神社登山口からの往復登山で金時山に満足したとしたら、金時山の本当の魅力は知らないのでは?乙女峠からのコースは変化に飛んで飽きないし、矢倉沢峠から明神ヶ岳に続く明るく伸びやかな稜線は、私は箱根で最も素晴らしいと思うので、マイカー登山の方たちもなんとかコース取りの折り合いをつけて歩いてみてほしいと思う。