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佐渡 金北山

2002年5月4日 天候 雨

 2日目 雨のため観光に変更 

 朝起きた時には既に雨がふっていた。終日雨の天気予報なので、金北山縦走の中止を決定した。翌最終日は14時30分発の船に乗船するため、14時までに両津港に戻らねばならない。縦走には5〜6時間を要すため、ホテルの朝食を省いて出発するにしても無理かもしれない。これで今回は縦走を諦めざるを得なかったが、ドンデン山の花を充分堪能できたためさほど悔いはなかった。ブヨに辟易したのもあるが。前日に刺された頬は少し腫れてきていた。前夜雨の場合を考えて計画したとおり、ホテルの送迎バスで埠頭に出て定期観光バスに乗った。ゴールデンウィークの最中、全席予約制の定期観光バスが出発当日30分前にも空席があるという事に、佐渡島の観光の現実が垣間見えた。

 定期観光バスは先ず大佐渡スカイラインを上り、白雲台に到着して休憩。明日登り始める登山口はどこかと見渡すが、真っ白で10m先も見えない。もし万が一縦走を決行していたら、危険だったことだろう。大佐渡山脈を越えて相川に入ると少し空が明るくなった。一番短い観光コースなので、佐渡金山、遊覧船による尖閣湾観光、昼食後に越の松原で文弥人形芝居見学と周り、午後3時前には両津港に戻った。バスの中ではお菓子を食べたりうつらうつらしたりで、久しぶりに完全に観光客のていたらく。

佐渡金山にて
佐渡金山にて
(お遊び)ポインターを乗せてみてね
尖閣湾
尖閣湾 遊覧船から





 3日目 白雲荘から金北山往復 


 大佐渡スカイラインの白雲台から金北山山頂までは、防衛庁管理道路である。登山道はない。自宅を出発前に両津市役所へ登山コースの積雪状況を問い合わせた折、職員の方が勘違いをして防衛庁の金北山レーダー施設へ許可を取るようにと電話番号を教えてくれた。電話したところ車の通行の場合のみ許可が必要なので、登山の場合は不要とのこと。自衛隊への電話など初めての経験だったが、対応してくれた係の方がやさしくて感じが良かった。登山者が体調を崩してヘリコプターが出動したこともあったとかで、雨なら気をつけてくださいと言われたのだが、「こちらもその日はそれとなく気をつけています」ともおっしゃってくださった。市役所よりずっとお役所的応対ではなかった。ちなみに車の通行許可は電話で申請後、3日から1週間かかるそうである



標準コースタイム ? / 自己タイム 3時間
白雲荘8:40出発〜妙見山分岐9:15〜10:15金北山10:45〜白雲荘12:10到着(お花を見ながらののんびりモード)

登山地図はありません。国土地理院2万5000図【両津北部・金北山】を持参
参考図書『花の百名山登山ガイド・上』『新潟県の山』『ヤマケイJOY2001年春号』記事(山と渓谷社)

金北山 標高:1172m

山行日 2002/05/05
場所 新潟県佐渡島
交通 登山口:白雲荘
両津埠頭からタクシー30分
温泉ページへ 秋津温泉
温泉ページへ

 
加茂湖と両津港の眺め
白雲台から加茂湖と両津港の眺め
防衛庁管理道路のゲートを超える
防衛庁管理道路のゲートを越える
 目覚めたら快晴。ホテルの窓から望む雪を残した大佐渡山脈の連なりが青空に映える。金北山山頂のレーダーもくっきり見えた。


GPS事始 本日のルートの地図を自宅に忘れてきてしまったため、携帯GPSに装備されている地図に切り替えればよいのだが、オリジナル地図を入れたコンパクトフラッシュを抜かなくてはいけないらしい。面倒なので往復ルートのメニューを設定して、ナビしてみることにした。

 前日に観光バスが立ち寄った時には何も見えなかった白雲台には、大きな電力用風車が建ち眺めも良い。防衛庁管理道路のゲートの脇をすり抜けて歩き出す。山歩きに来て舗装の車道歩きが好きな人はいないが、両脇の林床にはやはりカタクリなどが咲き乱れているので楽しい。

山腹の残雪
山腹の残雪
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
 雪解け水が大きな音をたてて側溝に流れ落ちている。そんな場所の林にはザゼンソウが咲いている。ショウジョウバカマもしぶきに濡れている。
 道路は未舗装になってもやはり広く、自衛隊員を乗せた軍用風トラックも上っていった。年中無休の態勢である。アオイが、スミレのようなありふれた花に見えてくるほどだった。

爽やかなブナ林
爽やかなブナ林
積雪に耐えて
積雪に耐えて
 後ろから声を掛けたのは、ドンデン山下山の時にタクシーに相乗りさせてもらったご夫婦だった。今日は良い天気!縦走できていいなぁ…。









 立ち入り禁止の妙見山の上にも、大きなレーダーらしき設備が設置されている。帽子が飛ばされそうに風が強い。日本海側からの強風にさらされて、木々は山側になびいて育っている。妙見山を回り込むと風が遮られて楽になった。この辺りのブナ林は芽吹きの時だった。シラネアオイとの初めての出会いだった。


 金北山山頂のレーダー施設が近くなると、車道の登りも若干きつくなった。大きな鳥居と立派な阿吽(あうん)の狛犬さんの先に急な階段が取り付けてあり、登り終えるとレーダードームの脇に金北神社が窮屈そうに建っていた。

山頂を目指す
山頂を目指す
レーダードーム
レーダードーム
金北神社
金北神社


アラゲヒョウタンボク(別名 嫁泣かせ)
アラゲヒョウタンボク(別名 嫁泣かせ)
 日本海からガスが湧き始めて展望は冴えなかった。晴れていれば越後の山々が見えるということで、期待していただけに残念だった。未練がましく縦走路を少し進んでみたりしたが、次回のチャンスを待つことにしよう。神社の前で冷たい風を避けて、自宅から持ってきたパンを食べた。今回持ってきた食糧は全て無駄に背負って登り、そのまま持って帰るということになってしまった。ストーブも使用しなかった。

 白雲荘に戻る頃には再びガスでホワイトアウト。風も一層強くなってきた。ドンデン山の時とは打って変わって寒い。迎えのタクシーを待つ間、みやげ物店でお蕎麦を食べてようやく温まった。


 下山を始めるといつのまにかガスで真っ白になってしまった。あれほど晴れていたのに、山の天気の変化は急激だ。妙見山辺りでガスが晴れ、山桜のピンクと微妙に異なる新緑若葉の色のパッチワークの春の山肌を眺めながら、のんびりと下った。登りには気づかなかったがツクシもいっぱい。

 佐渡島を後にするジェットフォイルの窓から大佐渡山脈を眺めると、上部はまだガスがかかっていた。あのご夫婦を含めた縦走している登山者たちが展望を楽しめるようにと、ガスが晴れるのを祈った。