毛無山
| 余計な前書き 久しぶりに大きな富士山を見たくなった。富士山展望を楽しむには快晴に恵まれる厳冬期のほうが良いのだが、富士山が一年のうちでもっとも姿が美しいのは、山頂に雪がたっぷりある3月前後なのである。
山頂から堂々として端正な富士山が眺められる山域のなかで、私がもっとも好きなのは富士五湖周辺の山々である。湖から眺める富士山は前に遮る山々がないので、雄大に裾野を広げ実に美しい。富士五湖のひとつ、河口湖周辺の山々は御坂山地と呼ばれ、三つ峠山が有名である。三つ峠山からの富士山も素晴らしいが、2000年3月に登った黒岳が印象深かった。河口湖と西湖を従えた富士山、遠くに光る山中湖の湖面。そして南アルプスまでも望めた。当時のコンパクトカメラで写した写真が情けない代物だということもあり、黒岳はずっと「もう一度登りたい山」になっていた。しかし様々な理由から日帰り登山ができなくなってきて、御坂山地は近場であるがために再訪の機会が遠のいていた。で、今回は河口湖温泉に宿泊し、十二ガ岳へのコース途中にあり、やはり山頂から富士山大展望の山である毛無山往復をプラスすることにした。
河口湖温泉では湖畔の宿「秀峰閣湖月」に宿泊。部屋や露天風呂から「真正面に湖越しの富士山」を眺められるのは、唯一この旅館だけである。天気さえ良ければ、山頂から宿の窓から、更に露天風呂からもど〜んとした富士山展望三昧の山旅になるのだが…。 |
1日目 3月30日 晴れ時々曇り

河口湖駅(4月1日撮影) |
久しぶりの早朝出発。平日なので電車は混んでいる。6時を過ぎたばかりなのに、もう通勤時間帯は始まっている。都心を過ぎて郊外に向かうようになっても100%以上の乗車率で、座席に座れず睡眠不足を補えない。JR高尾駅で富士急行線に乗り換えた頃から、晴れていた空がどんより曇ってきた。富士山のパノラマ電車なのに富士は裾野さえ見せてくれない。河口湖駅が建替えられていて驚いた。こぎれいな土産物売り場に喫茶コーナー、トイレは温水洗浄トイレ、コインロッカールームあり。
今回は買ったばかりのハンディGPSレシーバー「GPSロガー」を使っての初めての山行。以前“半額特価”に釣られて衝動買いしたハンディGPS「EMPEX ポケナビmap21」が初期のバージョンのため使い難くて放置してしまったが、最近ネット情報で偶然「GPSロガー」というものがあるのを知った。
「GPSロガー」とはナビゲーション機能はないが、GPSを受信してトラックログを保存してくれるGPSレシーバー。デジカメの撮影時間データとマッチングして、写真に撮影場所を付与することもできる。この機種「M-241」は液晶画面で緯度経度を表示できるので、まさかの道迷いの場合にも紙地図と照らし合わせば自分がいる場所を知ることができる。ネットでの評判通り、樹林帯でも衛星補足感度が良好で、首やザックにぶら下げて歩けるくらい超小型。

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GPS Logger M-241で保存したトラックログを
Google Earth にインポートして、画面を傾けた画像
画像クリックで800×696ピクセルに拡大します
標準コースタイム 約2時間30分
毛無山登山口--15分--分岐--45分--長浜との分岐--30分--毛無山山頂--20分--長浜との分岐--30分--分岐--10分--毛無山登山口
〔10:15〕登山口出発:文化洞トンネルの手前(河口湖側入り口)でタクシーを下車。登山道前の空き地に数台の車が駐車していた。平日でも登山者が入っている模様。雑木林の落ち葉が積もったなだらかな道を登ってすぐ、足和田山と繋がる尾根上に出た。

道祖神が並ぶ最初の分岐 |
〔10:35〕
最初の分岐:程なくして石碑が建ち道祖神が並ぶ開けた場所に出た。ここが登山地図での最初の分岐らしい。とりあえず直進する登山道を登ることにした。
スギの植林地を抜けて松林になる辺りから、徐々に登りの傾斜がきつくなる。松ぼっくりがたくさん落ちている急登をひたすら登る。寝不足のため体が重い。多少緩やかになり、行く手に毛無山の頂が見えてきたのに、とうについて良いはずの長浜からの道との分岐に着かない(^^;

長浜との分岐標識 |
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 長浜との分岐標識 |
〔11:59〕
長浜との分岐:やっと山頂下の分岐に到着。前方のカヤトの原の山頂がだいぶ間近くなってきた。振り返ると梢の間に見える展望が明るい。しかし富士山の姿は見えなかった。晴れていても空に白い雲が多いのが気になった。