笠ヶ岳(志賀高原)
| 余計な前書き 笠ヶ岳は志賀高原のシンボル的な存在である。むかし白根火山ルートのバスから眺めたときには、あんな岩山に登れるなんて(しかも超お手軽に)思いもしなかった。その後志賀高原の山々の横手山、志賀山、そして岩菅山に登ってきたが、笠ヶ岳はまだ未踏峰。今までも熊の湯ホテルに泊まって登るプランはあったが、まさか高山温泉側から登ろうとは思いもしていなかった。 |
11月4日 天候 曇り
5時半に起きて露天風呂へ行ったら小雨が降っていた。週間天気予報でも昨夜の天気予報でも、晴れるということだったのに。新しい予報では10時過ぎから晴れるらしい。五色温泉から山田牧場経由で笠ヶ岳へ(笠ヶ岳まで約3時間)登ろうかどうしようかと最後まで迷っていたが、天気予報で吹っ切れた。ゆっくり出発することにしてタクシーを手配し、朝食後にも温泉を堪能し9時に宿を発ってタクシーで峠の茶屋へ。標高を上げるほどにガスが濃くなり、奥山田温泉まできて晴れていれば車窓からの北アルプス展望を楽しめるはずなのに、視界は真っ白。晴れるんだろうか。
標準コースタイム 片道5.2km 約3時間
峠の茶屋…30分…笠ヶ岳…20分…熊の湯への分岐…1時間10分…熊の湯ホテル

峠の茶屋登山口 |
〔9:25〕
出発:五色温泉から峠の茶屋までのタクシー料金は、須坂駅からの送車料金込みで3880円だった。タクシーを降りるとかなり寒かった。ガスは簡単に晴れそうにない。山頂まで雲の中である。下調べで階段登りプラス山頂直下の鎖場という、30分程度の登りで山頂に到達できることを知っている。ゆっくり登っていって、山頂で晴れることを期待するしかない。ちなみに茶屋の営業は10月までなので、トイレは使えない。
ゆるやかな階段を少し登るとよく整備された巻き道。こんなんでいいの?と思っていると、現れました、急な階段。段差が高いのでよじ登るような感じ。

もっと急な梯子状階段 |
今度は真新しい階段が現れた。どうやら以前の階段部分の土砂が崩れてきたので、その上を覆う形で新しい階段を設置したらしい。下が見えるので階段というより梯子というべきか。この梯子というのか階段というのかが怖ろしく急なのだ。周りの景色もガスで見えないので、手すりにすがってひたすらよじ登っていった。
階段を登りきるとようやく登山道らしくなってきた。のんびり気分になって気持ちよく歩いていたら、突然笹ヤブに何かがドサッと落ちた。音は笹を揺らしながら転げ落ちていった。エッ!く、熊? 木の枝に結んだ朝露の氷が、気温が上がって融けて落ちた音だった(笑)

旧コースの鎖場は通行禁止 |
そろそろ岩を回り込んで二手に分かれた鎖場(「男坂」「女坂」と呼ばれている)が現れるはずなのに…。
ところがなんと山頂直下の鎖場があるコースは崩壊のため通行禁止になっていた。「山頂部分の岩盤の一部が崩落しました。引き続き崩落の可能性があり、この先はキケンなためこの先の登山口よりの登頂を禁止します」との注意書き。鎖場が苦手な私だが距離が短く子供も登っているらしいことから、ちょっと楽しみにしていたのに。

山頂直下の急な登り |
新しく付けられた登山道も相当な急登。岩に手を掛け身体を持ち上げるような箇所もある。おまけに雨や霜解けや染み出ている水で、泥ドロぐちゃぐちゃ状態。いっぺんにズボンの裾が汚れた。ここを登るのにはスパッツと軍手が必携である。山頂にいたグループの下山と山頂直下で鉢合わせし待機。

笠ヶ岳山頂 |
〔10:10〜10:50〕
山頂:私たちが山頂に到着したときには誰もいなかった。本来なら展望に歓声をあげるはずなのに、山頂はまだガスの中。珍しく無風状態なので、ガスが取れないのだ。しかし風がないお陰で暖かかった。
しばらくして年配の男性グループがやってきて、彼らと一緒に晴れるまでしばらく待機してみることにした。

霧氷 |
男性グループから記念撮影のシャッター係りを頼まれた。彼らは山頂の大岩の上に登って勢ぞろい。ところがその岩盤をよく見ると、一部がスパッと割れて落ちている。山頂の木々の枝には霧氷。岩の割れ目に沁みた雨水が凍るときに膨張し、岩盤はますます割れ目を成長させやがて崩壊していく。この岩の上に登って写真を撮ったりすることはもう危険だろう。
旧コースはロープで封鎖されている。

山頂の岩盤の崩落の様子 |
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旧コース(男坂?) |
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旧コース(女坂?) |

高山村方向の絶壁の上から |
時折頭上に青空が覗くのだが一向に晴れない。男坂と女坂の間にある岩の上は絶壁である。安定感があるので立って覗き込むと、ガスが切れてきた。ほんの一瞬虫倉山が見えた。しかしガスが切れそうなのはこの方向の山田牧場側だけである。40分ほどいたが諦めて下山することにした。