HOME > 山行一覧 > 白山TOP > 白山その4 《8月3日〜8月7日 白山登山(山中1泊)と世界遺産・白川郷》




標準コースタイム 約5時間40分
別当出合--30分--砂防車道--1時間10分--別当坂分岐--1時間--仙人窟--1時間--
殿ヶ池避難小屋--40分--馬のたてがみ--40分--黒ボコ岩--40分--白山室堂(室堂センター)


 斜面を登りきり山腹を巻きながら登ると、眼下に雪渓が見下ろせた。夏でも水面を見せることなく、雪渓のままだという千蛇ヶ池である。雪渓の端を渡ると百姓池など小さな池が点在する開けた場所に出た。池の景観は大したことがないけれど、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、コイワカガミが咲き乱れ、気持ちが良い場所だった。腰を下ろすと爽やかな風が心地よいので思わず長居。ここまでの標準タイムは室堂から40分。花に目移りし1時間かけてしまったし、これからの下山も長い。平坦な道を五色池近くまで行きかけたが、戻ることにした。翠ヶ池、血ノ池など肝心のポイントを回らないのはもったいないが、のんびり休憩するのも山での贅沢な楽しみである(軟弱者の負け惜しみ)。登ってきた「近道」ではなく、緩やかに山腹を巻くコースで下りた。途中のお花畑も素晴らしかった。

池巡りコース
千蛇ヶ池
千蛇ヶ池
池巡りコース

チングルマ
百姓池と大汝峰
百姓池と大汝峰
室堂センターに戻る
室堂センターに戻る

〔10:15〜10:45〕室堂センター:名残を惜しむように、センターの前のベンチで休憩。何本目かのペットボトル入りスポーツ飲料を購入し(1本350円)下山開始。

エコーラインの木道
エコーラインの木道
エコーライン:五葉坂は石積みの階段で下りにくい。11:05五葉坂下。弥陀ヶ原へは進まず右手のエコーラインの木道を行く。エコーラインは花が多いと永井旅館のご主人からも勧められた。また黒ボコ岩から砂防新道に下りる急坂をパスできるし、その途中にある崩落したばかりの箇所を避けられる。ただし南竜ヶ馬場寄りに回り込むので距離は長くなる。

白山 御前峰
標高:2702m

山行日 2005/08/04-05
場所 北陸
交通 JR金沢駅から北陸鉄道バス
公式サイト
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 木道が終わり緩やかに下る登山道になると、斜面にニッコウキスゲの群落が現れた。ミヤマリンドウ(タテヤマリンドウ?)も固まって咲いている。イワイチョウやゴゼンタチバナも。ゴゼンタチバナのゴゼンは白山御前峰のゴゼンから命名されたことを、室堂ビジターセンターで初めて知った。普通は樹林帯で見かけるゴゼンタチバナが、白山では御前峰のお花畑にも咲いていた。眼下の南竜ヶ馬場に、南竜山荘の赤い建物がアクセント。室堂センターと南竜山荘と山中に2泊して、「お花松原」への往復と山頂のコースを全て歩けたら最高だろうなぁ。12:15エコーライン口。12:30〜12:45南竜分岐で休憩。休憩ばっかり(^^;


ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
ミヤマリンドウ(タテヤマリンドウ?)
タテヤマリンドウ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

〔13:05〜13:30〕甚之助避難小屋:南竜分岐からが砂防新道で、樹林帯を下るようになる。まもなく甚之助避難小屋に到着。登ってくる人、下る人で賑わいベンチも満席状態。夫は室堂センターのお弁当、私は持参のパンで昼食。あとはドンドン下るだけである。砂防新道は花は皆無といっていいほど終わってしまっていたが、センジュガンピを見つけた。

甚之助避難小屋
甚之助避難小屋
砂防新道
砂防新道
センジュガンピ
センジュガンピ


別当出合の吊橋
別当出合の吊橋
雷雨:雷が鳴り出した。朝のうちは晴れていても、午後になると毎日雷雨がやってきていた。尾根を歩く観光新道で下っていたら危なかった。ポツポツと降りだしたが樹林帯なのでさほどは濡れないし、レインウェアは暑いのでそのまま着ずに歩いていたら、急に大粒の雨になり慌ててザックカバーをつけ合羽の上着だけ着た。14:15〜14:30、別当覗で休憩がてら雷と雨雲が行ってしまうのを待つ。

 こんな時間なのに登っていく人も多い。ほとんどは装備から見て南竜ヶ馬場の幕営地へ行くようだが、一緒に休憩していたグループは室堂センター泊まりだというので驚いた。雨が小止みになったので再び歩き出したが、南竜分岐の先のガレ場で浮石に乗り、うっかり痛めた右膝が痛くなってきた。ますますスローペースになって中飯場でも15分の休憩。砂防新道はおおむね傾斜も緩く歩きやすいので助かった。ただし登るときは楽とはいえ、単調すぎる気がする。別当出合の吊橋が見えてきた。少し揺れるのも構わず急ぎ足になった。橋を渡り終えたのを見計らったように、突然雨が本降りになった。向こうに16:30発の市ノ瀬行きのシャトルバスが停車していた。バスの傍らのバス会社の人に乗ることを合図し、疲れた体と痛む膝に鞭打ってバスまでダッシュした。




白山温泉 永井旅館


永井旅館ホームページ
白山温泉永井旅館
 古くからの白山信仰の登山者のための宿の歴史を引き継いでいる。市ノ瀬ビジターセンターの真向かいに建っていて、別当出合から登山する場合はシャトルバスの発着場所でもあるためたいへん便利。朝食時間は早朝5時半からだが、相談すればそれより多少早くしてくれるとか。お弁当も朝食用、昼食用、両方ともをとお願いできる。もちろん登山口・別当出合への送迎もしてくれる。このように登山者には至れり尽くせりのサービス。

 年季が入った建物で、ハクサンシャクナゲが彫られていた大広間の欄間は風格があった。奥の別館は新しい建物で、トイレは共同だが客室は旅館らしい造り。夕食での付近で採れた「山ウド」の煮物と、手作り味噌のお味噌汁が美味しかった。まるで登山者のための宿であるかのようだが、実は温泉がなかなかの泉質だった。浴槽は2つに仕切られ、それぞれ別の源泉で泉質が違う。大きい方の温泉は飲用するとラムネのような発砲タイプ(炭酸水素泉)。小さい浴槽は加熱していないのでかなりぬるい(我慢できるくらいの冷たさ)が、少し白濁している。交互に入ると気持ちが良い。共に源泉掛け流し(完全放流)である。

 往きでもバスの便が悪くてたいへんだったが、帰りも同じ。チェックアウトしても、金沢行きのバスは11時45分までない。前夜に宿のご主人に白峰車庫まで送ってもらえないかと相談したら、娘さんを保育園に送るついでならとのこと。ん?今は夏休みじゃなかったけ。やはりご主人の勘違いで、結局シーツや浴衣をクリーニングに持っていく、従業員の車に乗せてもらえることになった。運転中の従業員さんからいろいろと話を聞いた。別当出合の吊橋が鉄砲水で落ちたときのこと。砂防新道も鉄砲水でよく崩壊すること。車道の脇を流れる牛首川は、有名な暴れ川だそうだ。旅館は雪が深い冬季は営業していないそうだ。その間雪下ろしのために、通行止めの車道を山スキーで4時間かけて登ってくるそうである。

 白川郷へはマイカーならば白山スーパー林道をひと走りすれば近いのだが、公共交通機関利用では金沢からの高速バス(要予約)になる。金沢駅に到着すると、ひどく蒸し暑かった。駅のロータリーに掲げてある電光掲示板式の気温表示は、気温32℃、湿度84%とあった。平瀬温泉へ行く高速バスの発車まで時間がたっぷりあるが、市内観光をする気にもなれず駅ビルのショッピングモールで時間を潰した。発車時刻の10分前に駅ビルを出たらものすごい土砂降りと雷。バスの発着場所(屋根あり)でバスの到着を待つ間、落雷の轟音が響きまくり、目の前に建つ高層ホテルの外壁に稲妻が走った。山にいなくてホントに良かった。