HOME > 山行一覧 > 箱根外輪山縦走その3 明星ガ岳・塔ノ峰


明星ガ岳・塔ノ峰(明星ガ岳との鞍部→明星ガ岳→塔ノ峰→塔之沢温泉)

 3日目 1月6日 晴れ



標準コースタイム 約4時間15分
明神ガ岳登山口9:00出発〜10:05鞍部10:20〜11:20明星ガ岳(昼食)12:25〜(休憩)〜林道出合14:30〜15:05塔ノ峰15:20〜16:15阿弥陀寺16:25〜塔之沢温泉17:00到着
<自己タイム 6時間05分>


 稜線の前日の到達地点まで戻るため、前日に下りて来た登山道を登ることになる。明神ガ岳登山口は20分ほど別荘地を歩いた場所にあるので、バスではなくタクシーを利用することにした。タクシーは地元の人でも迷うという入り組んだ別荘地の中を、どんどん登っていった。しかしどうやら違う別荘地に迷い込んでしまったらしい。登山口のある方に戻ってきたが登山口は見つからなかった。タクシーの運転手氏が駐車中の電器屋さんの軽トラックの青年に尋ねると、幸いにも彼は知っていて先導してくれると言う。その車が停まった場所は、ゴミ収集ボックスの前であった。そして青年が指差すゴミ収集ボックスの裏には1mほど下の登山道にケモノ道がついていたのである。恐縮するタクシー運転手さんと秘密?の登山口を知っていた電器屋さんの青年にお礼を言ってヤブ漕ぎ開始。ケモノ道から下り立った場所は、間違いなく前日に歩いた記憶も確かな登山道だった。タクシー料金と時間の無駄はしたが、面白い経験をした。

 しばらく登った場所で支度をしていると、下から女性単独ハイカーさんが登ってきた。目の前に突然先行者がいたのでビックリした様子がおかしかった。前日にも気がついたが、登山道は1996年12月に歩いたのと一部変更があるようだ。その後の堰提の工事により、新しく付け替えられている部分があった。

登山道
登山道
右:神山 左:駒ケ岳
右:神山 左:駒ケ岳
 下りの際に登るのがたいへんそうに思えた岩がゴロゴロした急登だが、いいペースで稜線上に出た。前日夕方には雲に隠れていた富士山が、青空にくっきりと浮かんでいた。2日間続いた強風もやみ、そよぐ風が心地よい陽だまりハイキング日和になったのがうれしい。

明星ガ岳 標高:924m
塔ノ峰 標高:566m

山行日 2003/01/06
場所 神奈川県箱根
交通 JRまたは小田急線小田原駅
busstopバス約35分宮城野支所前
温泉ページへ 箱根塔之沢温泉
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丸岳
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丸岳と富士山
繋げてみました
富士山、手前に金時山
富士山、手前に金時山サブウィンドウを開きます




ゆるやかなアップダウン
ゆるやかなアップダウン
尾根道を行く
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 明星ガ岳へは幅広い草原の稜線を、緩やかに登ったり下りたりして進む。標高はもう1000mに満たないため登山道は足に優しく、右手進行方向に神山・駒ケ岳、右後ろに富士山と箱根外輪山を見ながらの楽しい尾根道だ。そしてピークに立つときに振り返ると、丹沢の山並みがこの日もきれいだった。とても気持ちよく歩いた。



富士山と箱根外輪山
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丹沢の展望
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広々とした尾根
広々とした尾根

 明星ガ岳は大文字焼で知られている。宮城野への分岐下辺りに大文字の「大」の字がある。1994年5月にはここから下山した。明星ガ岳山頂はピークというより稜線の一角という感じで祠と石碑がある。周りの展望はないが、塔ノ峰へと続く方向には相模湾が望める。青くのどかな海と沖に浮かぶ初島を眺めながら、のんびりとした昼食になった。

明星ガ岳山頂
明星ガ岳山頂
山頂の祠
山頂の祠
相模湾を望む
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 箱根外輪山最後のピーク塔ノ峰を目指して再び稜線を行く。山麓の宮城野に広がる住宅街、別荘地や神山・駒ケ岳が良く見える。富士山も後方にまだ頭を見せてくれていた。ハコネダケやススキが茂る尾根道を時にはピークを巻いたり、登ったり下ったり。登るピークにはまばらに常緑樹があり、前日までとは雰囲気が違うのが面白い。

石仏
石仏
路傍の毘沙門天
路傍の毘沙門天
 路傍には石碑や石仏が点在し、峠道の感がある。往時は関所を通れない人たちが足早に登っていったり、山賊や追いはぎが出没しだろうと想像しながら歩いた。

 しかし明星ガ岳から先は歩くハイカーが少ないためか、登山道は整備不全の場所が多くなかなか手ごわかった。ヒノキ林の急斜面に設置されている階段が思いっきり壊れていて、ハイカーが歩いた跡がえぐれていた。霜解けのぬかるみに足を取られまいとソロソロ下った。この場所だけでも階段を修理してもらいたいものだ。

 いったん舗装された林道に出て、林道をスタスタ下ると右手に塔ノ峰への登り口があった。

分岐
分岐
林道に出た箇所の案内
林道に出た箇所の案内
塔ノ峰入り口
塔ノ峰入り口サブウィンドウを開きます

 登山道の両脇にはヒノキの植林の中にアオキなどの常緑樹が目立ち、里山の雰囲気が濃厚である。緩やかに登ってついに塔ノ峰に到着した。三等三角点と道標があるのでピークとわかるだけで展望はない。ゆっくりコーヒーで乾杯したいところなのだが、日が傾き始めていた。翌日歩くつもりの水之尾へのコースを少し下見してから下山した。

常緑樹が目立つ
常緑樹が目立つ
塔ノ峰山頂
塔ノ峰山頂
塔ノ峰説明看板
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竹林
竹林
阿弥陀寺
阿弥陀寺
 塔ノ峰からは50分で下りることができるはずなのだが、途中にある阿弥陀寺さえなかなか見えてこない。始めのうちはモミジの落ち葉を踏みしめての歩きやすい道だったのが、岩混じりに変わってきた。鎖がついた急な石段を下りて、岩がゴロゴロして荒れた感じの竹林を通過するとようやく阿弥陀寺だった。阿弥陀寺は皇女和宮にもゆかりがあるという古刹で、正面にある回転式大数珠が珍しい。また脇にはハイカーのためのトイレもある。お参りしてから参道の石段を下りたが、歩幅が合わずに下りにくい事、はなはだしい。意外に立派な山門をくぐる頃には、翌日この道を登り返す気はすっかりなくなってしまっていた。



縦走の終点
縦走の終点
 箱根ベコニア園まで下りてくると日帰りハイクの際には便利な、日帰り入浴施設「ひめしゃらの湯」があり早く温泉に入りた〜いと先を急いだ。途中で車の方から「塔之沢駅へいくならどうぞ」と声を掛けていただいた。塔之沢駅への近道から見下ろすと、由緒ある雰囲気を漂わせる屋根の宿が2軒。あのどちらかに違いない。今日こそは明るいうちにチェックインできるだろう。

※宿泊した旅館「環翠楼」のレポートは次のページです。


 箱根外輪山は塔ノ峰までだが、ハイキングコース自体はその先にも続いており、水之尾を経て箱根登山鉄道「風祭駅(小田原の隣)」へ下山できる。塔ノ峰の北東の尾根を下りた後は、みかん畑のなかの林道歩きとなるようだ。4日目の最終日1月7日はこのコースを歩き、よりいっそうの達成感を味わうつもりでいた。しかし朝目覚めれば、3日間続いた晴天ではなく曇り空。塔の峰へ再び登るのも気が進まず、中止にしてそのまま帰ることにした。小田原駅まで歩こう(約15分)という夫にも「国道を歩くのはイヤ」と拒否して、宿の巡回送迎車で小田原に出ることにした。登山を趣味とし丹沢をよく登るという宿の若主人さんも、「山をする人って、下りると案外歩きたくないもんですよねぇ」と笑っておられた。

 これで箱根の山々は殆ど登ったことになり(屏風山を除く)、残るは矢倉岳となった。コースは足柄峠からの金時山、三島からの箱根旧街道が残っている。箱根旧街道は国道・車道歩きが長いため歩きたいと思わないのだが、三島大社から箱根峠の「推定鎌倉古道」が気になっている。