明神ガ岳(矢倉沢峠→明神ガ岳→明星ガ岳との鞍部)
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2日目 1月5日 晴、風強い
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標準コースタイム 約4時間
金時登山口9:10出発〜9:40矢倉沢峠9:50〜(休憩)〜12:05火打石岳(昼食)13:00〜分岐〜14:25明神ガ岳14:40〜15:25鞍部15:35〜宮城野支所バス停16:50到着
<自己タイム6時間>
明神ガ岳は1994年5月(道了尊〜宮城野)、1996年12月(金時山登山口〜火打石岳〜明神ガ岳〜宮城野)に登っている。明神ガ岳は金時山と比べると登山口から山頂までの距離がある。金時山から矢倉沢峠に下りる途中で望む、明神ガ岳への緩やかな稜線がハコネダケの中に延びている風景は好ましい。しかし歩くとなると金時山ほどラクではないように思う。また道了尊からは、蒸し暑い日和の日だったので山頂まではなおさら遠かった(約2時間半)。
 金時山登山口 |
矢倉沢峠へと登るこの道は、金時山、明神ガ岳への登り・下りで通算4度目になった。今日も冷え込みが厳しく、昨日に同じく風が強い。土が流れて剥き出しになった木の根からは長いツララが伸びていた。矢倉沢峠のうぐいす茶屋(営業休止)の建物の影で風を避けながらアイゼンをつけている間、金時山から下山してきた男性と後から登ってきたご夫婦と言葉を交わした。明神ガ岳へと向かうのは私たちだけであった。
稜線への登りはツルツルに凍結していた。前日に登った丸岳は、山頂にアンテナが立っているのですぐに確認できる。丸岳から芦ノ湖へと落ちる稜線を目でなぞって、充実感を味わう。標高を上げるに従い、背後の異形な山頂部を持った金時山が競り上がってくる。この風景はこのコースの魅力のひとつだと思う。
緩やかに、時には急登をとアップダウンが繰り返される。3泊4日分のザックの重さが堪え、同じコースを歩いても日帰り山行だった1996年の時とは大違いだった。

ハコネダケのトンネル |
ハコネダケのトンネル状の道をグングン下ってしまうので、コースを間違えたかと不安になった。しかし再び稜線に登り返し、ようやく明神ガ岳(の手前のピーク)が姿を見せた。はるかに遠かった。アイゼンの装着、着脱の時間ロスのせいか1時間は遅れている。この時点で予定していた明星ガ岳への縦走を中止することに決めた。
それまで山腹を巻いていたので風の影響は受けずにいたが、稜線に上がると風がまだ強く吹いていたのがわかった。しかし眺めの素晴らしさがうれしい。前回は晴れていてもこれほどの展望は見ていなかった。
再び尾根から下りて左に谷を見て進む。この辺りは樹林の中のため積雪がツルツルに凍結していて、とてもノーアイゼンでは歩けない感じ。暗い樹林を抜けると開けた日当たりが良い場所に出た。火打石岳下である。ぬかるみがひどく、アイゼンが泥で重たくなる。具合良く風がこない場所なので、登山道から引っ込んだ草の上で昼食にした。泥まみれのアイゼンも裏向きにして日なたに置いておく。
食事の後片付けをしていると明神方面からご夫婦がやってきたので、登山道の凍結状態などの情報交換をする。別れてからややあってその二人が戻って来た。なんでも買ったばかりの軽アイゼン(6本爪)のつけ方がわからないとか。「店員さんの話では簡単ですと言ってたのになぁ、手順を覚えていなくて」。私たちはストラップで装着する6本爪軽アイゼンをしばらく使用した後、簡単に装着できるワンタッチ式(6本爪+補助2本)のタイプに変えてしまったが、以前のタイプのつけ方も覚えているだろうからとアイゼンを見せてもらった。しかしよく見ると私たちのものとは違うブランドのものだ。ご主人の足元にかがんだ私たちと本人がコッチに通すのかな、いやコッチじゃないかなと頭をひねる。そのうち私が気がついた。「おや、このリングは何?」「そうか!リングをここに引っ掛けて、こうやって」と見事?解明。お二人に感謝されて私たちも気分が良かった。でもアイゼンを購入したら、自宅で装着練習をしておきましょう(^^)
 建造物の正体
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明神ガ岳の稜線を目指して登りにかかった。稜線の一番高く見えるピークに建造物が見えるが(上の「明神ガ岳の稜線」の写真を参照)、初めてこのコースを歩いたときにはアレは何だろうと気にかかった。山座盤があんなに大きく見える筈はないし、小屋かな?とにかく建造物を目標に定めて登っていったのだった。しかし今日はピークは実は明神ガ岳ではないことも、建造物の正体も知っている。急な箇所もある登りを経て、その場所まで到達した。建造物の正体は無線中継所のアンテナである。

金時山と富士山 |
ようやく明神ガ岳山頂の一角が見えてきた。後ろを振り返ると、ずっと金時山に隠れていた富士山も雄大な姿で見えている。あとは山頂まで緩やかな尾根道を行く。
広い山頂部の中央は草がなくてぬかるみがひどい。時折土ぼこりを巻き上げた風が舞う。腰を下ろして休んでいる夫婦と若いカップルとが風にもめげずに展望を楽しんでいた。
早い時間に着いていたなら南アルプスも望めただろうが、あいにく雲が増えてきて富士山にも雲がかかっていて残念。しかし初回1994年5月はホワイトアウトだったし、1996年12月の時は霞んでいた。三度目の登頂で明神ガ岳山頂からの富士の眺めを見ることができ満足だった。相模湾の眺めが清々しい。そして箱根外輪山の山々が馬蹄形に連なる様がパノラマのようである。
 広い尾根道 |
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鞍部(明星ガ岳、宮城野との分岐) |
山頂から下り道了尊からの登山道分岐を見送って尾根道を行く。やがてジグザグに下り明星ガ岳へと続く稜線の鞍部に到着した。本日の箱根外輪山縦走はここで打ち切りとした。
本来なら明星ガ岳まで歩きそこから宮城野橋へと下山しても標準コースタイムは5時間である。1996年12月(日帰り)にはこの鞍部から下山したが、下山口近くの日帰り入浴施設(勘太郎の湯)に立ち寄る時間もあった。そのときの写真を見てみると雪はまったくなくハコネダケは青々としてさえいる。厳冬の今年の冬、登山道の悪コンディションですっかり時間がかかってしまった。

箱根宮ノ下温泉 対星館

対星館ケーブルカー乗り場 |
旅館の場所確認を怠り、暗い車道を無駄に歩いた前日の轍を踏むまいと、今夜の宿の場所は夫がしっかり確認していた。地図とHPのアクセスの説明のプリントで最寄の停留所は「宮ノ下」ということだった。ところが疑うことなく下車したのは「宮ノ下温泉」バス停。目的の宿が見当たらず携帯電話で訊いてみると、ひとつ手前の停留所で降りてしまっていた。寒さと空腹が引き金になって、調べておきながら間違った夫に対して怒り爆発(笑) ぶうぶうキイキイ言いながら国道を歩く懲りない夫婦なのだった(笑) 幸い停留所区間が短く5分と歩かずに宿の自家用ケーブルカー乗り場に到着した。

ケーブルカーの軌道 |
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 ケーブルカー |
そう、この宿は渓谷の下に立つ宿へ自家用ケーブルカーに乗って行くユニークな旅館なのだ。案内されて乗り込んだケーブルカーはすっかり暗くなったなか、かなりの急勾配を谷底へと下って行く。二人きりなのでスリルも感じ、今しがたのケンカも忘れてはしゃぐ二人だった。
堂ヶ島温泉に泊まりたいというのは夫のリクエストだった。堂ヶ島温泉にはもうひとつの宿があり、そちらは自家用ロープウェイで対岸の宿まで行くそうである。あとから宿の方に伺ったが、昔は底倉温泉と呼ばれていたとか、その名の通り谷底にあり国道や登山鉄道の側ながら静かな環境である。

対星館 |
宿泊した対星館は設備も整い散策コースもある広い庭が素晴らしい。お料理も満足いくもの。そして5本の自家源泉を持ち、近所に分けるほどの湯量を誇る。インターネット予約が20%割引なので、料金の割りにかなり得した感じだった。
→対星館