HOME > 山行一覧 > 山行一覧 2 > 岩木山と八甲田山(1999年8月5日〜9日)その2

山旅日記1993-2000 このページのレポートは、HP開設(2000年8月)以前の1993年秋から2000年前半の山行記録です。登山道状況は変化します。実際に登山される場合は、最新の地図とガイドブック他の情報をお調べください。

WEBページ作成日 2001年7月11日




八甲田山(八甲田大岳)

みちのくの温泉と山旅

 2日目 8月7日 天候 晴れ、猛暑  移動日

 この日は青森の三内丸山遺跡を見学する予定を組んでいたが、青森駅前でねぶた(nebuta)祭りの最終日の今日は昼間12時15分からも山車の運行が催されると知り、お祭り見物に変更した。お祭りが始まる前にショッピング。私は20年前の津軽ひとり旅の折にお土産を買い求めた老舗工芸店を見つけて、懐かしさにひたる。大勢の賑わいのなか運行コースの道路を目指し、四辻でまだ余り人が並んでいない絶好の場所を見つけた。炎天下の12時半から午後2時まで立ちっ放しだったが、ラッセラーの掛け声にうきうき、目の前に迫ってくる山車の迫力に声をあげて楽しんだ。

青森のねぶた祭り

ねぶた祭り ねぶた祭り



酸ヶ湯温泉

 かつてJRのポスターで紹介された混浴のヒバ千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉に宿泊。湯治棟もあり、売店にはお土産以外にも食料品も置いてある。登山者も多いためか登山用新素材ティーシャツ、ガスカートリッジも買える。建物は近代的に立て替えられているが、部屋は鄙びた宿そのもので、運悪く異常な暑さの年に来たために、置いてあるウチワだけで暑さをしのぐのは大変だった。
 女性用浴室は夕方は日帰り客で大混雑。約80坪という広い総ヒバ造りの大浴場は温度が異なる5つの浴槽がある。混浴だが女性専用時間あり。あえて混浴時間にも入ってみたが、女性用入り口を眺める位置にいつまでも動かない男性達がいて不愉快。ウワサではここはいつもそんなことがあるそうな…。おまけに廊下を子供が走り回っていてうるさい、隣の部屋が大騒ぎなど不愉快なことが重なってしまい、つくづく連泊しないでよかったと思った。

酸ヶ湯温泉ホームページ




 3日目 8月8日 天候 晴れ


コースタイム 標準タイム 4時間35分
酸ヶ湯温泉8:15出発〜(休憩)〜10:15仙人岱・八甲田清水10:30〜(休憩)〜11:40八甲田大岳山頂(軽食)12:20〜12:45大岳避難小屋13:00〜上毛無岱13:35〜(休憩)〜急な階段14:10〜(休憩)〜城ヶ倉分岐14:55〜酸ヶ湯温泉15:20到着
<自己タイム 5時間10分>


地獄湯沢手前から南八甲田を望む
地獄湯沢手前から南八甲田を望む
 酸ヶ湯温泉の駐車場脇から登山道に上がる。急な登りでもなくよく整備されたブナ林のなかの道はとても歩きやすい。今日も猛烈に暑い!青森のカメラ店でフィルムを買った時に貰ったウチワが休憩時に大活躍。硫黄臭の地獄湯沢の源頭はガレ場で、これを登りきるとようやく涼しい風が吹いてくるようになった。

八甲田大岳
標高:1584m

山行日 1999/08/08
場所 青森県
交通 JR青森駅下車
バスストップ
バス約1時間5分酸カ湯温泉
温泉ページへ 酸ヶ湯(すかゆ)温泉
温泉ページへ

 まもなく木道が現れて仙人岱が近いとホッとして歩いていると、すれ違った方に「おいしい水が湧いている所がもうすぐそこですよ。」と声をかけられた。八甲田清水は木枠に囲まれた底からこんこんと湧いていて、とてもおいしい水だった。木道を進むとミツガシワや既に花が終わったチングルマの群落に出会った。

 いよいよ大岳への登りにかかる。かなりキツイ急登で、途中で休憩を挟まなければならなかった。森林限界を抜けてハイマツ帯になると風も高山らしくなってきたが、登りはますます急になり、崩れ止めの蛇籠が敷かれた急なガレ場が実にきつかった。山頂が視界に入りトンボが飛び交う鏡池まで来て、あとひと頑張りと自分に言い聞かせ小さな祠を左に見ながら頂を目指した。

井戸岳
井戸岳
 山頂はものすごい数のトンボの群れに占領されていた。雲が湧き展望はほとんど得られなかったのが残念。

 侵食が激しい井戸岳を正面に見ながら鞍部まで下りる。大岳、井戸岳の斜面は丸太の流土止めだらけで痛々しい。鞍部に建つ大岳避難小屋はきれいなログハウスで、中に入ってみると外より涼しいので休憩した。宿泊したらしい2家族が休んでいた。



上毛無岱と下毛無岱を結ぶ長い階段
上毛無岱と下毛無岱を結ぶ長い階段
下毛無岱を見下ろす
下毛無岱を見下ろす
 上毛無岱からは木道が続く。既にお花の開花期は終わってしまっていたが、広々として気持ちが良い湿原だった。下毛無岱へ下りる急で長〜〜い階段の上から眼下には、池塘が散らばる緑の湿原が広がっていた。この風景が見たくて来たのである。

 上毛無岱と下毛無岱にはそれぞれ中間地点にベンチを備えた休憩場所があった。たとえ疲れていなくても、気持ちが良い場所では時間が許せばのんびりしていくことにしているので、つい休憩が増えてしまう。木道が終わるとブナ林のなかの丸太と砂利で整備された登山道になって、歩きやすいのでズンズン下ることが出来る。

 この日の宿泊は城ヶ倉温泉なので、分岐からダイレクトに城ヶ倉へ下るつもりだったのだが、分岐に着いてみると道は少し荒れていた。10m先はヤブになっているため多少心配になり、そのまま酸ヶ湯へと下りることにした。(後で下りた人から充分な踏み後があるので大丈夫だったと聞いた)

 酸ヶ湯温泉への道はますます整備され、おまけにゆるやかなので遊歩道のようだ。あっという間に宿の屋根が見えてきたのだが、同時に城ヶ倉温泉への青森行きバスが停車しているのも見えて走り下りる羽目になった。走った甲斐もなくバスは目の前で発車してしまい、次のバスまで酸ヶ湯温泉前のベンチで1時間待たなければならなかったのである。




城ヶ倉温泉

 この東北の山旅は、岩木山麓の嶽温泉2泊、酸ヶ湯温泉1泊といわゆる鄙びた温泉宿を利用した。計画段階で、最終日には空調設備バッチリでバストイレ付き個室の快適さに気持ちが流れ、リゾートホテルタイプのホテル城ヶ倉を予約したのだった。ところがやはりこのホテルにしても冷房なし。北海道・東北や標高が高い場所の宿泊施設においては冷房は不必要なので無い、と知っていたものの、部屋のこの暑さはつらい!バルコニーと廊下側のドアを開け放って一息つく。温泉は比較的成分が薄い単純温泉のせいかさら湯に近い感じ。ただし露天風呂からの眺めがいい。
 特筆すべきはメゾネットタイプの部屋があり、2階部分は星空を眺められる天窓つきの寝室だそうだ。お風呂でこのメゾネットに泊まる方と話した。天窓が仇となって寝室は耐えられない暑さ、仕方なく1階リビングルームのソファで寝ることになりそうだと嘆いていた。部屋のバルコニーからも星空がきれいだったので玄関の外に出てみれば、天の川さえも見える降るような星空だった。

ホテル城ヶ倉ホームページ