御前山
タクシー利用で手軽に山頂へ
| 【余計な前書き】 東京都の東南に位置する町に住んでいるので、東京の北西部・奥多摩は案外遠い。奥多摩駅まで電車で3時間はかかるため、私達にとっては交通費の問題を別にすれば新幹線で軽井沢に出るほうが近い位である。ましてや奥多摩の標高1000m以上の山は標高差があり歩行6時間以上を必要とするため、翌朝のことを考えるとつい二の足を踏んでいた。その中でも奥多摩三名山のひとつ御前山は、5時間30分以内の行程で歩くことができる。しかしカタクリの咲く春は大変な人出だと聞き、今まで山行時期を逸していた。秋の陽は釣瓶落とし、何とか行程を短縮できないかと考え、タクシーを使い登りの行程を短くすることが可能な栃寄から登る事にした。下山は緩やかで歩きやすい湯久保尾根を下る事にした。高校生の頃の登山から、実に30年ぶりの御前山だった。 |
| 季節 | 1月-2月 | 3月-4月 | 5月-6月 | 7月-8月初旬 | 8月中旬-9月 | 10月-11月 中旬 |
11月下旬 -12月 |
| 適期 | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
| 備考 | カタクリ | 新緑 | 紅葉・展望 | 展望 |
1999年11月14日 晴れ
<自己タイム 5時間10分>
車道が林道に出会う手前の「栃寄の森」という施設の前でタクシーを降りた(奥多摩駅から1540円)。林道を30分登り「体験の森」(奥多摩都民の森)入り口トチノキ広場に着いた。栃寄大滝を見ながら休憩していると、バス停からの登山道を登ってきたグループがやって来た。栃寄沢沿いの道はなかなか気持ちがいい道だったそうで、タクシーで来た事を少し後悔。登山道分岐でタクシー下車という手もあったと気づいた。
山腹につけられた、整備されすぎている割には急な道をゼイゼイと登るうち、本来の登山道から離れ関係のない枝尾根に入ってしまったことに気が付いた。地図に載らない遊歩道が縦横に造成され紛らわしい。幸い栃寄の森体験センターの玄関ロビーに置いてあった「体験の森案内図」を頂いてきたので、地図とは言えないイラストでも参考になった。それにしても、いわゆる遊歩道の造りすぎである!運動靴で散策にやって来る家族連れのために遊歩道を造るなとは言わないが、自然を壊してまで縦横に造る必要があるのだろうか?道標もあればいいという訳ではなく、ポイントに必要なものが無い。以前行った三頭山麓の「檜原都民の森」も然り、本来の登山道と遊歩道が全く調和していなかった。いずれの設計者も登山とは縁の無い人なのではないか。山の自然をわざわざ壊して、公園を造るなと言いたい。東京都民の一人として、東京の残された自然を大切にするために税金を使ってもらいたいと思う。
ともあれ大した時間のロスも無く、正規の登山道ルートに戻ることができた。きつい傾斜の登りのあと支尾根を越すと尾根をからむ楽な道になり、ホッとしているうちに避難小屋が見えた。ログハウスのような立派な小屋の前で、特徴のある山容の大岳山が望めた。休憩中のマウンテンバイクの人と少しオシャベリ。やはり私達と同じく湯久保尾根を下るそうだ。山頂は目と鼻の先なのですぐ腰をあげ、ひと登りで到着。
さすが人気の山、広い山頂だがそこかしこでハイカーが昼食中だった。ベンチを確保できたのでラッキーと思っていたが、昼食後山頂を西の惣岳山方面に歩いてみると、北面の見晴らしが良い場所にもベンチがあった。山頂付近の紅葉は丁度見頃だった。 当然の事ながら30年前に登った時の記憶は殆どないのだが、急な下りを眼下に奥多摩湖を見ながら降りていった記憶と、下山しての小河内ダムでの記念写真が残っているので、大ブナ尾根を降りたのだろうか?かつてのドラム缶橋を渡った記憶は何処の山に登った時のことなのだろうか?
十字路に戻り湯久保尾根を下る。植林帯で薄暗いが、急坂は無くなだらかな下りで、これならマウンテンバイクも下れるというものだ。登山道脇にリンドウを見つけた。秋の奥多摩でお花が見られるとは・・。楽しくグングン下っていたら、仏岩の頭のポイントをわからないうちに通過してしまっていた。途中最後のベンチと思われる場所でゆっくり休憩した。宮ヶ谷戸の集落に降りてきた時丁度バスが行ってしまうのが見えたが、15分と待たずに次のバスに乗ることができた。しかし道路が渋滞して、予定していた電車"ホリデー快速"に2分間に合わなかった。
