2004年5月2日〜5日 雲母峰と御在所岳
雲母峰
山頂にイワカガミの群落
2004年5月2日 天候
曇りのち 
| 【余計な前書き】 新幹線、近鉄線と乗り継いで湯の山温泉駅に降り立ったのは10時過ぎだった。午後から雨になりそうなので、駅から小1時間の車道歩きをカットしてタクシーを利用することにした。登山口はガイドブック(ヤマケイアルペンガイド鈴鹿・美濃)には「滝谷不動」となっているが、登山地図(エアリアマップ御在所・霊仙・伊吹)には「岳不動」となっている。タクシーの運転手に滝谷不動と言っても岳不動と言っても首をひねっていた。同僚と相談した結果「あの水を汲む場所のことだろう」ということになった。帰路は歩くつもりなので道順を覚えようとタクシーの窓の外に目を凝らすが、細い道をくねくね曲がるので無理。歩いていたら迷って登山口に行き着けなかったかもしれない。 |
標準コースタイム 約4時間05分
湯の山温泉駅--50分--滝谷不動--1時間--林道終点--30分--雲母峰--1時間45分--湯の山温泉駅
 滝谷不動 |
〔10:30〕
出発: 到着してみると、確かにお不動様の階段下は湧き水の水汲み場になっていた。タクシーの運転手さんたちのみならず、近隣からも遠方からも水を汲みに来るらしい。折りしも水汲みの最中のご夫婦は、蛇口のホースを持参の物に取替えて、20リットルポリタンク数個にダンボール2箱分のペットボトルの水を汲んでいたので驚いた。湯の山温泉駅の洗面所の水を、湧き水に詰め替えるのを諦めて出発。
コンクリート舗装の道を登っていくと登山口の指導標があった。スギの植林帯の斜面に取り付く。いきなり急な登りである。スギの伐採をした直後なのか、足元はスギの倒木や枝打ちの小枝でうるさい。そのうち登山道が伐採木で覆われて踏み跡を見失ってしまった。ぐるりと見渡して目印の赤テープを探した。いったん斜面を下りてから進むらしいと判断して、沢音が聞こえてくる谷に向かって下りた。トラバースしていく登山道を見つけて安堵。ところが倒木を跨ごうとすればそれを覆う小枝に引っかかり、蜘蛛の巣にかかった昆虫状態でもがく。やっとの思いで登山道に戻った。標高900mに満たない低山なのに思わぬ難行苦行。崩壊気味のトラバースもあり、野趣に富んだコース。
〔12:00〜12:40〕林道出合: 砂防堰提の上の林道に飛び出した時にはすっかりヘトヘトになっていた。山頂までの時間がわからないのでここで昼食にした。車が全く通らない林道の向こうには伊勢平野が広がっているが、曇り空なのでパッとしない眺め。
〔12:40〜13:55〕
山頂まで: 堰提の脇から再び伐採地の中を登ることになるのだが、下から眺めても枝打ちの小枝で踏み跡も定かでない感じである。もうコリゴリと林道で巻いて登ることに決めた。スギの伐採地と違って広葉樹の新緑が目にまぶしく、谷側は開けていて明るく、うっすらと伊勢平野が見える。しかし快適な林道歩きも長くは続かず、林道の終点部の広場から再び伐採地を登ることになった。この辺りからは登山道は整備されていた。下山してきたご夫婦と出会ったのでしばらく情報交換。尾根に上がった頃にはすっかりガスが立ち込めてしまった。ガスに煙る新緑のツツジの尾根道も幻想的で良いが、惜しくもツツジは全部花を落としてしまっていた。ムラサキ色のミツバツツジの花びらを踏みしだいて登っていくと、山頂に着いた。双子峰の雲母峰の鞍部から10分くらい。
 新緑の林道を行く |
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 スギ植林地から新緑の尾根へ |
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 雲母峰山頂 |
〔13:55〜14:20〕山頂: 男性3人組の先客が休憩中だった。挨拶の後「ツツジが終わっていて残念ですね」と話すと、「でもイワカガミがきれいですよ」の返答があった。えっ!どこどこ?これまでの疲れも忘れて途端に元気になる(笑)。登ってきた反対側、鎌ヶ岳への登山道の斜面はびっしりとイワカガミの花に埋め尽くされていた。初めて見る規模の大群落で、どこにカメラを向けてもイワカガミだらけ。伊勢から来られた3人組は雲母橋からのルートで登って来ていて、登山道は良く整備されていたとのこと。岳不動に下山する彼らを見送り、しばらく休憩してから下山を始めた。
| 山頂斜面のイワカガミ |

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群生 |
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 林道終点部の広場 |
〔14:20〜16:20〕
下山: 林道終点部の広場からの登りは結構時間がかかったような気がしたが下りは20分だった。登りのときと同じに伐採地の中の登山道を敬遠して林道を下り、15:05昼食場所の堰提に戻ってきた。この先には休憩に適当な場所がないため10分の休憩タイムをとった。
雨がぱらついてきたので往路の荒れていた登山道ではなく、このまま林道を下りることにした。雨もすぐ止んで、タッタカタッタカ調子よく下って行った。途中で「岳不動へ」とある指導標が現れ、ためらいながらもそのまま林道を進んだ。どうも岳不動登山口の方向からずれてしまっているような気がしてきたところで、未舗装の林道が舗装路にぶつかった。分岐にあった案内板によると湯の山温泉街と駅を結ぶ東海自然歩道(舗装路)と交差したことになっている。あいにくどちらへ向かっても歩ける距離ではなさそうである。やはり途中にあった登山口入口を下りなければならなかったのだ。おまけに雨が本降りになってきた。分岐のすぐ下に立派なあずまやが建っているので避難。中で数人の家族がバーベキューの真っ最中だった。携帯電話でタクシーを呼ぶことにしたが、現在位置を説明できない。簡単な案内図の看板と手持ちの登山地図だけの理解で説明しても、相手側も判らないようだった。バーベキュー中の家族のお父さんが、それを見かねて電話を替わってくださり、途中の建物など説明してくださった。お陰でタクシーに迎えに来てもらえ大助かりだった。

湯の山温泉 寿亭
 寿亭 玄関 |
ゴールデンウィーク中のことなので予約を入れる時既にどこも満室。宿泊予約サイトから2連泊の予約が可能だったのがこの宿だけだった。高台に建っているため道路からはエレベーターを利用し、美しい和風庭園の中の階段を登ると玄関。部屋の窓からは御在所岳の稜線とロープウェイが行き来するのが眺められる。温泉は特に明記するべきところもないが、連休中でもさほど混んでいないのが良かった。従業員の接客態度は満点。
→湯の山温泉 寿亭ホームページ
宿泊予約サイトでのエコノミーパックのため割合抑えた料金設定だったが、そのかわり料理が決められていて3種類の鍋料理から選択しなければならない。初日は牛肉のしゃぶしゃぶ鍋、二日目は旅館お勧めのファンガス(高級キノコ)鍋を選択していた。ファンガス鍋の材料のキノコ類にはアガリスク茸、ヤマブシタケ、キヌガサタケなど食べたこともないものも。正直なところ、キヌガサタケだけは口に合わなかった(笑)