HOME > 山行一覧 > 雁ガ腹摺山(2000年12月10日)


雁ガ腹摺山

--- 富士山の展望とカヤトの山頂 ---

【余計な前書き】 雁ガ腹摺山は、山梨県大月市が選定した秀麗富嶽十二景参考ページ:おおつきの観光)の一番山頂である。五百円札の富士山が、この山頂から見た富士山であることが知られている。大峠まで車が入るため登りが楽ということで、もう何年も前から登りたい山だった。タクシー代がネックになって今日までお預け状態だったが、このところなし崩しに特急電車、タクシーを利用している勢いに乗って出かけることにした。美しい富士山に遇えるかと期待していた。


おすすめの適期
季節 1月-2月 3月-4月 5月-6月 7月-8月初旬 8月中旬-9月 10月-11月
中旬
11月下旬
-12月
適期
備考 展望 新緑 紅葉・展望 展望


コースタイム 標準タイム 4時間15分
大峠9:00出発〜10:00雁ガ腹摺山10:30〜11:15白樺平(昼食)12:10〜(休憩)〜13:20百間干場〜13:45金山峠14:15〜15:50金山鉱泉到着 〔自己タイム 約4時間50分〕


 大月駅からタクシーで大峠に向かう途中は快晴だった。久しぶりに青空の下でのハイキングができるとワクワクする。真木小金沢林道の標高が上がるにつれ富士山が姿を見せた。頭に笠雲がかかっている。天気予報では午後から下り坂ということだった。大峠に着くと駐車場でテントを撤収しているグループがいた。彼らの話では昨日の富士山は素晴らしかったとのこと。

 登山口からしばらくは小沢を渡ったりしながら登る。水場のトイの水も道の霜柱も凍っている。道が岩混じりになると、砂場のようなザレも現れ、下りは若干滑りそうである。少し開けた場所を過ぎると露岩が多くなり両脇はヤマツツジの木が多い。登るにつれ空が曇ってきてしまった。あれ、天気予報より早いんじゃないの?と悔しいが、頂上直下の稜線からの富士山の頭はもう既に雲の中だった。カヤトの原に出ると、ガイドブックでお馴染みの五百円札説明板がある頂上が目の前にあった。

雁ガ腹摺山
標高:1874m

山行日 2000/12/10
場所 山梨県
交通 JR中央線大月駅下車
タクシー約40分6420円
温泉ページへ 下仁田温泉
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山頂にて
山頂にて
 山頂には10人ぐらいのハイカーがいたが、さすがに10時なのでカメラマン風の人は少なかった。富士山は裾野部分が見えるだけで残念だが、三つ峠山の稜線を手前に配置した姿はやはり絵になる構図。写真つきの説明版があるのでそちらの富士山で我慢する。

山頂からの富士山
山直前雲が動くが、富士山は全貌を見せず

写真つきの説明版

 周りに居合わせた一人が、持参した本物の五百円札を広げて見比べだしたので一緒に見せていただいた。また説明板に、五百円札に使用した写真の撮影日が昭和17年11月3日とあるのにきれいに冠雪しているので、最近と比べ昔は寒かったね、と知らないもの同士で話が弾んだ。

 朝から強かった風がいっそう強くなり風花が舞いだした。下山を始めると小雪が降り始めた。後でわかった事だがこの時間低気圧が通り抜けていったらしい。雪は濡れるほどではないが、一時ひとしきり降った。

 ダケカンバがシラカバに変わっていくと笹ヤブにぽっかり開いた白樺平だった。左手に姥子山への道があるものの、背丈程の笹ヤブのトンネルで利用する人もなさそうだ。シートを広げて今日のお昼のお餅入りチカラうどんを作った。お餅はすぐ煮えるスライスしゃぶしゃぶタイプなので、4〜5枚重ねてうどんに乗せたほうがお餅らしくなっていいようだ。1枚だと溶けてしまいお餅だか何だかわからない。食事中、金山峠方面から二人の男性が登ってきて、「雪が降ってびっくりしましたね。」などと言葉を交わした。

 白樺平から下りていくと奈良子林道にあたる。林道を横切り階段を下りている時、変わった男性が登ってくるのが目に入った。目がチカチカするようなショッキングピンクのヤッケを着ている。彼が近づいて来て、猟銃を肩にしているのを見てハンターだと知る。すぐにもう一人の蛍光黄色の服のハンターにすれ違い、派手な服は理由があるのだとわかった。それにしてもまるで蛍光ペンのようなふたりの服だった。空は再び青空でぽかぽかと暖かい。急なザレの下りを下りると沢沿いの林道に下りた。百間干場である。ここから金山峠への登山道の取り付きまでは結構林道を下っていく。先の白樺平で出会った方に聞いたとおりだった。そして金山峠に着いた時初めて、金山鉱泉への登山道が工事中で閉鎖中であり新道に変更されていることを知ったのだ。

雁ガ腹摺山
雁ガ腹摺山
 今日の山行計画を立てるにあたり、手持ちの94年版ガイドブック、96年改訂版のアルペンガイドと95年版登山地図を参照したのだが、登山道閉鎖の記述はもちろんない。予定していたコースだと金山鉱泉まで沢沿いに一気に40分で下りることになっていた。果たして新道はどんなコースでどれだけ時間がかかるのかは判らなかった。ともかく後は多分1時間程度の下りだけと推察し、15分くらいの最後の休憩時間をとった。歩き出してすぐ送電線鉄塔が建つピークに登った。雁ガ腹摺山と姥子山が良く見えた。

 その後登山路が登りになって、ちょっと待てよと不安になる。持っている地図ではこの方向の登山路は大岱山に続く破線の道なのである。峠の案内板を確認するため下の巻き道で戻るが、結局判らなかった。しかし先ほどの道を行くと道標が現れて一安心。指導標はきちんとあるし、整備されよく踏まれている登山道は、5年前の地図に記載がない新しいコースだとは思えない程でであった。地形が判る場所でコースが沢筋とセーメーバン山の尾根の間の小尾根につけられている事が判った。尾根を下りて金山鉱泉に到着した時はほっとした。長く感じた下りだった。

 ここからバス停までは距離があるため、携帯電話でタクシー会社に電話したがつながらない。鉱泉宿の山口館に電話をお借りしようと夫が出向いたところ、お風呂上りのお客二人が4時半に予約したタクシーにご一緒させていただくことになった。願っても無いことだったが、楽しみにしていた温泉入浴の時間がとれなくなってしまった。タクシーが来て、相乗りさせていただくお客二人が外に出ていらしてびっくり。白樺平で言葉を交わしたお二人だったのだ。いったい何時何処で、私達を追い越して行かれたのだろうか?

 反省して帰宅後すぐに新しいガイドブックと登山地図を買った。
それらによると金山峠〜金山鉱泉の新道コースの下り所要時間は1時間15分となっている。