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佐渡ドンデン山

 花いっぱいのドンデン山とアオネバ渓谷 その2 


標準コースタイム ? / 自己タイム 3時間20分
大佐渡ロッジ(跡)12:10出発…ドンデン山(尻立山)12:40…13:10ドンデン池13:30…
14:30青粘(アオネバ)峠14:45…(休憩5分)…アオネバ登山口16:10到着

登山地図はありません。国土地理院2万5000図【両津北部・金北山】を持参
参考図書『花の百名山登山ガイド・上』『新潟県の山』『ヤマケイJOY2001年春号』記事(山と渓谷社)



こんな残雪も
こんな残雪も
 「ドンデン高原野営地」の看板に戻り、アオネバ峠へ向かう。雪解け水が注ぎ込む湿地帯の木道は朽ちかけていた。湿地の脇には小道が西に延びている。いずれにせよ道標はない。雪解け水があちらこちらから爽やかな音をたてて流れて落ちている。湿地帯を抜け山腹を登り始めるとオオイワカガミが咲いていた。登りきると林道のような広い道に出て、しばらくのんびり広い道を行く。雪解けの道端にはカタクリ、エンレイソウ、少し育ちすぎたザゼンソウ。そして、うつむき加減の薄紫の花を見つけて思わず声を上げ、夫を驚かせてしまった。シラネアオイとの初めての出会いだった。

 残雪の上を歩くのを楽しみながら緩やかに下ると車道に出た。前を行くご夫婦が、途中でガードレールを越えて奥の登山道に入っていった。ショートカットする道かとも思うが、道標が全くないためよくわからない。そのまま車道を進んで行くと右手に「大佐渡山脈登山道」の看板がある分岐が現れた。向かってくる女性2人組にアオネバ峠への道かどうか確認。お二人は白雲荘から金北山縦走路を来たそうなので、翌日のために登山道状況などを尋ねた。金北山頂直下にはまだ膝下くらいの残雪があり、何度か踏み抜いて苦労したとのこと。やはり道標は殆どなくて赤テープを頼りに進むようだ。しかしお花は真っ盛りだそうだ。うーん行きたい!

ドンデン山(尻立山)
標高:940m

山行日 2002/05/03
場所 新潟県佐渡島
交通 登山口:両津埠頭からタクシー30分
大佐渡ロッジ跡
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《画像について》
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 アオネバ峠はほぼ十字路になっていて、此処に来て初めて道標らしい道標が立っていた。真っ直ぐ進めば金北山への縦走路、左にアオネバ越え(アオネバ渓谷)からアオネバ登山口に下りることになる。じっとしているとブヨが群がるため、ちっとも座って休憩できない。ぶらぶらしながら休憩していると、下から賑やかな歓声が近づいてくる。"中高年女性の団体さん"らしかった。登ってきたのは中高年男女混成の20人くらいのグループで、たちまちアオネバ峠は賑やかになる。リーダー、あるいは指導員と思しき腕章をつけた男性と話して、明日が雨なら縦走はやめたほうが良いと言われてしまった。うーん、その通りかも。傍らのオバサンたちに上でシラネアオイが咲いていた事を告げたら、大合唱で返された。「シラネアオイなんて、今飽きるほど見たわよー!」…そしてそれは本当だった。

シラネアオイがいっぱい!

シラネアオイがいっぱい! シラネアオイのプロムナード
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清楚な花シラネアオイ
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シラネアオイのアップ
 アオネバ峠のアオネバは「青粘」で、青い粘土を意味している。急な峠を下り出すと、その名の通り青灰色の粘土が目立つ。なるほどと感心していると、シラネアオイが登場しだした。スゴイ!渓谷沿いなので特にブヨが多く、カメラを構える軍手をはめた手に無数に止まるブヨにゾッとしながらも撮りまくる。下りていくにしたがって行けども行けどもシラネアオイ、シラネアオイ…。これだけの群生を見られるなんて想像もしなかった。高嶺の花と憧れていたシラネアオイが、スミレのようなありふれた花に見えてくるほどだった。



沢を渡る
新緑のなか、沢を渡る
 シラネアオイがまばらになると、今度はニリンソウの群生が登山道の両側を埋め尽くす。オオイワカガミがアクセントをつけている。オオイワカガミは花の色が、濃いピンクから薄いピンク、オレンジがかったピンクまで様々なのだった。

 頬にチクッとブヨの熱烈歓迎のキスを受けてしまっても、疲れてきても、ブヨのお陰で座って休みにくい。新緑はまばゆいばかり、渓流のせせらぎも涼しく、これでブヨがいなければなぁ。持ってきたコーヒーも果物もガマンして、どんどん下った。

〔ドンデン山の花たち〕カタクリ キクザキイチゲ スミレ エゾエンゴサク フキノトウ アマナ ザゼンソウ ヒトリシズカ ニリンソウ オオイワカガミ エンレイソウ ショウジョウバカマ…など


 下山口のアオネバ登山口の手前で、現在放映中の趣味のテレビ番組、『日帰り登山で自然を写す』の撮影クルー2人と講師の方に遭遇。昨夏の鹿島槍ヶ岳に続き2度目の経験。『日帰り登山で自然を写す』は見逃しているので、いまだに撮影下手なのかも知れない(笑)

 アオネバ登山口から車道に下り立つと、往きに乗車したタクシーの運転手さんが待っていらした。予約時間より1時間近く早く下山したのだが、早めに迎えに来てくれたそうだ。ラッキーと喜んだのも束の間・・・車に乗り込みいざ発進と思ったらなんとバッテリーが上がってエンスト!二人で後ろに回り車を押しても段差があって動かない。まだ日は高く急がないので、無線で呼んだお迎えを待つつもりだったが、運転手さんが通りかかったご夫婦登山者に助けを求めた。4人で押して今度は道路に出たものの、やはりエンジンがかからない。そこへ彼らが予約していた別の会社のタクシーが到着。こちらの運転手が行き先を尋ねると偶然にも同じホテル。運転手さんが相乗りを頼んでくれて同乗させてもらうこととなった。
 車内でこのご夫婦と話が弾んだ。私たちより1便後のジェットフォイルで到着し、翌日縦走の行程。明日の雨の天気予報を受けて今日中にドンデン山を登ろうと考えたことなど、私たちと全く同じ。2日目のホテルは相川へ移動して最終日の出航は夕方なので、明日雨でも最終日に縦走できるということだった。うーん、遅い出航の船にすれば良かった。


GPS事始 アオネバ渓谷の樹林帯では、やはり受信し難い。ブヨを追い払いながら花を愛で、そして花を愛でながら撮影するのに追われ、GPS担当の夫も受信をフォロー出来なくなったので途中でスイッチOFF。練習にさえなったのかどうか(^^;

 この日の最高気温25度の夏日、久しぶりにタップリ汗をかいて夕食時のビールは格別の味だった(^^)