HOME > 山行一覧 > 佐渡ドンデン山と金北山(2002年5月3日〜5日)その1


佐渡ドンデン山

 花いっぱいのドンデン山とアオネバ渓谷 その1 


【余計な前書き】NHKテレビで「花の百名山」として紹介されて以来行きたかった山である。今年は平年より積雪が少ないので、ドンデン山〜金北山の縦走路も不安なく歩くことができると考え計画した。見たい花のひとつ、オオミスミソウ(ユキワリソウ)には今年は間に合いそうもないが、やはり長年の憧れの花シラネアオイには初対面が叶いそうだと、出発前からウキウキ。しかし週間天気予報の雨の予報は出発前日まで変わらず、ヤキモキ。

GPS事始 4月中旬に携帯GPS(EMPEX ポケナビmap21)を購入した。購入を考えていた矢先、登山用具店で半額だったため逡巡の末に購入することにした。何年経っても初心者の登山者の域を出ない私たちにとって、まさかの時のための用心。多少のヤブ山や踏み跡が心もとないコースを歩くときにも活用できるかも知れない。また、電子地図・3D地形図ソフトカシミール3Dと連動してのデータ保存や、HPへの展開をも視野に入れている。今回の山行の前に操作の練習や設定の準備をしなければと思いつつも、分厚いマニュアルにゲンナリ。通り一遍の操作を練習しただけで時間は過ぎていった。何事も追い込まれないと始めようとしない、試験は一夜漬けで切り抜けてきたタイプ、前日になってルートの入力を試みた。ところがあらかじめ標準装備されている地図(1/20万)でのドンデン山はなんだかノッペリしているのに気づく。マニュアルを読むと、標高1000m以上の山岳のみ等高線が表記されるとのこと。ドンデン山は1000m以下だった。慌ててEMPEXのHPから「地図切り出しソフト」をダウンロードして、もっと詳細なオリジナルマップを作ることにした。初めてゆえスンナリとはいかなかったが、とりあえず完成。しかし縮尺が大きすぎ、深夜までかかって作り直したのだが今度は見づらい。結局翌朝出発前の慌しい時間に、最初に作成した地図を別のメモリ(CF)に保存するというドタバタぶりだった。ところが自宅を出て駅に向かう途中、「あっ!コンパクトフラッシュを忘れてきた!」最初の地図を保存したGPS用CFは、なんと家でお留守番(笑)

2002年5月3日(金) 天候  晴れ
1日目 大佐渡ロッジからドンデン山、アオネバ渓谷


標準コースタイム ? / 自己タイム 3時間20分
大佐渡ロッジ(跡)12:10出発…ドンデン山(尻立山)12:40…13:10ドンデン池13:30…
14:30青粘(アオネバ)峠14:45…(休憩5分)…アオネバ登山口16:10到着

登山地図はありません。国土地理院2万5000図【両津北部・金北山】を持参
参考図書『花の百名山登山ガイド・上』『新潟県の山』『ヤマケイJOY2001年春号』記事(山と渓谷社)



ジェットフォイル
ジェットフォイル
 新幹線で東京〜新潟約2時間、埠頭までの連絡に所要30分ほど、そしてジェットフォイルに乗船して1時間、午前11時には両津港にいた。佐渡島は遠いと感じていたが、案外アクセスが良い。今回の旅の宿・足の予約を頼んだ行きつけの旅行代理店で、偶然に担当者が両津市出身の人だった。カーフェリーでは時間がもったいないと強くジェットフォイルを勧められ奮発したのだが、おかげで到着日にドンデン山を歩くことができる。(縦走予定日の4日が雨になりそうなので)

 ジェットフォイルは走行中はシートベルト着用で座っていなければならない。夫婦二人とも初めての地佐渡島だったのに、近づく島をデッキからワクワクしながら眺めるという訳にはいかなかった。
 埠頭のタクシー乗り場では、お客が少ないのか何台ものタクシーが待機中だった。乗り込んだタクシーの運転手さんはたいそう話し好きで、お客が東京からと知ると若い頃住んでいた蔵前の話に夢中。急カーブも少々荒っぽい運転でヒヤヒヤした。

GPS事始 登山口で携帯GPSをONにして衛星を受信。新潟港での乗船待ち時間に外に出て受信し、位置情報を更新しておいたので、割合すばやくキャッチ。あらかじめ設定しておいたルートで経由地、目的地のナビを試みることにした。

 2,3年前まであった国民宿舎大佐渡ロッジは既に解体され跡形もなかった。タクシーの運転手さんの話ではトイレだけでも残しておこうとの話もあったそうだが、結局更地にしてしまって(移動式の簡易トイレが少し下にある)、登山者の駐車場になっているようだ。見晴らしが良い開けた青空にトンビが舞っていた。

ドンデン山(尻立山)
標高:940m

山行日 2002/05/03
場所 新潟県佐渡島
交通 登山口:両津埠頭からタクシー30分
大佐渡ロッジ跡
温泉ページへ 秋津温泉
温泉ページへ
《画像について》
青枠があるか説明にサブウィンドウを開きます付きの画像は、画像自体をクリックするとサブウィンドウで拡大表示します。サブウィンドウをクリックすると閉じ、サブウィンドウはマウスのドラッグで移動可能です。



カタクリ
カタクリがお出迎え
 登山口からいきなりカタクリの群生だった。若干盛りが過ぎた感じだが、潅木の下にたくさん咲き乱れていた。所々にキクザキイチゲも見られ、歩きはじめる前に登山口で写真撮影に夢中。そして花以上に熱烈歓迎をして集まってきたのがブヨだった。シマッタ!虫除けスプレーを持ってこなかった!残雪があるくらいだから寒いこともあるかとフリースは持参したのに、この日はぐんぐん気温が上がって夏の暑さなのだった。

 すぐに潅木帯を抜けると金北山が見えた。山頂にレーダードームが見える。コンクリート舗装の登山道は情けないが、信じられないぐらいの数のカタクリが咲き、スミレやエゾエンゴサクとともに目を楽しませてくれる。潅木はレンゲツツジやハクサンシャクナゲ。



GPS事始 衛星受信をONにしたまま歩く。開けた場所でルートを確認。「ドンデン山に近づいています」って。そりゃそうである。登山口から標高差わずか50m、25分の距離だもの(^^;


金北山を望む
金北山を望むサブウィンドウを開きます(クリックで別の写真表示)
 稜線は両側にエゾキジムシロの黄色とアマナの白色を散らした、天然の芝が広がる高原である。高い樹林がないため大佐渡山脈と両津港、日本海のパノラマを眺めながら歩く。テレビ中継塔が立つピークを越えるとドンデン山(正しくは尻立山)に到着した。360度の展望も気温が高くて霞み勝ち。




GPS事始 山頂を下りだしてからGPSのポイント確認を忘れたことに気がついてわざわざ戻った。緯度経度を合わせたはずなのに、ルートマップは、あれ?ずれている(^^;



 砂礫の稜線をドンデン池を目指して下りる。感じが北アルプスに似ていなくもない。コマクサが咲いていてもおかしくない雰囲気である。滑らないように石畳になっているのが、北アルプスとハイキングコースとの違い(^^)。キャンプ場は天然の芝生の広場。キジムシロより大ぶりの花のエゾキジムシロとアマナが咲き乱れた芝の上でお弁当を広げるグループ(山菜採り)がいた。

ドンデン池を目指して
ドンデン池を目指してサブウィンドウを開きます
ドンデン野営場とドンデン池を見下ろす
ドンデン野営場とドンデン池を見下ろすサブウィンドウを開きます
気持ちが良い稜線
気持ちが良い稜線サブウィンドウを開きます
アマナの群生
アマナの群生サブウィンドウを開きます
オリコフスベ
オリコフスベ(??)
カタクリの群生
カタクリの群生サブウィンドウを開きます


ドンデン池
ドンデン池
ドンデン池の残雪←残雪の様子
 ザゼンソウを求めてドンデン池の周りを歩くが、見当たらない。潅木の下のカタクリの群生がひときわ見事である。池のそばのベンチで休憩しようとしたが、まとわり付くブヨの大群に辟易して草原の真ん中に逃げ出した。夏には牛の放牧地となる天然の芝の上に、牛の落し物のようなものがたくさん落ちている。夫と「踏まないように」などと会話していたら、傍にいた方が「これはオリコフスベというキノコが朽ちたものですよ」と教えてくださった。オリコフスベ…オリコフスベ…覚えられそうにないのでメモをした。(帰宅してインターネット検索するが「オリコフスベ」にヒットしません。方言なのか聞き間違いなのか?)

 草地にもブヨがいて、ゆっくりしたい場所なのに落ち着いて休めないのが難点だ。キャンプ場の水場は水が出るので汲んでいく。