大菩薩連嶺 牛ノ寝通り
--- 東京都水道水源林の静かな尾根歩き ---
| 【余計な前書き】 世間の多くは三連休なのに我が家では"飛び石連休"。しかし夫に土曜日に早く帰宅してもらい、午後からの電車で塩山へ向かった。通算3回目の大菩薩山行にして初めてタクシー利用で福ちゃん荘まで入る。タクシーの窓からは快晴の空に大菩薩嶺、乾徳山などくっきり。タクシーの運転手さんによるガイドにも力が入る。山麓の紅葉もまだ美しかった。大菩薩登山口(裂石)を過ぎた駐車場には5台のバスが駐車中。運転手さんによれば、関西からの団体が入山中だそうだ。そしてその団体さんが続々と降りてくる上日川線の車道をタクシーは高度を上げ、14時35分福ちゃん荘の前庭に到着した。福ちゃん荘の周囲もハイカーでいっぱいで、好天に恵まれて皆満足そうである。宿泊する介山荘までここから小1時間の登りだ。まだ日が高く、唐松尾根を登り山頂を回ろうかとも考えたが、つるべ落しの秋の陽を憂慮してまっすぐに小屋へと向かった。 |
参考ページ→大菩薩峠2001年初日の出山行の記録
| 季節 | 1月-2月 | 3月-4月 | 5月-6月 | 7月-8月初旬 | 8月中旬-9月 | 10月-11月 中旬 |
11月下旬 -12月 |
| 適期 | △ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | |
| 備考 | 積雪・凍結 | 新緑 | 花 | 花 | 紅葉・展望 | 展望 |
| 1日目 11月24日 介山荘にて |
15時30分介山荘に到着。南アルプスに沈む夕日を眺めに稜線を登ると、穏やかだった昼間と違い風がでてきて寒い。南アルプスは全て、また乗鞍岳すら展望する稜線の絶好の場所で、沈む夕日と染まる富士を楽しみ、小屋に戻った。
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稜線から介山荘、後ろは熊沢山 |
![]() 雲海に浮かぶ富士山 |
介山荘の若主人、真路さんは相変わらず八面六臂の働きぶりである。ご主人(二代目)ご夫婦は少し老けたかとお見受けして、始めてここを訪れた1995年からの歳月を実感した。湧き水を引いた洗面所は冬場は使えないため、二人で2リットルの水を担いで来てみれば、例年にない暖かさのため必要がなかった。
小屋の夕食はポテトサラダなどが盛られたおかずの皿が先に配られ、例によってワインのサービス付き。ワイン2杯目からは1杯100円を小さな籠に入れての自己申告制である。ひとしきりおかずを肴に同じテーブルの方たちと歓談していると、おもむろにカツカレーとお味噌汁が運ばれてきた。向かいに座る年配のご夫婦は、景信山(東京・高尾)に毎週、たとえ雨でも登られているそうだ。景信山山頂でお仲間が集まり毎回宴会だとか。お酒が大好きというご主人は小屋で求めた一升瓶の地酒をもう殆ど空けていたが、夫にもご馳走してくださった。毎月1回はここに来るという私と同年代?の女性は小金沢連嶺を下るそうだ。小金沢連嶺の魅力を吹き込まれ、すっかりその気になる。冷凍した巨峰とコロ柿のデザートの後も、各テーブルはワインとオシャベリで盛り上がっていた。夫も籠に千円札を入れて、ついにはワインの一升瓶の1本を抱え込んでしまった(^_^;)。珍しく山小屋でのお酒が進んで気持ちよく酔っていた夫だった。外に出れば星空も夜景も見事。
この日の宿泊者は30人位だろうか、食堂となった居間の隣の6人部屋に同じテーブルの5人という部屋割りだった。大菩薩が初めてだという10人くらいの男女中高年グループが最後までかなりはハシャいでいたが、決められた時間にはピタリと終え感心感心。
| 2日目11月25日(日) |
朝食前に日の出を見に小屋の全員が外へ。風が強いため体感温度は氷点下にさえ思えたが、外の寒暖計では2℃だったそうである。星が瞬く夜空が徐々に透明感のある群青に変化し、東の奥多摩の稜線上に濃いオレンジ色の帯が広がっていく。その美しい黎明の瞬間を寒さをこらえて待つ。季節や天候によってはこのオレンジの輝きを見ることが出来ない。今回も幸運に恵まれた。太陽が昇るに従い富士山の雪化粧もピンクに彩られ、南アルプスも鮮明に現れた。北東の展望は遠く男体山まで見えていたそうだ。


