HOME > 山行一覧 > 大菩薩連嶺牛ノ寝通り(2001年11月24日〜25日)


大菩薩連嶺 牛ノ寝通り

--- 東京都水道水源林の静かな尾根歩き ---

【余計な前書き】 世間の多くは三連休なのに我が家では"飛び石連休"。しかし夫に土曜日に早く帰宅してもらい、午後からの電車で塩山へ向かった。通算3回目の大菩薩山行にして初めてタクシー利用で福ちゃん荘まで入る。タクシーの窓からは快晴の空に大菩薩嶺、乾徳山などくっきり。タクシーの運転手さんによるガイドにも力が入る。山麓の紅葉もまだ美しかった。大菩薩登山口(裂石)を過ぎた駐車場には5台のバスが駐車中。運転手さんによれば、関西からの団体が入山中だそうだ。そしてその団体さんが続々と降りてくる上日川線の車道をタクシーは高度を上げ、14時35分福ちゃん荘の前庭に到着した。福ちゃん荘の周囲もハイカーでいっぱいで、好天に恵まれて皆満足そうである。宿泊する介山荘までここから小1時間の登りだ。まだ日が高く、唐松尾根を登り山頂を回ろうかとも考えたが、つるべ落しの秋の陽を憂慮してまっすぐに小屋へと向かった。

参考ページ→大菩薩峠2001年初日の出山行の記録

おすすめの適期
季節 1月-2月 3月-4月 5月-6月 7月-8月初旬 8月中旬-9月 10月-11月
中旬
11月下旬
-12月
適期
備考 積雪・凍結 新緑 紅葉・展望 展望


 1日目 11月24日 介山荘にて 

 15時30分介山荘に到着。南アルプスに沈む夕日を眺めに稜線を登ると、穏やかだった昼間と違い風がでてきて寒い。南アルプスは全て、また乗鞍岳すら展望する稜線の絶好の場所で、沈む夕日と染まる富士を楽しみ、小屋に戻った。

稜線から介山荘、後ろは熊沢山
稜線から介山荘、後ろは熊沢山サブウィンドウを開きます
雲海に浮かぶ富士山
雲海に浮かぶ富士山

 介山荘の若主人、真路さんは相変わらず八面六臂の働きぶりである。ご主人(二代目)ご夫婦は少し老けたかとお見受けして、始めてここを訪れた1995年からの歳月を実感した。湧き水を引いた洗面所は冬場は使えないため、二人で2リットルの水を担いで来てみれば、例年にない暖かさのため必要がなかった。

 小屋の夕食はポテトサラダなどが盛られたおかずの皿が先に配られ、例によってワインのサービス付き。ワイン2杯目からは1杯100円を小さな籠に入れての自己申告制である。ひとしきりおかずを肴に同じテーブルの方たちと歓談していると、おもむろにカツカレーとお味噌汁が運ばれてきた。向かいに座る年配のご夫婦は、景信山(東京・高尾)に毎週、たとえ雨でも登られているそうだ。景信山山頂でお仲間が集まり毎回宴会だとか。お酒が大好きというご主人は小屋で求めた一升瓶の地酒をもう殆ど空けていたが、夫にもご馳走してくださった。毎月1回はここに来るという私と同年代?の女性は小金沢連嶺を下るそうだ。小金沢連嶺の魅力を吹き込まれ、すっかりその気になる。冷凍した巨峰とコロ柿のデザートの後も、各テーブルはワインとオシャベリで盛り上がっていた。夫も籠に千円札を入れて、ついにはワインの一升瓶の1本を抱え込んでしまった(^_^;)。珍しく山小屋でのお酒が進んで気持ちよく酔っていた夫だった。外に出れば星空も夜景も見事。

 この日の宿泊者は30人位だろうか、食堂となった居間の隣の6人部屋に同じテーブルの5人という部屋割りだった。大菩薩が初めてだという10人くらいの男女中高年グループが最後までかなりはハシャいでいたが、決められた時間にはピタリと終え感心感心。


 2日目11月25日(日) 晴れ 晴れ 牛の寝通りを下る 


標準コースタイム 約4時間20分
介山荘7:50出発〜熊沢山8:10〜石丸峠8:30〜(休憩)〜10:00榧ノ尾山10:15〜牛ノ寝〜ショメナ11:15〜11:30大ダワ(昼食)12:15〜13:05高指山13:15〜小菅(田元)小菅の湯14:20到着 (自己タイム 5時間10分)


 朝食前に日の出を見に小屋の全員が外へ。風が強いため体感温度は氷点下にさえ思えたが、外の寒暖計では2℃だったそうである。星が瞬く夜空が徐々に透明感のある群青に変化し、東の奥多摩の稜線上に濃いオレンジ色の帯が広がっていく。その美しい黎明の瞬間を寒さをこらえて待つ。季節や天候によってはこのオレンジの輝きを見ることが出来ない。今回も幸運に恵まれた。太陽が昇るに従い富士山の雪化粧もピンクに彩られ、南アルプスも鮮明に現れた。北東の展望は遠く男体山まで見えていたそうだ。

大菩薩峠 標高:1897m

山行日 2001/11/24-25
場所 山梨県
交通 JR中央線塩山駅下車バス27分
busstop大菩薩登山口(裂石)
今回は福ちゃん荘までタクシー利用
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""温泉ページへ
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熊沢山から見える富士山
 下山後の温泉入浴の時間確保のため、大菩薩嶺のピーク(山頂)には向かわないことにした。先ず介山荘の裏手の山、熊沢山を登る。最後に急登はあるものの時間にして20分、標高差70mの登りが今日の"登山"であった。熊沢山といってもピークらしき場所はなく、石丸峠への稜線に過ぎないポイントに「熊沢山」の道標があった。しかしここから開けた富士山の展望は、御坂山塊の向こうに大きく裾野を広げて素晴らしかった。



霜解けの道を下りる
霜解けの道を下りるサブウィンドウを開きます
石丸峠
石丸峠サブウィンドウを開きます
 石丸峠を下りる坂は霜解けでぬかるんで歩きにくかったが、明るく開けた笹原の草原を下に見て気持ちがよい。左に奥秩父の山並みとその背後の山々が限りなく続いているのがはっきり見えるのも、澄んだ初冬の空気のお陰である。上日川峠からの道と合わさった石丸峠を過ぎ、ひと登りした場所からは南アルプスの眺めが素晴らしかった。広葉樹の樹林帯の尾根を巻いたり、あるいは尾根通しに緩やかに下る牛ノ寝通りがここから始まる。



気持ちが良い稜線
気持ちが良い稜線
 日陰の箇所には11月に入り3度降った雪が少し残っていたが、殆ど南面が開けた道を行くので陽射しを受けて暖かかった。東京都の水道水源林である雑木林はすっかり葉を落とし、道は足にやさしい落ち葉の絨毯である。岩場の下を降りていくと右手に1年前の山行も懐かしい雁ガ腹摺山が見えてきた。榧ノ尾山で陽射しをいっぱい浴びて休憩した。MTB愛好者達から「山サイ銀座」と呼ばれるほどなので、道はほんの少しアップもあるがあくまで緩やか、時には平坦にダラダラダラと下っていく。

参考ページ→雁ガ腹摺山の記録


 牛ノ寝のピークには気づかぬまま通り過ぎ、小広い鞍部を通過して進むと大ダワに着いた。7月に登った雲取山と飛竜山の稜線を眺めながらランチタイム。正面のカラマツ林も黄葉は過ぎて晩秋の趣であった。

参考ページ→雲取山の記録記録

 稜線から外れて左に入る。この後も相変わらず緩やかな下りが続くのだが、左下の急斜面側に傾いた登山道が細くなった箇所や、桟道が3箇所現れた。積雪や凍結していればイヤな箇所だろう。この2,3日の暖かい陽気で凍結もなく、何の心配もなく通過した。

紅葉
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 最後のピークからどんどん下ると、名残の紅葉も見られるようになった。途中、ログハウスを建築中の現場にぶつかる。家族連れでなにやらワイワイ楽しそう。立て札によれば水源林の間伐のボランティアグループが、間伐作業のための作業小屋として建築しているのだそうである。

 集落に下山すると小菅の湯へ向かう指道標がわかりにくかった。石丸峠からは頻繁に「小菅の湯→」の道標が設置されていたのだが、車道に下りた地点が違ったのかも知れない。しかし車道を左に少し降りて指道標を発見、軒下に柿を干した民宿が立ち並ぶ坂を上がって小菅の湯に到着。奥多摩駅へのバスに接続する小菅村営バス(子供が喜ぶ汽車型・一律100円)の時間に合わせて、たった1時間の温泉入浴だったのが少し残念。




多摩川源流小菅の湯

 小菅の湯は寝湯、打たせ湯、薬湯のジャグジー、サウナ室も備えた浴室に露天風呂がある。休憩室のほかにもレストランまである大きな施設。入浴料にはタオル、バスタオル、浴衣(ゆかたではなくパジャマ式)も含まれている。つるつるスベスベの泉質。 小菅の湯は寝湯、打たせ湯、薬湯のジャグジー、サウナ室も備えた浴室に露天風呂がある。休憩室のほかにもレストランまである大きな施設。入浴料にはタオル、バスタオル、浴衣(ゆかたではなくパジャマ式)も含まれている。つるつるスベスベの泉質。

小菅の湯のホームページ

介山荘の宿泊者は「小菅の湯」と塩山の日帰り温泉「大菩薩の湯」を利用する場合、割引券が貰える。