四阿山
お気楽コースで百名山
【余計な前書き】 毎年8月の終わりにはあまりハードではない山行でノンビリ歩き、夏山の終わりを惜しむことにしている。しかし気候はまだ残暑の真っ盛りなので、涼しい標高2000m以上の山に行きたい。そこで交通の便がよく、登りやすい山が多い上信国境の山域に行くことが多い。
四阿山は菅平及び鳥居峠から登るのが普通だが、嬬恋スキー場のゴンドラリフト<パルキャビン>を利用すると標高差300m強で頂上に立つことができる。朝早い電車で行けば充分なのだが、あくまでもノンビリするために、前夜スキー場のリゾートホテルに宿泊。ホテル送迎車が新幹線軽井沢駅まで出迎えてくれた。その車窓から見る軽井沢には、まだ観光客がたくさん歩いていた。 |
おすすめの適期
| 季節 |
1月-2月 |
3月-4月 |
5月-6月 |
7月-8月初旬 |
8月中旬-9月 |
10月-11月
中旬 |
11月下旬
-12月 |
| 適期 |
|
|
○後半 |
◎ |
◎ |
初旬○ |
|
| 備考 |
|
|
|
高山植物 |
高山植物 |
紅葉・展望 |
|
標準コースタイム 5時間25分
8:30ゴンドラリフト8:45・・9:10出発〜10:10見晴台10:20〜11:30四阿山山頂(昼食)12:20〜13:45あずま屋14:05〜14:45花童子の宮跡15:00〜分岐15:35〜的岩山との分岐15:50〜鳥居峠16:20到着 <自己タイム 5時間35分>
8時30分ゴンドラリフトの運転開始(土・休は8:00運転開始)とともに乗ったが、朝から高原は濃い霧に包まれていて窓の外は何も見えない。関東最長3200mの距離を15分で標高2000mまで運ぶゴンドラだが、景色が見えないと退屈である。片道1100円。ただしホテル宿泊の割引で200円OFF。
登り始めは樹林帯の中を緩やかに登る。少しぬかるんで早くも裾が汚れた。アップダウンをしながら稜線を行くと急な階段があり見晴台に着いた。展望が利けば間近に浅間山が見えるのだろうか。茨木山への道を見送り、多少急になった登りを行くと鎖場が現れた。ところが取り付きの岩が高くやっと足が届く高さなのだ。設置のロープを使いヨイショと身体を持ち上げようとするのだが、段差がありすぎて踏み込めない。足がかりを探すが見つからない。「ちょっと待って〜!」と先へ行ってしまった夫を呼び戻し、ほんの小さな足がかりを頼りに夫に引っ張り上げてもらった。う〜ん腕立て伏せを始めるべきか、痩せるべきか、それが問題だ。鎖場そのものは鎖を使わずとも登れる程度の岩場で容易にクリア。まだガスっているため左側の崖下が全く見えず恐くない。間をおき同じような鎖場があり、そこを登ると山頂だった。
四阿山は好天なら360度の大パノラマ、浅間山を含む近辺の山々そして全アルプス、八ヶ岳、富士山まで眺望できる。だがこの日、天候は頭の上に青空がのぞくまで回復してきたが、山にまといつくガスはなかなか切れず、何にも見えなかった。隣の根子岳がガスの切れ間に覗くだけであった。昨年の湯ノ丸山での眺望を再びと期待していたのに残念。山頂は細長く、2333mの北峰と2354mの南峰の間に祠がある。南峰から下山する。
 マツムシソウ |
根子岳へと続く稜線に別れて鳥居峠へ下り始めると、登ってきた女性二人組みと出会う。彼女達によると的岩をまわるコースは藪が多いという事だ。樹林帯を抜けると広々とした場所に出た。両側に草原が広がり、なだらかな稜線が見渡せる。そしてここまでは殆ど見なかった花々が咲き乱れていた。
アキノキリンソウ マルバダケブキ イワインチン アザミ フジアザミ マツムシソウ ハクサンシャジン ワレモコウ ハクサンフウロ タカネナデシコ ヤナギラン ヤマハハコ ウメバチソウ ミネウスユキソウ リンドウなど
午後の日差しが照りつけだして暑くなりだしたが、花が咲き、風が渡り気持ちよい尾根道だ。鞍部から少し登り返すとあずま屋があった。果物を食べてしばし休憩。ここが的岩山まわりとの分岐で、私達は花童子の宮跡まわりの道をとることにした。花童子の宮跡には立派な石碑が建っていた。それにしても「花童子の宮」とはなんとロマンチックな名だろうか。どんな謂れがあるのだろうか?そしてここにもあずま屋があった。ヤナギランが咲く草原のなかに建つあずま屋で気持ちよさそう…40分しか歩いていないがここで休まないのはモッタイナイと再び休憩。その後は美しい緑のミズナラの森を抜け林道に出た。ここまでのコースは地図では「上州古道」とあり、登山道脇のそこかしこに小さな石の祠があリ峠道の感があった。そのためか終始緩やかな足に優しい下りだった。
 上州古道の名残 |
林道に沿って笹原を開いて、ショートカットできる道が作られている。途中笹の刈り払いがなされていない所もあり、思わぬ場所で藪漕ぎ。しかし踏み後はシッカリしているし、既にもうここは山麓だった。30分も歩くと長野と群馬の県境の鳥居峠に立つ「ずらとだっぺのさかい」の大きな看板が私達を迎えてくれた。

新鹿沢温泉 鹿鳴館
鳥居峠からは足がない。その晩宿泊する新鹿沢温泉の宿のご主人に、車で迎えに来てもらった。新鹿沢温泉の宿は、この宿を含め登山者に鳥居峠・地蔵峠(湯ノ丸山登山口)への送迎をしてくれる。ちなみに私達は昨年に宿泊した際には山岳雑誌の広告を見ての予約で割引、その際メンバーズカードをいただき今回も1割引で宿泊した。
→新鹿沢温泉鹿鳴館ホームページ