西吾妻山
【余計な前書き】 7月下旬から8月初旬にかけて大きな夏山山行をして、8月後半で温泉旅館にゆっくり泊まっての軽めの山行…というパターンを恒例としていたのだが、諸事情により2005年から8月後半の山旅ができなかった。久しぶりに“温泉が主・登山が従”の山旅。“従”とはいえ登山をないがしろにしているわけではない。シーズンが「花の夏山」でもないし「紅葉の秋山」でもなく中途半端だが、温泉を選択基準にして登りたい山はいくらでもある。吾妻連峰の東吾妻山と一切経山は5年前に登っている(参照→東吾妻山・一切経山の山行記録)が、吾妻連峰最高峰の西吾妻山はまだ未踏だった。避難小屋を利用して東吾妻山〜西吾妻山を縦走するのは私たちにはハードルが高いので、いつかは天元台高原からアプローチして西吾妻連峰を歩こうと思っていた。ところがまたしても天気予報が良くない…(泣)
でも白布温泉と新高湯温泉には、かなり期待が高まる。まあ、温泉に入って帰ってくればイイか(笑) |
白布温泉 東屋旅館
 東屋旅館 |
東京駅発11時8分の新幹線で米沢へ。米沢駅まで迎えに来てくれる旅館の送迎車に乗り、東屋旅館に着いたのは午後2時半。白布温泉は東京から時間的には案外近かった。2000年に火事で中屋と東屋が焼失してしまったニュースは今でも覚えている。当時既に西吾妻連峰登山との組み合わせで泊まってみたいと思っていたので、残念に思った記憶がある。消防法の関係などで以前のような茅葺き屋根の建物を再現できなかったそうだが、木のぬくもりを活かした建物なので居心地がよい。

源泉の打たせ湯がある内湯 |
早めにチェックインしたので、温泉に夕食までの時間に既に3回も入ってしまった(笑)
雨が降っていて屋根がない露天風呂には入るチャンスがなかったが、ふたつの内湯でも大満足。特に内湯のドバドバと音を轟かせて落ちる、3本の打たせ湯の湯量の多さに感動した。
※白布温泉の詳しいレポートはブログに書きました。
→
白布温泉 東屋旅館 - 終わりのない旅
旅館のサイト→
白布温泉 東屋旅館
標準コースタイム 約2時間50分
ロープウェイ天元台湯元駅温泉…(4分)…天元台高原…リフト3本乗り継ぎ(約30分)…北望台(登山口)--30分--かもしか展望台--5分--人形石との分岐--40分--梵天岩--15分--西吾妻山--10分--西吾妻小屋--10分--吾妻神社・天狗岩--5分--梵天岩--35分--人形石との分岐--20分--北望台
朝からどんより曇っていて時折小雨が降る天気。白布温泉から路線バスでロープウェイ天元台湯元駅へ。コインロッカーがあることはサイト天元台高原の掲示板で情報を得ていたので、あらかじめ登山に要らない荷物は分けておいた。しかし待合所にコインロッカーが見当たらず、係員に聞いて外階段2階のロッカールームに案内してもらった。コインロッカーはロープウェイで上がった天元台高原駅にもあるそうだ。天元台高原から新高湯温泉吾妻屋旅館へ直接下りる登山道があるので天元台高原に預けようかとも思ったが、下山は湯元駅まで下り、電話で旅館の送迎車を頼むことにした。
天元台高原駅の外に出ると、高原はガスに包まれていた。途中で雨が降ってくることを予想して、レインウェアを着ておくことにした。ついでにスパッツも。

リフトで上る |
標高1313mから1818mまで標高差500mを、「しらかばリフト」「しゃくなげリフト」「つがもりリフト」と3本のリフトを乗り継いで一気に上る。楽ちん!
ところが標高差があるだけに距離が実に長い!最後のつがもりリフトは15分も乗る。こんなホワイトアウトでは展望も見えず、退屈になるほど。おまけに見下ろす地面が遙か下。高所恐怖症ではない私でもちょっと怖かった。

登り始め |
〔10:00〕
北望台(登山口)出発:リフト乗車中に小雨模様になってしまい、少々気が重くなりながらも雨の中を歩き出した。人形石への分岐を分けて中大巓の樹林帯を登る。
〔10:30〜10:40〕かもしか展望台:登り切って出た開けた場所が「かもしか展望台」。周囲は岩とハイマツの世界。長〜いリフトのお陰で、たった20〜30分の登りで森林限界を超えられる。しかし展望台なのに、この天気では何も見えませ〜ん!(笑) 蒸し暑さで初めからバテ気味。10分休憩。
かもしか展望台からほんの少し下ると木道歩きになる。楽ちん! しかし雨に濡れている木道が滑りやすい。人形石方面と西吾妻山方面との分岐から、大凹(おおくぼ)と呼ばれる窪地の木道歩きに入る。あちらこちらに綿毛になったチングルの群生や咲き終わったコバイケイソウが見られる。キンコウカは少し盛りを過ぎていたが、ミヤマリンドウはまだ色鮮やかに咲いていた。7月中旬から8月初旬なら、お花畑が美しくて見応えがありそう。

水場 |
木道が終わり、石や岩がゴロゴロしていて歩きにくい道を行くと水場があった。ここから急登、しかも岩ゴロ。登り切ると池塘が点在する湿原「いろは沼」に出た。晴れていれば、良い景色に楽な木道歩きで鼻歌でも出そうな気分になる場所なのに…。木道の所々に登り下りの傾斜があり、濡れて滑りやすいので注意はしていたのだが、ついに足が滑って転倒してしまった(^^;
水場からいろは沼を経て梵天岩まで、意外に時間がかかっていた。やがて行く手に屏風のような岩山が見えてきた。巨岩が積み重なった梵天岩の裾野を回り込むようにして登る。ここでも時間がかかる(^^;
〔12:00〜12:30〕
梵天岩:梵天岩ピークまで登っていく夫に大声で聞いた。「何か見えるぅ?」
「何も見えな〜い!」
じゃあ登るのや〜めた(笑)
相変わらず小雨が降っていた。もう少し登り、ゴロゴロした岩を敷き詰めたような広い石野原の隅っこで昼食にした。石野原の向こう側、濃い霧の中に吾妻神社がぼんやりと見えていた。
西吾妻小屋経由ではなく、北東の道で山頂に向かった。いったん急な坂を下り、鞍部の湿原を木道で行く。ガイドブックや登山地図では、梵天岩から山頂まで15分なので目と鼻の先かと思ったら、目視でもけっこう距離がある。木道が終わるとそれなりに登らされ、おまけに岩ゴロの登り、雨による水溜まり、ぬかるみぐちゃぐちゃ…。
〔13:00〕西吾妻山山頂:30分かかって山頂に到着。樹林に囲まれて展望ナシ。