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一切経山から高湯温泉(東吾妻連峰)

 2日目 9月15日 雨 朝一時雨のち 曇り時々晴れ 曇り時々晴れ 


コースタイム 約4時間30分
吾妻小舎--10分--浄土平--40分--酸ヶ平分岐--15分--分岐--25分--一切経妻山--30分--家形山分岐--40分--追分--50分--賽の河原--20分--不動沢--40分--高湯温泉


〔6:40〕小屋のご主人に見送られて出発。起床時には快晴だった空が曇り始めていた。ご主人の天気予報ならぬ「天気予想」だと、途中でパラッと降られるかもしれないけどそんなに長く降らないよ、とのこと。歩き出してすぐ「天気予想」が的中!早くも雨がポツポツ落ちてきた。一切経山へは小屋の西の桶沼沿いに歩けば少し近いのだが、浄土平のビジターセンターの軒下で雨具を着ようとビジターセンターへと遠回り。

〔7:40〕結局出発は7時40分になってしまった。昨日は見えていた一切経山の丸いピークは今日はガスの中だ。雨の中を酸ヶ平に向かって登る道々、夫が高湯温泉への下山をやめて一切経山を往復して帰ろうと言い出した。だが帰りのバスは10時25分、それを逃すと15時40分なのだ。10時25分に間に合うのか…。雨の降り方はにわか雨という感じではなかったが、私は吾妻小舎のご主人の「天気予想」を信じていた。絶対天候は回復するからと夫を説得してゆっくり歩く。

 酸ヶ平で晴れてきた
(1) 酸ヶ平で晴れてきた
 酸ヶ平まで登ると雨が止み青空も覗きだした。再び登りに転じて途中にある避難小屋で休憩をとる。改装されて非常にきれいな小屋だった。見下ろした酸ヶ平と鎌沼、後ろに東吾妻山の眺望に胸がすく思い。よしよし、どんどん晴れろーと念じる。


酸ヶ平
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酸ヶ平避難小屋
(2) 酸ヶ平避難小屋
酸ヶ平を俯瞰
(3) 酸ヶ平を俯瞰サブウィンドウを開きます

 ところが避難小屋を出て登りだすとまたもや雨。小屋からはけっこう苦しい急登だ。浄土平からの直登コースの稜線を歩く登山者たちが右手に見えたが、それを見ると苦しさはそんなに変わらないのじゃないかと思った。ただし喘いで登るのもほんの15分。浄土平からの直登コースと合わさった。

〔8:50〕ガレの道を目の前のピークに向かって登りつめたが、本当の山頂はその先であった。吾妻小富士のまるですり鉢のような大きな火口が姿を現わした。雨はごく小降りになったが降ったり止んだりで、ここで吾妻小富士の展望を得られたのは幸運だった。山頂はもうすぐだ。

山頂間近
(4) 山頂間近サブウィンドウを開きます
吾妻小富士の火口が大きい
(5) 吾妻小富士の火口が大きいサブウィンドウを開きます

〔9:05〜9:20〕一切経山山頂。草木1本もないだだっ広い頂の真ん中に、石が積み上げられていて祠がある。信仰の山らしい雰囲気が漂う。わずか10分前に直下では吾妻小富士が良く見えたのに、山頂はホワイトアウトだった。「吾妻の瞳」と呼ばれる五色沼を見ることを楽しみにしていたのに…。数年前に弟が子供づれで登ったときの、美しい「吾妻の瞳」の写真がよみがえる。口惜しい。しばらく下を覗きこんでガスが晴れるのを待っていると、さっとガスが流れてわずかに見ることが出来た。風が強いのでゆっくりすることもせず下山することにした。

信仰の山の雰囲気濃い山頂
信仰の山の雰囲気濃い山頂サブウィンドウを開きます
一切経山山頂
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五色沼、なんとなく見えた
五色沼はなんとなく見えた
(6) 一切経山 山頂のホワイトアウト3景(笑)

東吾妻山 標高:1975m
一切経山 標高:1949m

山行日 2003/09/14-15
場所 福島県
交通 JR新幹線福島駅
バスストップバス(観光バス)約70分 浄土平下車
温泉ページへ 高湯温泉(日帰り温泉・あったか湯)
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MAP 一切経山〜高湯温泉コースマップ サブウィンドウを開きます
一切経山〜高湯温泉
※こちらのMAP画像からは写真は開きません。
《画像について》
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ガスで迷いやすい地点
ガスだと迷いやすいので注意サブウィンドウを開きます
 酸ヶ平でいったん天候回復してからは夫も浄土平に戻る気はなくなったらしく、先立って五色沼へと下りていった。あれ?こっちで良いのかな…視界が悪い広い山頂を五色沼を望む場所に移動した時点で、私は一瞬方向がわからなくなっていた。夫がしっかりしていたので大丈夫だったがあぶない、あぶない(^^;



吾妻の瞳(五色沼)
(7) 吾妻の瞳(五色沼)サブウィンドウを開きます
五色沼
(8) 五色沼
〔9:35〕滑りやすいガレた道を慎重に下り始めてすぐ、ガスが切れて日が射した。それまで鉛色に近かった眼下の五色沼にさっと色が差して、表現できないほどに美しいブルーの水面になった。写真を撮ってから先を歩く夫に教えると、気がつかずにスタスタ下りていた。しかし太陽が雲に隠れ、あの神秘的な青い色はもう見ることはできなかった。

〔10:15〕五色沼の畔まで下りて休憩。沼は近くで見ると透明度が高いようだが上から見るほど青くはなかった。

家形山分岐先のピーク
(8) 家形山分岐先のピークサブウィンドウを開きます
〔10:20〕家形山との分岐。西吾妻連峰への縦走路でもある登り口は急な階段になっていた。私たちが向かう高湯温泉へは右手に見えるピークを越えて行く。登るにつれて再び五色沼が眼下になり、後ろに山頂部がうっすらガスに覆われた一切経山が遠くなった。家形山はその名の通り台形の山だと一目瞭然で、急な登山道を登っていく人たちが見えた。

 ピークからはあとは下るだけ。登山道がえぐれた道になる。東吾妻山の登山道は「ドロドロ、ヌカヌカ」だったが、このコースは粘土質の赤土でえぐれていて「ツルツル、ヌルヌル」。昨日と同じように少々難儀する。


〔11:10〜11:25〕追分に硯石という名所?があるらしいが良くわからず通過。標高を下げてガスから脱出したら雨もすっかり止み、追分の先の慶応吾妻山荘への分岐でレインウェアを脱いで仕舞った。

気持ちよい広葉樹林の道
(10) 気持ちよい広葉樹林の道サブウィンドウを開きます
〔12:25〜12:55〕賽の河原で昼食。夫は吾妻小舎で作ってもらったお弁当の、大きなおにぎりを塩が効いてウマイと言って食べた。山でおにぎりを食べるのが苦手な私は持ってきたパンを。ラーメンも持ってきたが作らなかった。この付近はヤエハクサンシャクナゲの自生地だそうなので花に時期にも来てみたい。ここまでも相変わらず「えぐれてツルツル、ヌルヌル」が続いたのだが、樹林帯が広葉樹に変わり、所々平坦でフカフカの歩きやすい道が出現するようになった。新緑や紅葉の頃は気持ちが良いプロムナードだろう。しかし傾斜が増すと必ず「えぐれてツルツル、ヌルヌル」になるので気が抜けない。

 同じコースで下山かと思われた人たちは(極めて少なく3人くらい)ずいぶん先に行ってしまったらしく家形山分岐の先のピークからは誰にも会わなかったが、賽の河原までの途中で年配の女性が登ってきた。訊ねたら不動沢でバスを降りて登ってきたとのこと。

〔13:30〜13:45〕不動沢の渓谷にかかるスカイラインの不動沢橋が見えたので、うっかりスカイラインに出てしまった。スカイラインを横断しショートカットの登山道入口を探しまわること15分あまり。どうやら手前にあった通行止めのロープが張られた林道を行くのが正解らしい。あるいは途中で本来の登山道を見落としていたか?ロープをくぐって林道(未舗装)を下りていくと再びスカイラインにぶつかって、今度は道路を横断した場所斜めに入口があった。

クロカンのための目印
クロカンのための目印
 不動沢から先もしつこくえぐれてツルツル、ヌルヌル。笹は払われているし、道は踏まれているがなんとなくあまり利用されていない感じ。不動沢には駐車場があるのでそこから登る人が多いようだ。テープの目印に加えクロカンのための目印が、追分辺りから木の高い位置に付けられているので注意しながら下った。舗装路に飛び出すとそこは旅館吾妻屋別館の露天風呂の脇だった。道なりに下って高湯温泉バス停前の日帰り温泉施設「あったか湯」に到着したのは14時50分だった。(途中10分1回休憩)




日帰り温泉施設 高湯温泉・あったか湯



あったか湯
(11) あったか湯
 日帰り温泉施設には珍しく「源泉の掛け流し」なのは良いのだが、あまり大きくない露天風呂しかない、洗い場が少ない、石鹸、シャンプーも置いていないという施設に、料金の安さからかドッと利用客が来ていつも混んでいるらしい。それで15時まで入浴可能な旅館玉子湯の日帰り入浴を利用するつもりだった。14時には下山できると思っていたら例によってコースタイムオーバーで間に合わなかったため、あったか湯で我慢することに。案の定混んでいたが、汗を流してサッパリしたのでまぁいいか。なんと言っても入浴料金250円は安い。

高湯温泉公式サイト あったか湯のページ
地図


 福島駅に出て駅ビル内のスーパーマーケットで新幹線車内での夕食の買い物。ザックを背負った姿に目を留めた買い物中の地元の奥さんに声をかけられた。訊ねらて歩いたコースを説明すると、紅葉の具合などを訊かれた。ご自身も登山をなさる方なのだろう。