HOME > 山行一覧 > 阿蘇山(2006年3月31日〜4月1日)その3


阿蘇 烏帽子岳

---烏帽子岳から垂玉温泉へ ---

 2日目 4月1日  薄曇り


コースタイム 標準タイム 約3時間40分
登山口--20分--鞍部(分岐)--40分--烏帽子岳--35分--分岐--50分--牧道出合--20分--牧野--30分--垂玉温泉


 天気予報では午後から雨になるということで、なるべく早く出発し早めに下山したかった。宿に事情を話したら、8時からという朝食時間を快く7時半にしてくれた。それでも8時23分発のバスには間に合いそうにないので、タクシーで草千里まで行くことにした。

 30代のタクシーの運転手さんは多弁な人だった。草千里まで4,5千円という上客を掴んで浮かれているようにさえ見えた。仙酔峡への往復で利用したタクシー運転手さんも、黒川温泉まで使ってほしいそぶりで必死の商売だった。観光シーズンではない時期、私たちはささやかながらも売り上げに貢献して来たらしい(笑) 運転手氏の「東京は景気が上向きといっても地方には関係ねーや」とのぼやきまで聞かされながら草千里に到着。登山口付近を通過してしまいUターンしたので、料金は5000円を少しオーバー。

草千里越しの烏帽子岳(右)と高岳(左)〔9:25〕登山口:火山博物館手前のヘアピンカーブでタクシーを下車し、ガードレールを乗り越えた。登山ルートの案内看板と道標があるが、あまり参考にならない。どちらに行けば登山道なのかな?ともかく目の前の烏帽子岳に向かって出発。

 草千里の縁につけられた登山道から、草千里越しの烏帽子岳は絵になる眺めだ。池の周囲などに野焼きの黒い跡が残っている。草の芽吹きも牛の放牧もまだ。青空に緑豊かな草千里の風景でないのが残念。草千里をまっすぐ突っ切って歩いている人が見える。烏帽子岳に登る人らしい。放牧前なら草千里内をあるいたほうが近いかもしれない。

草千里越しの高岳
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草千里越しの烏帽子岳
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分岐
分岐
 草千里から直接上がってくる道と垂玉温泉への下山路との分岐。ここからしばらく、登山道が深くえぐれていて歩きにくい。おまけに火山灰土なので滑りやすい。

山頂部
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 登りの途中で山頂部を撮影。中央の尾根を直登していく。勾配はどんどんきつくなる。先を登っていく人が良く見える。身軽な装備の若いご夫婦なので早い、早い。3泊4日分のザックの重みが足を遅くし、差が開くばかり。

烏帽子岳 標高:1337m

山行日 2006/04/01
場所 熊本県
交通 草千里ヶ浜駐車場
温泉ページへ 内牧温泉
玉垂温泉
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MAP コースマップ サブウィンドウを開きます
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烏帽子岳山頂
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山頂から高岳方面の展望
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〔10:25〜10:50〕烏帽子岳山頂:ザックの重さの割には標準タイムの1時間で登頂した。山頂の少し手前にかなり急な箇所があり、霜解けの土で滑るので登りにくい。潅木も生えていないのでやむを得ず登山道に手を付く。軍手がドロドロになった。

 阿蘇山(中央火口丘の阿蘇五岳)の最高峰は高岳だが、1等三角点はこの烏帽子岳にある。



眼下に草千里
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雄大な展望
雄大な展望
 急な箇所を慎重に下り終われば、あとは草千里を見下ろしながらの気持ちが良い下り。天気が良ければ最高の眺めだろう。



アセビ
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アセビの道
アセビの道
 分岐でランチタイム。垂玉温泉への道を下りだしてすぐ、満開のアセビのトンネルの道を行くようになる。



スギ林を下る
スギ林を下る
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
 今度はスギ林。花粉症のシーズン中だが、杉に花は全く咲いていなかった。足元にショウジョウバカマの花が数輪咲いていた。この山行で初めて出会えた「山の花」だった。



草原を行く
草原を行く
〔13:00〕草原を行く:スギの植林地を抜けると広々とした草原地に飛び出した。振り返る背後に登った烏帽子岳、行く手の左手におかまど山と夜峰山が。ここから牧道出合までは草付きの道で歩きやすい。が、乾燥した牛の“落し物”がいたるところに落ちていて、踏まないように歩くことはできないほど(笑)

 975メートル台地のベンチで一休み。





牧道出合(見つけにくい分岐)
牧道出合(見つけにくい分岐)サブウィンドウを開きます
〔13:50〕牧道出合:コンクリートの林道ならぬ「牧道」に出合い、牧道を左へ少し下ると下山路の入り口(写真)がある。牧場の脇を通り過ぎると程なく里の気配がした。



エイザンスミレ
エイザンスミレ
フモトスミレ
フモトスミレ
 麓に下り立つ直前に見つけた阿蘇の春。付近にはタチツボスミレやフモトスミレも競って咲いていた。

野焼きの後の烏帽子岳山麓にはアソキスミレが咲くのではと期待していた。しかし時期が早かったのか期待は裏切られ残念。ところが帰宅後に偶然見つけたサイトで、同時期にアソキスミレが阿蘇根子岳に咲いていたという山行記録を発見した。根子岳にはオキナグサも咲くそうだ。

「九州の山歩きにようこそ」2006年4月6日根子岳のページ

垂玉温泉山口旅館全景
垂玉温泉山口旅館全景サブウィンドウを開きます
終点
終点(←草千里 4.2km.)
 眼下に垂玉温泉山口旅館の建物が見えてきた。天気予報より天気の崩れが遅くなり、全く雨には遭わずに下山。14時50分チェックイン。

※チェックインして、手前の青い屋根と茅葺屋根の棟はお風呂の棟だとわかる。



 このコースは変化があって面白かった。草千里から垂玉温泉への下山路には難所はなくハイキングコース程度ではあるけれど、倒木も多く足ごしらえは充分にしたほうが良い。距離もあるので観光客向きではない。汗をかきかき登ってくるグループにも行き会ったが、烏帽子岳までとなると敬遠したい感じがする。




垂玉温泉 山口旅館

山口旅館
山口旅館
 垂玉(たるたま)温泉の山口旅館は北原白秋、与謝野鉄幹らも泊まった、歴史がある正統派の温泉旅館である。ひなびた山宿と思いきや規模が大きな旅館だった。建物は古いが玄関など風格がある。

 お風呂は別棟で一度外に出る。館内には家族風呂がある。大浴場は総檜造りで高い天井に太い梁が温泉情緒を高める。大きく取った窓で開放感があり、長時間入っていても気持ちがいい。露天風呂「かじかの湯」は男女入れ替え制。

 極め付きは道路を隔ててある「滝の湯」である。60メートルの岩山から落ちる金龍の滝の滝壺付近にある露天風呂で、滝を見ながらの入浴は野趣に富み最高である。湧き出している源泉のその場所にあるので、白い湯花がたくさん浮いていて、新鮮な温泉を堪能できる。混浴だが女性は部屋に用意された湯浴(ゆあ)み着を着て入ることができる。が、男性はいろいろ苦労(笑) 夫のほかに韓国人の男女3人グループと三世代大家族と一緒だったので、なにかと賑やかだった(笑) 宿泊客以外は入浴できない。

 泉質は単純硫黄泉だが、硫黄鉄が含まれているためか浴槽の縁などが鉄サビ色に変色している。

垂玉温泉山口旅館のサイト
参考ページ→よかとこBY・垂玉温泉
山のいで湯(秘湯の宿スタンプラリー)

 近くにある地獄温泉も計画段階から気になる温泉だった。しかし何故か垂玉温泉から歩いていかれる場所にあるとは思っていなかった。翌朝チェックアウトのときにフロントに地獄温泉への案内があり、歩いても15分くらいだと判明。山歩きの予定もこなし垂玉温泉でのんびりしてすっかり温泉ボケしてしまい、前夜チェックしなかったのを後悔。垂玉温泉と地獄温泉にはもう一度来なくては…(笑)