荒船山
--- 上州のテーブルマウンテン ---
余計な前書き 荒船山は他の山の頂から遠望する時、すぐにそれとわかる個性的な山容なので、気になっていた山である。連休を利用して行く事にしたので、軽井沢から八風山・物見山の稜線を歩いて初谷温泉に下り、翌日荒船山に登り下仁田・三ツ瀬方面に下山という計画をたてた。この計画だと帰りの高崎からの新幹線は本数が多いので、座れる可能性もある。完璧な計画だと悦に入っていたら、直前の天気予報で23日 午後から24日にかけて雨だという。前夜に急遽計画変更、23日に荒船山に登ることにした。ところが小海線中込駅に到着したとたんに雨が降り出す。バスの乗り継ぎが悪いため予約しておいたタクシーに乗り込む。運転手さん曰く「こんな雨でも登るんですか?」ホント、フツーは登らないよね。本降りとなった雨の中、車は国道254線「コスモス街道」を走る。コスモスはちょうど見頃だった。荒船不動尊まで車を進めて貰って下車。軒をお借りして身支度をした。 |
天候 終日
雨
歩き出してすぐに「熊に注意」の看板が有り、熊鈴を取り出して付けた。小沢を渡り大きな案内板のところから登山道らしくなる。信濃路自然歩道として整備されているので、とても歩きやすい。登山道脇にはサラシナショウマ、ツリフネソウ、カラマツソウが咲いていた。トリカブトの花も見つけた。雨が小降りになり空が少し明るくなって、ブナ、ミズナラの緑が本当に美しい。切り通しになっている星尾峠にも「妙義荒船佐久高原国定公園」の大きな看板が有り、クマさんの絵を中心にハイキングコースのコースタイムが描かれている。
少し歩いた所に少しだけ登山道が崩れた箇所があり、慎重に足を運んでいると岩の上にソレはいた。うわっ、大きい芋虫!しかもその数歩先には足の置き場も無いほどの数の芋虫がうごめくきながら散らばっている。ベージュ色で5p位、しかも太い…ウギャー!上の木から落ちたのだろうか?虫、特にイモ虫系が嫌いな私は年甲斐も無く「キャ〜!」と黄色い悲鳴をあげていた。そして先を行く夫の背中を押して「早く行って!」…夫「どうした、危ないじゃないか」…私「何でもいいからッ、ドンドン行って!」ド近眼の夫にはそれは見えていなかったらしい。周りに人がいたら叫び声を聞いてクマが出たと思ったかもしれない。雨具を着ている状況でまだ良かった。その場を離れて落ち着いたものの、往路を戻らねばならないので、帰路再びアノ気持ちが悪い光景を見るかと思うと、この時点で既に気が重くなるのだった。
またもや例の看板が立つ分岐から、急な丸太の階段でT字路になっている稜線の上に飛び出す。稜線といってもここは頂上の一角である。右手に進んで荒船山の最高峰京塚山(経塚山・行塚山)へ登る。ほんのひと登りだが急である。頂上は木立に囲まれて小さな祠があった。晴れていると八ヶ岳、両神山が見えるらしい。山名の標識の上に伸びたナナカマドの枝には実がついていたが、まだ赤く色づいてはいなかった。
T字路まで戻り反対側の頂上の一角、艫岩を目指す。広くて平坦な尾根道は気持ちよく、その上あくまでここは頂上だなんて面白い。おまけに小沢まで渡る。本来の計画では下りるはずだった三ツ瀬への道を見送ると、休憩舎が見えた。ここまで誰にも会わずに歩いてきたが、休憩舎では3人組みが缶ビールを傾けていた。雨の山行では屋根のある休憩舎が何より有り難い。ここにはトイレもあった。雨脚が強くなった中でも、快適に昼食、コーヒーも煎れてゆっくりする。体が冷えてきたので休憩舎に設置されている大きな寒暖計を見ると、気温12度だった。雨も小降りになったので、艫岩展望台に出てみると、すご〜い、なるほど絶壁だ。もちろん展望などまるで無いが、スパッと切れ落ちた断崖の上に自分がいるのはよくわかる。霧の中に浮かび、本当に海に浮かぶ船の艫(トモ)にいるようである。左手に見上げる大絶壁(これが艫岩?)がガスの中に吸い込まれている様は壮観な威容だった。内山峠側から10人以上の賑やかなパーティが登ってきたので、下山することにした。星尾峠に向かう途中も2〜3組のハイカーに会った。
午後から24日にかけて雨だという。前夜に急遽計画変更、23日に荒船山に登ることにした。ところが小海線中込駅に到着したとたんに雨が降り出す。バスの乗り継ぎが悪いため予約しておいたタクシーに乗り込む。運転手さん曰く「こんな雨でも登るんですか?」ホント、フツーは登らないよね。本降りとなった雨の中、車は国道254線「コスモス街道」を走る。コスモスはちょうど見頃だった。荒船不動尊まで車を進めて貰って下車。軒をお借りして身支度をした。