HOME > 山行一覧 > 天城山縦走(2009年5月3日)その1


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天城山縦走

余計な前書き:天城山への思い入れ 天城山は日本百名山のひとつだが、「天城山」という山はなく、伊豆半島の最高峰万三郎岳(1406m)を中心にした天城連山の総称である。百名山ハンターさん達やアマギシャクナゲ目的での花見登山のハイカーは、万二郎岳・万三郎岳の周回コースで登って終わりとするこの天城山だが、私は天城山の本当の魅力は縦走にあると思っている。

 夫婦で山歩きを始めたばかりの頃、ハイキングのガイドブックに掲載されていた天城縦走コースの紹介を読み、いつかは歩きたいと強く思った。1994年4月に八丁池までの往復ハイキングをして、その思いは更に強くなった。1995年5月28日には日帰り登山で万二郎岳・万三郎岳の周回コースを歩いた。たまたま20年に一度と言われた素晴らしいアマギシャクナゲの花付きを目にして感激し、そして人生において初めてブナの新緑の美しさを知り感動した。(→山行記録)ますます天城縦走への思いは膨らんだ。しかし全長約17キロ・標準コースタイム6時間以上という行程なので、東京在住の私たちには登山前日と下山後の宿泊が必要である。だからアマギシャクナゲの咲き時期に合わせた縦走は、夫の在職中は無理である。なかなかチャンスを作れなかった。

 1999年4月、ようやく天城縦走を計画実行するときがやってきた。天城東急リゾートホテルハーヴェスト天城高原(未だに案内状を頂きます…^^)に宿泊し、登山口までホテルの車で、バスの時間より早く送ってもらう約束も取り付けた。ところがホテルでの夕食中に私が体調を崩してしまうというハプニングが…。ホテルスタッフが用意した車椅子でレストランから客室まで運ばれるという羽目になった(^^;。少し休んで体調は回復したのだが、翌朝の天候が強風のため万全を期して登山は中止した。

 それから10年目の今年、そろそろ積年の宿題をやってしまおうという気持ちになった。計画を進めると、天城高原ゴルフ場までの路線バスは廃線になっていた。東急リゾートが運営(運行は伊豆東海バス)するシャトルバスはあるのだが、東急リゾートの利用客じゃないと利用出来ないかのようなネット情報があった。しかし更に調べると、現在は一般登山者の利用も可能になっていた。しかし始発バスに乗っても到着は8時55分。登山開始が9時になってしまう。で、伊東ではなく伊豆高原に宿を取った方が天城高原に近く、タクシーを利用しやすいことに気がつき、伊豆高原のペンションを予約。下山後の宿はいちばん近い湯ヶ島温泉。湯ヶ島温泉宿泊は3回目になるが、今回は日本秘湯の宿の会員旅館を予約できたので、スタンプ帳のスタンプが増える楽しみもオマケもついた。


1日目 5月2日 晴れ

 ゴールデンウィーク後半は4連休なのに、夫の都合で2日間の日程しか取れなかった。そこで、夫が土曜日に仕事を早めに切り上げ帰宅し、登山日の前夜に伊豆に入る計画とした。伊豆高原駅に17時27分に着く特急「踊り子号」に乗車すれば、なんとかペンションの夕食前にチェックインできる。ところが夫の仕事の都合でその踊り子号に間に合わない。苦肉の策で、新幹線を熱海まで利用し、その踊り子号を追いかけて乗り換えることにした。

 このプラン、実は乗り換え時間が5分しかないのが気になったが…。心配が的中。途中駅で駆け込み乗車をしてドアに挟まれた人がいて、新幹線が熱海に着いたのが3分遅れた。私8.5キロ、夫10キロのザックを背負って熱海駅構内を全力疾走。伊東線・伊豆急行線のホームに下りたときに、踊り子号がホームに滑り込んできていた。どうやら踊り子号も遅れたようだ。間に合った、セーフ!…と思ったのに夫がまだ階段を下りてこない。自動改札のエラーに引っかかり抜けられなかった夫が駆け下りてきて、なんとか電車に乗車し、指定席でようやくホッとした(笑)

 ところが。座席に落ち着いてすぐ、私が手に持っている乗車券が「東京-伊豆高原」ではなく、私の物ではないことに気がついた。幸いなことに、私の前に自動改札を通った人を覚えていた。同じ新幹線で同じドアから下り一緒に熱海駅を走った人で、同じ車両に乗ったのを見ていたからである。その人の席に行き事情を説明すると、その人が乗車券を自動改札から取り忘れたのが原因だと判明。お連れのご主人共々、たいへんな恐縮ぶり。だけど私の乗車券は熱海駅に置いておかれたまま…どうなるの?
 踊り子号の車掌から伊豆高原駅で下車するときに対応してもらうようにと言われたので、伊豆高原の改札でも事情説明。改札係曰く「本来は熱海駅で証明書を発行して貰うのだけど」。え?だって、気がついたのが乗り込んだ後だし、そもそもそれができる時間があれば、前に通過した人も切符の取り忘れはしてないだろうし、私も自分の切符を取っていただろうし…。ともあれ、連れ(夫)が乗車券を持っていて、乗車券購入の「クレジットカードご利用明細票控え」も持参していたので、別段問題なく下車できた。

 教訓→『新幹線と在来線の乗り換え所要時間は、「5分」では危ない綱渡り

 タクシーで大室高原にあるペンションへ。運転手さんに翌朝天城高原ゴルフ場から登山することを伝え、6時半での迎車を頼んでおいた。運転手さん、ちょっとホクホク顔(笑)



ペンション ぶるうまあぶる

ペンション ぶるうまあぶる

 温泉付きのペンション。内湯、露天風呂があり、どちらも鍵をかけて「貸し切り」にして利用する。そのため利用中は寛げるが、反面どちらの浴室も利用中だと、待たねば入浴できないというデメリットもある。早朝出発なので早く就寝したくて、夕食後直ちにお風呂へ行ったのだが既に遅し。2階の客室に戻れば順番取りできないというジレンマ。廊下で30分以上立ったまま待つのが辛い。せめてベンチでも置いて欲しい。

 朝食時間は8時からとのことなので、あらかじめ「一泊夕食のみ」で予約したところ1000円引きだった。お料理、設備ともに普通だが、宿泊料金が少し高めなのは、伊豆高原という場所柄なのかも。

万三郎岳(ばんざぶろうだけ) 標高:1406m

山行日 2009/05/03
場所 静岡県
交通 JR伊東駅
バスストップバス(天城東急リゾートシャトルバス)約55分
終点天城高原ゴルフ場
※東急リゾートの利用客ではなくても一般登山者の利用も可能
温泉ページへ 湯ヶ島温泉
観光協会 天城湯ケ島温泉
温泉ページへ
参考 天城縦走(PDFファイル) - 河津町のハイキング - 河津町観光協会
天城山 - 毎日が山歩き/いつでもBon vivant
天城縦走-河津町(伊豆ネット)
""天城山 - MAPPLE 山と高原地図
《画像について》
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2日目 5月3日 曇りときどき晴れ


標準コースタイム 約6時間5分
天城山登山口(天城高原ゴルフ場)--15分--分岐(万二郎登山口)--50分--万二郎岳--30分--石楠立--40分--万三郎岳--15分--片瀬峠--10分--小岳--40分--戸塚峠--25分--白田峠--40分--八丁池--40分--大見分岐--40分--向峠--15分--旧天城トンネル--5分--天城峠バス停
【エスケープルート】--八丁池--1時間--八丁池口バス停

天城山縦走コース断面図
天城山縦走コース断面図

《作成地図》 新しいウィンドウで開きます。

参考サイト


登山口
登山口
天城山縦走路の案内板
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〔7:00〕登山口出発:タクシーは大室高原から20分くらだったが、料金は5500円を越えた。ハイカー専用の広い駐車場には、既に数台の車が駐車していて、準備したり歩き出したグループがいた。皆さん、早朝出発どいうことは縦走なのかな?

登山道 歩き始め
登山道 歩き始めサブウィンドウを開きます
ヒメシャラ
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 登山口からすぐの1本のトウゴクミツバツツジの木が、かなり花をつけていたが、アマギシャクナゲとともにツツジもまだ咲き時期には早い。ツルシキミの白い花がたくさん咲いていたのと、アセビの花がちらほらという感じ。触れたくなるようなスベスベの樹肌が特徴であるヒメシャラは、この辺りではときおり大木を見かける。

 最初の分岐までは緩やかに登っていく。登山道の土が流失して道がえぐれている。火山灰土であること、雨が多いこと、増えすぎたシカによる下草の食害などが原因だろう。しかしおそらく、最大の原因はハイカーの増加なのだろう。


分岐(万二郎登山口)
分岐(万二郎登山口)サブウィンドウを開きます
登りがきつくなる
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〔7:20〜7:25〕万二郎岳登山口(分岐):周回コースで下山した場合戻ってくる分岐。14年ぶりに歩くので、記憶も飛び飛びである。そして14年の間にコースがずいぶん整備されていた。道標が新しくなっていて見やすいし、分岐だけではなく各所に設置してある。迷いそうな枝道があればロープが張ってある。少々至れり尽くせりに過ぎる気もする(笑)


万二郎岳山頂
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〔8:30〜8:40〕万二郎岳山頂:直下のきつい登りを登り切ると、標高1320mの万二郎岳山頂に飛び出た。樹林に囲まれて展望はなく、マメザクラの花もだいぶ散ってしまっていた。

※携帯電話(DoCoMo)のiモード受信状況は良好(バリ3)。


 アセビの花や、ピンクに煙るマメザクラを見ながら鞍部へと下ると、短い梯子がかかる岩場が現れる。岩場の上に立つと馬ノ背と奥の万三郎岳が望める。アマギシャクナゲが満開だった95年に登ったときには、ここから望む馬ノ背の山肌にシャクナゲのピンク色が散り映えていた。

アセビの花
アセビの花
岩場には木梯子
岩場には木梯子
岩場のピークから馬ノ背を望む
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タチツボスミレ
タチツボスミレ

アセビのトンネル
アセビのトンネルサブウィンドウを開きます
 天城山は山野草はあまり咲いていないように思う。土砂が流失しやすいからかもしれない。それでも馬ノ背の登り道にタチツボスミレが咲き乱れていた。そして前回登ったときにも印象深かった、アセビのトンネルの道を抜ける。ここのアセビの開花は未だなのか、それとも咲き終わったのか不明。