HOME > 山行一覧 > 秋田駒ヶ岳(2008年7月2日)その1


秋田駒ヶ岳

【余計な前書き】 前年の6月に結成した“3人ムスメ登山隊”(名前の由来はこちらを参照)。その後10月の栗駒山紅葉登山を行い、再び結集の時がやってきた。今回はやはり東北の花の名山である秋田駒ヶ岳である。秋田駒ヶ岳の花の素晴らしさも、鳥海山と同様にBUNさんからかねがね聞かされ(メールのやり取りなので、読まされたり写真を見せられ、と言うべきか…笑)ていて、6月下旬から7月初旬にかけてチングルマの花で埋めつくされるという、通称「ムーミン谷」は長年憧れの場所である。

 例によってネットの開花情報と週間天気予報を睨みつつ、山行日をぎりぎりまで探った。梅雨時の天気予報の変りやすさ不確かさには、毎度翻弄される。今回もそれは同じだが、なぜかどんどん予報が良くなっていくのだった。

 新幹線の窓から残雪を抱いた栗駒山がよく見えた。6月14日の岩手・宮城内陸地震による、栗駒山と山麓集落の被害に胸を痛めていので、複雑な気持ちで眺めた。

田沢湖とたつこ姫像 対岸は秋田駒ヶ岳
田沢湖とたつこ姫像 対岸は秋田駒ヶ岳
 田沢湖駅で再会をハグしあって喜ぶ3人。傍にいた改札口の駅員さんは、さぞ可笑しかっただろう。
 宿にチェックインするには時間があるので、ハーブガーデンの施設を見学したり、田沢湖湖畔を半周し、たつこ姫像までドライブ。対岸にそびえる秋田駒ヶ岳の山頂部には雲がかかって残念だが、乳頭山も含めてよく見える。田沢湖へは昔観光に来たことがあるのだが、記憶にある田沢湖と目の前の田沢湖の印象がまるで違う。空が青空だとこんなにも湖の色が美しいのか。浅瀬の色の美しさに感動した。
田沢湖ハーブガーデン「ハートハーブ」

 宿で美味しい夕食と源泉掛け流しの温泉とお喋りを堪能し、翌日の早発ちに備えて早めに就寝。

〔参考〕
→3人ムスメ登山隊結成の第一回登山「鳥海山御浜
→3人ムスメ登山隊紅葉にため息編「栗駒山




コース
八合目登山口出発(シャクナゲコースで)…焼森…横岳…大焼砂…(火口原に下り)駒池…男岳分岐…阿弥陀池…(片倉岳コースで)…片倉岳展望台…八合目登山口到着
《標準タイム 約4時間》
八合目登山口八合目登山口(→120分)横岳(→30分)大焼砂(→20分)駒池(→20分)男岳分岐-阿弥陀池(→45分)八合目登山口


 既にマイカーの乗り入れ規制期間になっているので、代替バスを利用しなければならない。しかしマイカー利用の方が何かと便利なので、規制時間前に八合目に到着できるように出発することにした。4時起床、5時過ぎ出発。

秋田駒ヶ岳マイカー規制(平成20年度) - 仙北市観光情報

八合目登山口
八合目登山口
〔6:00〕出発:秋田駒ヶ岳は11年前に夫とやはり八合目から登っているので懐かしいのだが、休憩舎やトイレは建て替えられてきれいになり、すっかり様変わりしていた。秋田駒ヶ岳では地震の被害がなかったことは幸いだった。車の中で宿で作ってもらった朝食のおにぎりを食べてから出発。

 空は雲ひとつなく申し分のない青空。休憩舎のすぐ前にさえも、ハクサンチドリが咲いているのには驚いた。


 焼森へ向かうシャクナゲコースは、登山口を進んでからすぐ左手から入っていく。片倉岳コースより整備されていないので、朝露でズボンの裾を濡らすような少し藪っぽい所もある。歩き始めはツマトリソウマイヅルソウズダヤクシュゴゼンタチバナなどの小さな花々が目を楽しませてくれる。ナナカマドも白い花を咲かせている。登るに従い湯森山の奥の乳頭山(烏帽子岳)がせり上がってくる。

シャクナゲコース登山道
シャクナゲコース登山道
ツマトリソウ
ツマトリソウサブウィンドウを開きます

秋田駒ヶ岳
最高峰 男女(おなめ)
標高:1637m
(今回は登頂せず)

山行日 2008/07/02
場所 秋田・岩手県
温泉ページへ 田沢湖高原温泉・水沢温泉
温泉ページへ
MAP 秋田駒ヶ岳「花の山行コース」マップ サブウィンドウを開きます
山行コース
参考 秋田駒ヶ岳情報 - 仙北市
《画像について》
青枠があるか説明にサブウィンドウを開きます付きの画像は、画像自体をクリックするとサブウィンドウで拡大表示します。サブウィンドウをクリックすると閉じ、サブウィンドウはマウスのドラッグで移動可能です。

 ハクサンシャクナゲはまだほとんどが堅いつぼみだった。今まで他の山で見たことがなく、名前も知らなかったのはコミヤマハンショウヅル。BUNさんに教えてもらって接写。標高に関わらずあちらこちらに見かけた。花弁のように見えるのはがく片。うつむく花を覗くと、なかに花があった。ベニバナイチゴもよく咲いていた。

ハクサンシャクナゲ
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背景は焼森山
コミヤマハンショウヅル
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ベニバナイチゴ
ベニバナイチゴ

 赤倉沢の徒渉地点手前ではサンカヨウが咲き誇っていた。赤倉沢に残雪は既になく、安全に渡れた。沢辺のシラネアオイに目をやっていると、BUNさんの「ほら、ミネザクラが咲いている!」の声が。このあたりは遅くまで残雪があるので、開花が遅いとのこと。ラッキ〜!

サンカヨウ
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サンカヨウ
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ミネザクラ
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 シャクナゲコースは片倉岳コースに比べて登りは少しキツく、段差が大きくて木の根や岩に手と足を掛けて体を引き上げるような箇所も何度か現れた。股関節の手術をした後再び山に登れるようになったBUNさんだが、段差が大きい登り下りは苦手。ところが栗駒山山行のときから比べたら、段差にもめげずに登っていく。めざましい体力回復ぶりに、隊員2名もうれしい。(それほど大した急登ではないが、急な下りが苦手な人は、シャクナゲコースは「下り」より「登り」のコースにすることを勧めます)

イワカガミ
イワカガミ
イワカガミ
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 花の多さでも片倉岳コースより軍配が上る。ハクサンチドリイワカガミはあちらこちらに咲き、コバイケイソウミヤマカラマツも咲き出していた。次々と現れる花で足が止まる。

男女岳と浄土平を望む
男女岳と浄土平を望むサブウィンドウを開きます
湯森山と乳頭山
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 岩を積み上げた坂を登り切ると目の前が開け、秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳が姿を現した。浄土平と阿弥陀池小屋も見える。左手には湯森山と乳頭山の眺め。そして岩手山がシルエットになって浮かんでいた。

 目の前に迫る焼森山の、火山礫の赤茶けた山肌は黄色っぽくなっている。タカネスミレの大群生は満開のようだ。



 タカネスミレの大群生地の前にミヤマダイコンソウのお出迎え。ミヤマダイコンソウの群生の中に、ムシトリスミレを見つけた。そして焼森山を登り始めると、歓声を上げずにはいられない光景が広がっていた。「わーっ!こんな群生は見たことない!」

ムシトリスミレ
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タカネスミレ
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タカネスミレの大群落
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 焼森山は火山礫の砂礫地のため乾燥し、風も強いことから他の植物は根付かず育たない。そういう環境でも生育できるタカネスミレだけが、焼森山斜面を埋め尽くしているのだった。この日は風も弱く、珍しく焼森一帯もそよ風だった。

焼森山頂
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〔7:55〕焼森山頂:タカネスミレの大群落に目や足を奪われ、ほんの一踏足の焼森山頂まで何分かかったやら…。焼森山頂は360度の展望。東に岩手山とその奥遠くに早池峰山、北は見事な雲海に和賀山塊が浮かんでいた。タカネスミレの大群落の向こうには谷を隔てて浄土平と女岳、男女岳。緑と残雪のコントラストが美しい。

焼森山頂からの眺め

岩手山
岩手山
雲海に浮かぶ和賀山塊
雲海に浮かぶ和賀山塊
浄土平と女岳・男女岳
浄土平と女岳・男女岳サブウィンドウを開きます