山頂をふたり占め


 中高年の登山人気もいまだ続き、どうやらブームで終らずに定着した感がある。天気のよい休日はどこの山に行ってもハイカーに会い、人気の山、手軽なコースでは人、人、人の列という場合もある。そして不幸にもマナーに欠けたツアー登山の団体さんに遭遇して、楽しさも半減ということも、ない訳ではない。私たちはガイドブックにある一般ルートを歩くだけのスキルしかないので、誰でも歩ける山に行く。それでも時には、一日中誰にも会わずに静かな山歩きを堪能できる日がある。ゴールデンウィークの最中でさえ、メジャーではない山域に行けば、喧騒の行楽地がウソのような静かな自然がそこにある。静けさのなか鳥のさえずりに耳を澄まし、風のそよぎを感じながら歩く幸せに恵まれる。 思いがけずそんな幸運のもとに、山頂を夫婦ふたり占めした山行を集めてみた。今後リストにどれだけの山が加わるかどうか判らない。またいつも夫婦二人きりでの暮らしなので、これ以上ことさらに二人きりになりたい訳ではないのだが・・・。  

山名 山行日 天候 ひとこと
興因寺山・淡雪山
山梨
2004年1月5日(月) 晴れ 甲府近郊の低山。前日に帯那山を歩き積翠寺温泉に下山し、翌日興因寺山→淡雪山→白山→湯村温泉と歩いた。平日のため登山者には全く会わなかった。
ニセコアンヌプリ
北海道
2003年4月1日(火) 曇り お昼前にニセコ五色温泉に到着してからの「午後から登山」。雨が上がって山頂に着いたときにちょうどガスが晴れて羊蹄山が良く見えた。
三瓶山
島根県
2003年4月1日(火) 曇り 独立峰なので360度の展望だが、あいにくの天気で残念だった。縦走(男三瓶山・女三瓶山・孫三瓶山・子三瓶山)を計画していたが、例年より残雪が多く歩けない箇所があり断念し、男三瓶山のみ登頂。
塔ノ峰
神奈川県箱根
2003年1月6日(月) 晴れ 明星ガ岳から塔ノ沢へ向かうと、箱根外輪山東側最後のピーク塔ノ峰となる。途中で林道(車道)になったりする。標高が低いので常用樹林の林相がかえって楽しい。塔ノ沢に下る途中に皇女和宮ゆかりの寺がある。
明星ガ岳
神奈川県箱根
明神ガ岳のついでに登られてしまうか、カットされてしまう山。ピークとも呼べない山頂だが、明神ガ岳との鞍部からの稜線は意外に展望がある。山頂からは駿河湾を見下ろす。
丸岳
神奈川県箱根
2003年1月4日(土) 快晴・強風 箱根外輪山。乙女峠から35分で登れるが、人気の金時山に比べて静かな山。長尾峠〜湖尻峠と歩き、富士山をお供の大展望の稜線歩きが楽しめた。
大野山
神奈川県丹沢
2002年4月2日(火) 晴れ 牧場の草原とソメイヨシノが満開。山頂のオオシマザクラ満開の頃には花見客とお花見ハイカーで賑わうことだろう。富士山展望は春かすみで望めなかった。
加入道山・大室山
神奈川県西丹沢
2002年4月1日(月) 晴れ
(山上ガス)
平日山行なので、途中出会ったハイカーは2組3人。人気の丹沢でも、丹沢最高峰(百名山)の主脈縦走を避けたコースで、静かなブナ林の尾根歩き。
伊豆山稜線歩道
静岡伊豆
2002年1月5(土)6日( 曇り・快晴 交通が不便なロングコース。旧天城トンネル入り口から船原峠までのコースを2日に分けて歩いたが、2日とも誰にも会わなかった。

小野岳
福島県南部
2001年11月4日( 雨&雪 南会津の静かな温泉場、湯野上温泉の山。全山広葉樹の自然林でブナの中を歩く。山頂にいた人たちと入れ違いで山頂をふたり占めだが、生憎の天気で早々に下山。晴れれば磐梯・吾妻の展望も得られるとか。
大桁山
群馬県
2000年12月25日(月) 晴れ
一時雪
無人駅で下車、山頂を往復、再び里に下りるまで誰にも会わない。下山中雪になり、静かなふたりだけのホワイトクリスマスになった。
荒船山
上信県境
2000年9月23日( 連休だが、山頂まで誰にも会わない。こんな雨の日に登るのは我々くらいかと思ったら、艫岩展望台のあずまやには先客がいた。
湯の丸山
上信県境
1999年8月25日(水) 快晴 北アルプスの大展望をふたり占め。
思親山
山梨南部
1999年1月5日(火) 晴れ 広々としていて、太陽がさんさんと降り注いだポカポカの山頂。ベンチがいくつもある。富士山の展望をふたり占め。下山まで二人きりで思親山ふたり占め。
熱海玄岳 1999年1月4日(月) 晴れ時々曇り 富士山と南アルプスの展望
南平山
栃木川治
1998年5月4日( 曇りのち
時々晴れ
3連休の中日/登山中にハイカー2グループに会うが、昼食の時間をずらしたので山頂ではふたりきり。全山自然林で新緑が美しく、ブナ林も残る。猿に遭遇。
三国山
箱根
1998年1月5日(月) 曇り
のち晴れ
箱根外輪山のひとつの尾根歩き。山頂はブナの林のなかで展望がない。芦ノ湖スカイラインが並行しているため、車の音が近いのが残念。
新湯富士
栃木県
塩原自然研究路
1997年5月4日( 曇りのち
晴れ
3連休の中日G・W中にもかかわらず、往復の新幹線なすの号は自由席で座れた。下山後塩原温泉に予約ナシで宿泊。頂上近くの日陰には残雪が少しあり、エンレイソウが咲いていた。静かだが春セミが賑やかに鳴いていた。山麓はミツバツツジの花が見頃。
長九郎山
伊豆
1997年1月5日( 晴れのち
曇り一時小雪
登山口までタクシー利用。その後大沢温泉口バス停に下山するまで誰にも会わなかった。
馬頭刈山
東京
奥多摩
1996年12月24日( 晴れ 登りの途中で大岳山へ行く男性と一緒になり、馬頭刈山までご一緒する。山頂で彼を見送った後は富士山をふたり占めしながら、ゆっくりした。
独鈷山
信州別所
1996年4月2日(火) 曇時々晴
時に小雪舞う
登山道がカチカチに凍結していて怖かった。山頂からは浅間山と眼下に塩田平の眺め。岩場、凍結、少ない道標と苦労したので、二人にとって忘れられない山。季節を選べば楽しい山だろう。


ご注意 「山頂をふたりじめ」は偶然の幸運に過ぎません。紹介している山がいつも空いている訳ではありません。

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