九寨溝から成都へ (1)

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第8日目 7月23日 九寨溝宿泊ホテル → 四川九寨黄龍空港 → 成都双流国際空港 → 成都大熊猫繁育研究基地見学 → 成都(泊)

 成都から車で入ったアバ・チベット族チャン族自治州から、国内航空便を利用してひとっ飛びで成都に帰る。それは便利なのだが、九寨溝のホテルから空港までの所要時間が1時間半~2時間、8時半のフライトなので早朝5時15分の出発である。朝食は空港へ向かう車の中でのお弁当になった。

 まだ夜が明けていない中チェックアウトして車に乗り込んだ。旅行第1日目から6日目までお世話になったツアー専用車(依託された現地旅行社所属)のドライバーは、専用車を運転して先に成都に戻っているので、ホテルから九寨黄龍空港までのチャーター車だった。

四川九寨黄龍空港までの車窓風景
空港までの車窓風景
四川九寨黄龍空港までの車窓風景
車窓風景
四川九寨黄龍空港までの車窓風景
車窓風景
四川九寨黄龍空港までの車窓風景
車窓風景

 空が白み始めてからは窓の外に流れる景色を熱心に見続けた。チベット的な風景とは、これでお別れだからである。

四川九寨黄龍空港 / 標高3448m

四川九寨黄龍空港
四川九寨黄龍空港

〔7:05〕車内が冷えてきて車が標高を上げているのがわかった。外に出る前にフリースやパーカーを着込んでおいたが、空港に到着し車を降りたら思いっきり寒かった。四川九寨黄龍空港の標高は3448mなので、夏でも朝7時なら寒くて当然である。

 四川九寨黄龍空港は中華人民共和国国内で、5番目に高い標高にある空港である。気象条件が悪いので運航スケジュールが乱れ、欠航や遅延が多いことでも有名である。成都空港から飛行機が飛び立ちこちらに向かっているなら予定の便も運航確実という話で、搭乗待合室でショップを巡ったりお弁当の残りを食べたりして搭乗開始を待つ。空港は前面ガラス張り構造なので明るく広々として、ローカル空港としては近代的で立派。さすが世界遺産の人気観光地、九寨溝・黄龍の玄関である。トイレを利用した夫が「TOTO製だった」とニコニコしていたが、女性用は街や観光地よりきれいとは言え、個室内や並ぶ人のマナーが相変わらずの中国式なので、TOTO製とは気がつかなかった。

 搭乗が開始され、予定より遅れたが9時5分に離陸した。

〔10:30〕9時50分に成都双流国際空港に着陸した。僅か1時間弱のフライトだった。成都空港の化粧室に入ると、明るい照明、ピカピカの鏡と洗面台、清潔に掃除され当然トイレットペーパーが備えられている洋式トイレの有難さが身に沁みた。ツアーリーダーさん曰く「なんか、安心するよね」。確かに地方でのトイレタイムは、扉がなく仕切りが低い“ニーハオトイレ”ではなくても、若干覚悟や緊張を強いられていた(笑)

 空港を出ると蒸し暑さが襲ってきた。現地ガイド氏の話ではこの日の最高気温は32度という予報だが、「まだ良いです。明日の最高気温は37度になるそうです」とか。ツアーリーダーが指さす方を見ると、一足先に成都に戻ったドライバーさんが馴染みがある専用車と共に待っていた。

成都のレストランで昼食
成都のレストランで昼食

〔11:15~12:10〕成都市街地へと車を走らせて、レストランで昼食。レストランは成都にゆかりがある中国唐代の詩人杜甫を記念した、杜甫草堂博物館のすぐ近くだった。食材はアバ州の山間部のレストランでも豊富だったが、茹でたブロッコリーと春雨の炒め物の二皿は四川省で「お初」。

参考: 成都杜甫草堂博物館 »

成都パンダ繁育研究基地 / Giant Panda Breeding Research Base

 ツアーに組まれている成都観光は成都パンダ繁育研究基地の見学だけである。

 駐車場から入場ゲートまでへの通路がアーケードで、パンダグッズの露店がずらりと並んでいる。ぬいぐるみなどすべて、パンダとは思えないほどかわいくない(笑) 現地ガイド氏が「買うなら施設内のお店の方が(品質が)良いですよ、高いけど」と言いながら、露店でパンダの絵柄の団扇を買っていた(笑)

土産物屋 / 成都パンダ繁育研究基地
土産物屋
入場口 / 成都パンダ繁育研究基地
成都パンダ繁育研究基地
入場口 / 成都パンダ繁育研究基地
成都パンダ繁育研究基地

〔12:25~14:10〕成都パンダ繁育研究基地はパンダの繁殖・人工飼育と生態などを研究する施設で、中国だけではなく世界のパンダ研究の中心である。見学料などの売り上げは施設の運営だけではなく、研究費用にも当てられる。

 施設内は広いので小型の周回マイクロバスが運行している。当然ながら私たちは乗らずに歩く。 高山での涼しさに慣れた身体には暑さが堪え、汗まみれになって現地ガイドの後を追う。20分ほど歩いてパンダの宿舎に着いた。

パンダの運動場 / 成都パンダ繁育研究基地
パンダの運動場
パンダの運動場 / 成都パンダ繁育研究基地
パンダの運動場

 宿舎の前の行列に並ぶが、列はなかなか進まない。宿舎の周りには自然を活かしたパンダの運動場がある。パンダが外に出ていれば、パンダたちが遊ぶ愛くるしい姿をかなり近い距離で見ることができる。入場前に「この暑さなのでパンダは出ていないと思います」と現地ガイド氏が苦笑しながら話したとおり、運動場には1頭のパンダもいなかった。

 成都パンダ繁育研究基地ではパンダを抱っこして記念撮影(有料)ができることが知られている。料金は研究への寄付という形になる。しかし希望が多く度々の料金改正つまり値上げがあったとか。しかし現在はパンダへのストレスの問題から「抱っこパンダ写真」のサービスは行っていない。…というような話を聞いているうち順番がきて宿舎の中へ。

 観覧用のガラス越しにパンダ舎の中を見られるようになっていて、フラッシュは禁止だが写真撮影は許されている。中でパンダ数頭が昼寝中だった。

昼寝中のパンダ / 成都パンダ繁育研究基地
昼寝中のパンダ
昼寝中のパンダ / 成都パンダ繁育研究基地
昼寝中のパンダ
昼寝中のパンダ / 成都パンダ繁育研究基地
昼寝中のパンダ

 たとえ寝ているだけの寝姿でも、なんとなく愛らしくて癒される。不思議な動物だな、パンダは。しかしゆっくり歩いて見たところで5分もせずに出口に着いてしまう。ちょっとあっけない。やはり外でじゃれ合ったり転がったりでんぐり返ししたりして遊ぶパンダを見たいものである。動くパンダを見られるのは午前中だそうだ。

赤ちゃんパンダ / 成都パンダ繁育研究基地
赤ちゃんパンダ
赤ちゃんパンダ / 成都パンダ繁育研究基地
赤ちゃんパンダ

 赤ちゃんパンダの保育室がある別の建物へ。ここもガラス越しに見学ができる。保育器で保育中のパンダは一頭だけで、後ろ姿ではあったが頼りなげな寝姿に胸を捕まれてしまった。大きさから生後3週間くらいだと現地ガイド氏は推定したが、撮影した写真をよく見たら生年月日や生まれたときの体重が書かれたプレートが写っていて、生後1ヶ月のメスだとわかった。元気に育っているかな。

 成都パンダ繁育研究基地には放し飼いのレッサーパンダ園もある。動き回るレッサーパンダを見ることができたが1頭だけ。やはりこの暑さの中ではレッサーパンダも日陰で昼寝していたいだろう(笑)

 次に「パンダ劇場」へ。パンダの生態や魅力をテーマにしたドキュメンタリーを常時上映している。途中から見始めたところ、中国語の音声に英語の字幕バージョンと英語の音声・中国語字幕バージョンを交互にエンドレスで上映しているらしい。音声ガイドシステムを導入して多国語ガイドがあれば良いのにとは思うが、ドキュメンタリーは短いし映像だけでも楽しめた。扉がないオープン施設だがエアコンがあり、しばし暑さから逃れられた。メンバーも皆同じ思いらしく、なかなか席を立とうとしない(笑) 最後に施設内のパンダ博物館を見学して施設を出た。


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