おわりに

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 ゴンドラでグリンデルワルトに下りて来たのは16時。除雪しても残る歩道のジャリジャリした雪が、すっかり溶けていた。麓でも気温が高かったのだろう。グリンデルワルト駅まで10~15分歩き、駅前で解散になった。スーパーで買い物をして再び外に出ると、夕陽が当ったメッテンベルグがうっすらと焼け始めていた。

グリンデルワルト駅前
グリンデルワルト駅前
グリンデルワルト駅
グリンデルワルト駅

 ホテルに帰り客室から裏庭に出ると、メッテンベルグの岩峰がオレンジ色に染まっていた。

メッテンベルグの夕映え / ホテルアイガーブリック
メッテンベルグの夕映え
メッテンベルグの夕映え / ホテルアイガーブリック
メッテンベルグの夕映え

 この場所からではアイガーの夕映えは見られないが、西に向いて飛び出している岩はオレンジ色に光っている。そしてメッテンベルグとアイガーとの間に、小さくトゲのように飛び出して見えるフィンスターアールホルンも、オレンジ色に輝いていた。

夕陽が当るアイガー / ホテルアイガーブリック
夕陽が当るアイガー
夕陽が当るフィンスターアールホルン / ホテルアイガーブリック
夕陽が当るフィンスターアールホルン

 スイスでの最後の晩はツアーメンバーの仲間の発案で、現地ガイドの吉川さんを招待しての夕食会になった。吉川さんは元々スキーガイドで、休暇で帰国して北海道で滑るのを楽しみにしていらした。スイスのスキー場は絶景パラダイスだと思うのだが、雪質は北海道のニセコや大雪山が最高だそうである。いろいろと盛り上げ楽しませてくれたので、夕食会招待は皆の気持ちでもあった。


8日目 1月26 - 27日 / 帰国

 グリンデルワルトのホテルからチューリッヒの空港まで、ツアーでチャーターした専用車で向かう。7時30分に出発して車窓風景を眺めていたが、空はずっとどんより曇っていた。ツアーの間も曇った日があったが、行動中に雨も雪も降らなかった。6回のハイキングでは、うち4日が快晴。天気に恵まれたと言って良いだろう。しかしこの結果は私の神通力でも運でもなく、冬のスイスアルプスでは本当に晴れる日が多いからなのだと思う。

 スイス国内を含めたヨーロッパからの旅行者は多い様子だが、団体さんに遭遇しない旅行は快適だった。しかし前日の夕方、グリンデルワルトのホテル「アイガーブリック」に私たちと入れ違いにチェックインしていたのは、台湾からか中国からかはわからないが、中国語を話していた人たちの団体だった。ユングフラウヨッホでも韓国からのツアーを見かけた。東アジアの国は日本と同様に、この時期(1月)のスイスへの航空運賃が割安なのだろう。今後はスイスのウィンターシーズンにも、中国・韓国の団体さんが増えていくのだろう。

スイスは冬もハイキング・パラダイス

 「はじめに」のページで書いたように、冬のスイス・アルプスでのハイキングには魅力とメリットが多かった。重複するが以下に列挙すると、

《気候》思ったほど寒くない / 標高が高いスキー場エリアでは、晴天・快晴の日が多い / 夏よりさらに乾燥しているので、空気が澄み山岳展望が美しい

《ハイキングコース》圧雪されたコースがたくさんあり、アイゼンは要らない / 夏には入れないコースを歩ける

《その他》海外からの団体観光客があまりいない / 現地ではハイシーズンでも、年末年始を外せばホテルや街はそれほど混んでいない / 日本からの航空運賃が安くなる時期に当る

 …ということになる。

 しかし今回2度目になるスイス・アルプスでつくづく感じ入ったのは、スイス・アルプスはハイキングをするのに実に最適化されているのだなということ。つまり美しいアルプ(アルプスの中腹で夏に放牧場になる地帯)の風景や迫力ある山岳展望を、至便な交通機関を利用して体力や日程の都合に合わせて満喫できるのだ。

ユングフラウも遠望! / リッフェルベルク
ユングフラウも遠望!

 しかもベースとなるリゾートごとにコースが数多くある。日本アルプスでの一般ルート程度の登山コースもあれば、2時間程度の散策に近いコースもある。

 しかしあまりアップダウンがない短いコースでさえ、目の前の景色は氷河を抱くアルプス山脈のパノラマなのである。

スネガビュッフェのテラス / Sunnegga Paradise
スネガビュッフェのテラス

 山小屋では日中はレストランを営業しているので、お弁当の準備も要らずゆっくりランチを楽しめる。ビュッフェタイプのレストランもあって、利用しやすいうえにメニューの豊富さには目を見張る。日当たりが良いオープンテラスでのランチタイムは至福のひとときだった。

 公衆トイレはトレイル沿いでは少ないが、食事で利用したレストラン・山小屋、登山電車やロープウェイ発着駅のトイレは無料である。しかも近代的で清潔だ。

 世界的に人気がある山麓の街には、駅前にインフォメーション、アクティビティのためのレンタル店、登山・スキー用品店、そして大型スーパーマーケットがあり、海外からのハイカーにとってはたいへん有難い。

 こんなに便利で快適なリゾート地が日本にあるだろうか。

 もう行くことはないかもしれないと思っていたスイス・アルプスだが、調べるほど知るほどに、数多あるハイキングコースに歩いてみたいコースを見つけ、またハイキングエリアにある山岳ホテルや山小屋にも惹かれてしまい、心がざわざわするのだった(笑)

 ピークを目指す登山より「ハイキング」が好みに合っている私たちにとっては、スイス・アルプスはハイキングのパラダイスであり「メッカ」と言っても良い場所なのだと知ってしまった…。いろいろな事情からいったん断念することになる海外でのハイキング旅行だが、「夢」だけは持っていようと思う。


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