余計な前書き 海外トレッキングツアーの旅行会社から、次から次へとパンフレットが送付されてくる。私は届くメールマガジンをチェックするのみで、パンフレットまでは目を通さない。だが夫はよくそれらのパンフレットを眺めている。で、昨年秋のことウィンターシーズン用のパンフレットを見た彼は、冬のスイスアルプスでスノーハイキングする企画を見つけてしまった(笑)

 スイスアルプスには1997年夏に行っているが、フランス・シャモニーでのハイキングと組み合わせたツアーだったので、スイスではツェルマットのハイキングコースしか歩いていない。アイガーの展望やユングフラウヨッホがあるグリンデルワルトに行っていないのが、大きな心残りだった。スイスアルプスのハイキングツアーの場合、ほぼ全部がグリンデルワルトに行けばツェルマットにも行く企画である。ツェルマット再訪よりは他の国や地域に目が向いてしまい、グリンデルワルトへはこのまま行かずじまいになりそうだったが、諦めるつもりだった。

 しかしツェルマットの再訪でも、冬と夏では景色の見え方が違うだろう。スイスにもう一度行くなら、この企画しかないと思った。そろそろ海外への山旅は引き時かなと思っていたのに…。

 冬のヨーロッパアルプスでは山麓が曇天でも、登山電車、ロープウェイなどで山の上に上がると晴天であることが多いそうだ。冬も乾燥していて空気が澄んでいるため陽差しが強く、現地の人たちは「日光浴」を兼ねてウィンタースポーツを楽しみにアルプスで遊ぶのだとか。ということは晴れると案外暖かく、しかも夏よりもくっきりと美しい山岳展望が得られるということになる。スキーやそり遊びのために、ウィンターシーズンだけ運行するロープウェイがあったり、夏は閉めて冬だけ営業するヒュッテのレストランもあるそうで、日本人があまり行っていないエリアに行くという点も魅力だ。

 …てなわけでこんな企画が目に留まったのが運の尽き。私の心はアイガーに飛んでいってしまい、早い内に申し込んだ。しかし12月半ば近くになっても催行決定にならず少しやきもき。おまけに今シーズンは今のところヨーロッパアルプスでも、日本と同様に雪が降らずにスキー場は雪不足。年が明けてしばらくして、雪不足が解消したのをネットで確認して一安心。

1997年8月のフランス・スイスアルプストレッキング »

はじめに

利用したツアー

白銀に輝くスイス・アルプス4大リゾート ホワイト・ハイキング満喫 10日間 / アルパインツアー

気候と服装について

 標高2500m~3000mくらいにあるスキー場エリアをハイキングしてきたが、たしかにそれほど寒くなかった。日本での冬山を考えると不思議である。その日の天気、気温によりけりだが、全般に日本での冬の低山ハイキングやスノーシューイングで経験した寒さより厳しくはなかった。

 ハイキング時の服装はツーリストの案内に従い、防寒肌着の上下を着て日本での冬用の登山用の服装プラス防寒・防風用のジャケットを着用。寒い日やハイキング前は、ジャケットの下にインナー用ダウンジャケット(あるいは厚手フリース)を着てちょうど良い感じ。しかし晴れて風がない天気の日は、防寒着を着ていると暑かった。ジャケットを脱いで歩いたが、防寒肌着は脱げないのでツライ(笑)。天気・気温に対応できる重ね着の組み合わせを考えて準備したい。

スイスでの飲料水について

 スイスの水道水は安全性が高く飲用できる。ただし硬水である。スイス国内でも比較的軟水に近い水道水の都市はあるようだが、このツアーの宿泊地はアルプス山麓と言うことで、硬水なのだろうと推測する。

 私は硬水を飲むとどうしてもお腹が緩くなり過ぎる体質なので、旅立つ前にスイスで販売しているミネラルウォーターを調べた。リストを見ると驚くほど硬度が高いものばかり。しかし軟水であるフランスの「ボルヴィック」が買えるようだった。ところが現地で利用したスーパーマーケット「COOP」ではどの宿泊地でも「ボルヴィック」は見当たらなかった。そこでスーパーの棚でカルシウムとマグネシウムの含有量をチェックすると、「Evian」が硬水と言えども一番低硬度である。

 ホテルの洗面所で手洗いをすると、手が粉を吹いたようにガサガサになる有様なので、やむを得ず各所で Evian を購入。最後の宿泊地グリンデルワルトのスーパーマーケットで、 Evian の2wayタイプの赤キャップペットボトル(330ミリリットル)を見つけたが、若干カルシウムとマグネシウムの含有量が少なかった。

参加メンバーのこと

ツアーメンバー全員集合
ツアーメンバー全員集合
ツェルマット・ゴルナーグラートにて

 ツアーの参加者は私たち夫婦の他、一組のご夫婦、単独参加の男性2人、女性2人という内訳の総勢8人。スイスで利用する鉄道にはシニア割引がある。旅程の終盤に交通費精算報告があった際に、図らずも参加者の中に1人だけシニアではない人がいることが判明(笑)

 女性ツアーリーダー(アルパインツアー社員)とグリンデルワルト在住の日本人ガイドさんがガイドしてくださった。お二人の「冬のスイスの魅力を多くの人に知ってほしい」という熱意が通じたのか、ツアー中の天気はほぼ良くて素晴らしい快晴の日にも恵まれ、山岳展望を満喫した楽しい山旅になった。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

山岳展望

マッターホルンの展望
マッターホルンの展望 / ツェルマット
ユングフラウヨッホ展望台から見るアレッチ氷河
ユングフラウヨッホ展望台から見るアレッチ氷河

 冬のスイスアルプスの魅力は、なんといっても迫力ある山岳展望である。深く濃いブルーの青空と白銀の鮮やかな対象。そこに切り立つアルプスの峰々。美しいだけではなく、荘厳な風景である。

 曇りがちでも空気が乾いているので案外遠望も効く。アイガーの麓のグリンデルワルトのように山が間近に迫っているエリアのトレイルでは、曇り空でも裾野から頂上までの景観はバッチリであった。

 そんな景色を眺めながら歩くのは、ハイキングやそり遊び用として圧雪されたトレイルである。だから軽アイゼンさえ付けずに登山靴でのんびりと歩けるのである。

 もちろんサマーシーズンでも快晴であれば素晴らしい展望が見られるが、気温上昇につれて標高が高い山の山頂部に雲が湧きやすく、一日中クリアな展望が得られることは稀である。夏は案外曇りや雨の日も多い。だから夏のハイキングシーズンにスイスを訪れた人には、山麓から間近に見えるマッターホルンやアイガーさえも見られなかった人が多いと聞く。そんな人には声を大にして言いたい。「スイス・リベンジは是非ともウィンターシーズンで!」

スイスの鉄旅

氷河急行 / Glacier Express
氷河急行 / Glacier Express
ランドヴァッサー橋を走行中の氷河急行
ランドヴァッサー橋を走行中の氷河急行

 このツアーではサンモリッツ、リーダーアルプ、ツェルマット、グリンデルワルトと移動して、それぞれのエリアでハイキングをした。宿泊地への移動は有名な「氷河急行」を含む電車だった。私たち夫婦は鉄道の旅が好きなので、スイスのいろいろな電車、登山電車に乗ることができて、「山旅」と「鉄旅」の両方を満喫した。



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