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 この日の夜明けはパーフェクトな快晴だった。まだ薄暗い午前6時前、モンテ・ビアンコに朝日が当たり始めた。前述したように私たちの客室バルコニーからはグランド・ジョラスは見えない。部屋を出たすぐ前が非常階段への出口になっていて、グランド・ジョラスはその踊り場からならよく見えた。モンテ・ビアンコの朝焼けが最も美しくなるまで時間がかかりそうなので、非常階段でグランド・ジョラスが照らされるのを待った。モンテ・ビアンコの「焼け具合」が気になって部屋のバルコニーに戻ったり、非常階段でカメラを構えたり、早朝6時に足音を忍ばせ、行ったりきたり(笑)

ダン・デュ・ジェアンに朝日が当る / Courmayeur
ダン・デュ・ジェアンに朝日が当る
モンテ・ビアンコの朝焼け / Courmayeur
モンテ・ビアンコの朝焼け

 結局グランド・ジョラス南壁は赤く照らされずにがっかりしたが、ダン・デュ・ジェアンの側面が赤く燃えた。そして6時5分、モンテ・ビアンコの、正確には「クールマイユールのモンブラン」Monte Bianco di Courmayeur の岩肌が赤く輝いた。

 とうとうハイキングの最終日である。この日歩くヴェニの谷のエリザベッタ小屋までの往復コースは、今回のツアーのハイキング行程のなかでは標高差、徒歩の所要時間(4時間30分~5時間)共に最大で、最も歩きでがある。疲れが溜まっていてバテるのではないか…と、多少心配だった。ゆとりがある行程のお陰か、とりあえず疲労が溜まっている感じもなく、体調は好調、食欲は絶好調(笑)

モンブラン南壁展望ハイキング (1)

コース概要

クールマイユール …<路線バス>… ヴィセイユ(Visaille) ---<徒歩>--- コンバル湿原 ---<徒歩>--- エリザベッタ小屋(Rif.Elisabetta) ---<徒歩>--- コンバル湿原 ---<徒歩>--- ヴィセイユ …<路線バス>… クールマイユール

歩行距離 13.0km / 歩行時間 7時間29分42秒-約2時間(エリザベッタ小屋周辺滞在時間)/(GPSログを利用したAndroidアプリ「山旅ロガー」による測定結果)

※ エリザベッタ小屋周辺で滞在していた間(おおむね13時から15時まで)、GPSログ取得アプリを起動したままだったので、実際の「歩行時間」はおよそ5時間30分くらいです。

 GPSログによる足跡をグーグルマップに重ねたルートマップです。拡大ボタン(「ログイン」の隣)で別画面で大きな地図が開きます。


バスターミナルへ向かう /Courmayeur
バスターミナルへ向かう

 これまでの旅程中ずっとだいたい好天気に恵まれたが、ハイキング最終日のこの日はこれ以上望めないほどの快晴になった。雲ひとつない青空をバックにしたグランド・ジョラスを見ながら、ホテルから徒歩10分くらいのバスターミナルへ向かった。ツアーリーダーさん、メンバーの皆さん、足が速いので追いつけない(笑)

 この日はメンバーの内2人が「離脱申請書」を提出して、ハイキングには参加していない。そのうちひとりは、エルブロンネル展望台へ行くそうである。

〔9:50〕ヴィセイユ / Visaille(標高1656m)出発:ヴィセイユまでの車窓からも素晴らしい景色が見られた。モンテ・ビアンコのブレンヴァ氷河の先端が目前に迫る景観は圧巻だった。路線バスの窓からなんと氷河が間近に見えるのである。ヴィセイユでは青空にくっきりとグランド・ジョラスが映え、出発してしまうのがもったいないくらい。

ヴィセイユから見えるグランド・ジョラス / Visaille
ヴィセイユから見えるグランド・ジョラス
グランド・ジョラスをズームで
グランド・ジョラスをズームで
ヴィセイユから見えるモンテ・ビアンコ / Visaille
ヴィセイユから見えるモンテ・ビアンコ

 ヴィセイユのレストランの屋根の上に、モンテ・ビアンコの荒々しい南壁が望める。しかしモンテ・ビアンコ南壁眺望は、登山口へ向かう車道の橋の上からが素晴らしい。モンテ・ビアンコは見る角度によって見え方が極端に違う。

 ヴィセイユには道標や案内板がある「登山口」があってわかりやすい。フリーで来ても安心である。最近までコンバル湿原の手前までバスが入ったそうだが、土砂崩れが多いので現在はヴィセイユがバスの終点である。そのためこの先しばらくは舗装路を登る。

ヴィセイユの登山口 / Visaille
ヴィセイユの登山口
コースの道標 / Visaille
コースの道標
ヴェニの谷案内板
ヴェニの谷案内板

 歩き始めが“ダラダラ坂の登り一方”というのが私は苦手で、意識してゆっくり登らないとペースが乱れてしまう。足が速い他のメンバーたちに離されていき、追いかける形になって負のスパイラルに陥りそう…。登山口からさほど登っていないというのに早くも苦しくなり、ツアーリーダーさんに「マイペース宣言」をした。途端に気持ちが楽になって登りを楽しめるようになってきた。

前方にグラシエ針峰が見えてくる
前方にグラシエ針峰が見えてくる
沢沿いに登る
沢沿いに登る
右手にモンテ・ビアンコ南壁が見えてくる
右手にモンテ・ビアンコ南壁が見えてくる

 単調だった景色も30分ほど登ると、前方にグラシエ針峰が見えだして足取りがいくらか軽やかになった。氷河の水とコンバル湿原から湧きだした水を集めた沢に沿い、ゆっくりと登る。やがてモンテ・ビアンコの頂上部が右手に現れわくわくしてくる。そして間もなくコンバル湿原が目の前に…。


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