ツール・モンテ・ローザハイキング (1)

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第1日目 7月7日 成田 → ミラノ(泊)

 成田発12時20分のアルタリア航空直行便で、イタリア・ミラノ郊外にあるマルペンサ空港に、イタリア時間18時頃到着。むりやり「夜」にされた航空機の中で13時間半は長かった。せっかくミラノに来たというのに、この空港はミラノ市街からはかなり離れていて、あのミラノ大聖堂を見ることはできないのが惜しい。空港内壁面の巨大なサムスン(Samsung)の広告に、世界経済の盛衰をひしと感じつつ(笑)、空港を後にしホテルまでの送迎車に乗り込んだ。

※ 空港内コンビニエンスストアにてペットボトルの水を調達。宿泊ホテルの近所にはお店がないため。

ホテル NH FIELA
ホテル NH FIELA

 1時間ほどのドライブで宿泊するホテル、NH FIELA に到着。この辺りは新開発エリアのようで、展示会場らしき建物と巨大な駐車場があるのみ。NH FIELA というホテルはピサの斜塔もどきに斜めに傾いで建っている造り。しかし客室は傾いてはいない(笑)

 翌朝は8時30分に出発である。私にとっては初めてのヨーロッパ旅行であったフランス・スイスアルプスの旅では、初日のホテルチェックイン時間の遅さと時差&興奮とで眠れなかったので、翌日のハイキングのときの体調に差し障りが出たほど。その二の舞にならないよう、翌日のパッキングを済ませ早めにベッドに入ることにした。


第2日目 7月8日 ミラノ郊外 → グレッソネイ・ラ・トリニテ / ハイキング

 チャーター車がミラノ郊外を発ち北へ向けて出発し、しばらくはハイウェイ脇の殺風景な景色が続いたが、だんだんと山が見え、古城がちらほら見えてきてからはドライブも楽しくなってきた。グレッソネイ谷の最奥のトリニテ村(Gressoney-La-Trinite)に入り、宿泊するロマンチック ホテル ヨランダ スポルト(Romantik Hotel Jolanda Sport)には11時頃到着。スーツケースなどの荷物を下ろしてから、車でロープウェイ発着駅があるスタッファル(Stafal)へ。

 旅程ではハイキング初日のこの日は、モンテ・ローザ展望ハイキングの予定であった。下山はグレッソネイ・ラ・トリニテまで下りるチェアリフトを利用することになっているのだが、まだ夏季の営業を開始していないことが判明。ツアーリーダーの判断で第1日目と第2日目のスケジュールを入れ替えることとなった。

利用予定のリフトが運休中
利用予定のリフトが運休中

 利用するはずのチェアリフトは宿泊ホテルのすぐ裏手にあり、これで下りてきてしまうなら楽ちん…いや、見上げればすごい傾斜のリフトで、怖そうだからあまり乗りたくないような…。

コース概要

スタッファル …<ロープウェイ&リフト乗り継ぎ>… ベッタフォルカのコル(リフト駅)---<徒歩>--- ベッタフォルカ峠(モンテ・ローザ展望地) ---<徒歩>--- ベッタフォルカのコル ---<徒歩>--- サンクト・アンヌ …<ロープウェイ>… スタッファル

〔11:30〕スタッファル / Stafal(標高1824m):車がスタッファルに近づくと、前方の窓から氷河と岩山が見えて思わず声を上げた。夏休みを取って来ている人も増えてきているのか、スタッファルの駐車場はキャンピングカーや乗用車で結構埋まっていた。グレッソネイ谷の一番奥にあるスタッファルには、谷の左右(東西)それぞれに上がるロープウェイがある。今日は谷の西側へ上がるロープウェイに乗車する。

MONTEROSA SKI »

ガビエット行きロープウェイ
ガビエット行きロープウェイ
ベッタフォルカ行きロープウェイ乗り場
ベッタフォルカ行きロープウェイ乗り場
チェアリフトに乗り換え
チェアリフトに乗り換え

 だんだん晴れてきているが雲が多い。ロープウェイを下りてチェアリフト乗り場へ向かう道の草原には、いろいろな花が咲いていて思わず足が止まる。よく見るとヨツバシオガマが咲いていた。

チェアリフトから見る景色
チェアリフトから見る景色
チェアリフトから見る景色
チェアリフトから見る景色

 乗り換えたチェアリフトは標高2727mのベッタフォルカのコルまで上がっていく。足の下に広がるお花畑の草原がだんだん岩ばかりになっていき、残雪や雪解けでできた小さな池が現れた。帰路は歩いて下る。下に見える道を歩くのかな。標高が上がるにつれ、空気も風も冷たくなってくる。リフトのプラスチック製フードを下ろしていても、寒くてたまらない。

ベッタフォルカのコル / Colle Bettaforca
ベッタフォルカのコル

〔12:00〕ベッタフォルカのコル / Colle Bettaforca(2727m):ベッタフォルカのコルでチェアリフトを降りると、じっとしていられないくらいの寒さだった。慌てて上着を着込んだ。この場所の標高はツーリストから配られた地図では2672mとなっているが、リフトの設備に掲げられた看板とロープウェイ&スキー場を運営するMONTEROSA SKI のパンフレットでは2727mになっている。どちらが正しいのかはわからない(笑)

 歩く準備を整えて、さあ、モンテ・ローザが間近に見える展望台に向けて出発だ。ところが夫が指先に小さな切り傷を負ってしまい、手当をしている間に出遅れてメンバーはどんどん行ってしまった。急がなくては…。

 歩き出すと森林限界を超えて咲く、小さくて可愛い高山植物があちこちに見られた。“アルプスの青い星”ゲンチアナの鮮やかな色に見とれ、カナディアンロッキーでは咲いている状態で見ることができなかったモスキャンピョンも見つけ、ひとつひとつ撮影で立ち止まりたくなる。

ゲンチアナ
ゲンチアナ (註1)
モスキャンピョン
モスキャンピョン (註2)
  1. ゲンチアナ - 学名:ゲンチアナ・ヴェルナ = Gentiana verna
  2. モスキャンピョン - 英名:Moss campion / 学名:シレネ・アカウリス = Silene acaulis

 しかし写真を撮っている場合ではなかった。メンバーと離れてしまい慌ててピッチを上げた。登りの傾斜がきつくなり息が切れる。切れるというより、呼吸が乱れて登ろうにも登れない…。標高2700mからいきなりハイペースで登ってはダメなのは当たり前。

ベッタフォルカのコルを振り返る
ベッタフォルカのコルを振り返る
展望台へ
展望台へ
モンテ・ローザが姿を現す
モンテ・ローザが姿を現す

 途中で観念して夫には先に行ってもらい、私は一度呼吸を整え直してからゆっくり登ることにした。

ダフネ・クネオルム
ダフネ・クネオルム (註1)
ゲンチアン
ゲンチアン

 ツアーリーダーに私を待たないでも構わないと伝えたので、休憩がてら高山植物の撮影モードに突入。とはいえモンテ・ローザの展望も気になるので、ゆっくりペースで登って行った。広い道から岩混じりの登山道となってきて、更に急登になってきつい。ハイキングの初日にこの有様…少々先行き不安になった。後から登ってきたイタリア人のグループと挨拶を交わして道を譲った。何か言われたが…たぶん励まされたのだろう(^^ゞ

  1. ダフネ・クネオルム - 学名:ダフネ・クネオルム = Daphne cneorum (ジンチョウゲ科)

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