グランド・ジョラス展望ハイキング (1)

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 クールマイユールの宿泊ホテル(Hotel Pavillon)からモンテ・ビアンコは西北方角にあり、グランド・ジョラスはモンテ・ビアンコの北寄りにある。グランド・ジョラスはホテルの2階テラスからはよく見えても、西南を向いた私たちの客室からは全く見えなかった(後から2階まで下りずに非常階段の踊り場で見るという手を編み出したが)。

ホテル客室から見えるモン・チェティフ / Courmayeur
ホテル客室から見えるモン・チェティフ

 でもモンテ・ビアンコは、バルコニーの正面ではないがバッチリ鑑賞できる。ただし手前にモン・チェティフ(Mont Chetif 2342m)という岩山がそびえていて、モン・チェティフの稜線から覗いているモンテ・ビアンコである。

 夜が明けた。朝6時15分過ぎ、部屋のバルコニーに出ると曇っていて、モンテ・ビアンコは見えなかった。6時30分ころになって雲が切れてきた。雲間のモンテ・ビアンコが淡いオレンジ色に輝きだした。慌ててズームレンズに交換し、朝焼けのモンテ・ビアンコを狙った。

 スイス側の「モンブラン」はたおやかな雪山なので、朝日が当ると赤く染まる。イタリア側のモンテ・ビアンコに朝日が差すと、荒々しい岩肌の陰影が増していっそう険しさと重量感が増す。どちらも美しい。

夜明けのモンテ・ビアンコ /Courmayeur
夜明けのモンテ・ビアンコ
夜明けのモンテ・ビアンコをズームイン / Courmayeur
夜明けのモンテ・ビアンコをズームイン

 クールマイユールの北西、イタリアとフランスの国境上にモンテ・ビアンコやグランド・ジョラスがあり、その裾野のイタリア側に谷が刻まれている。谷の北側、南側それぞれから流れる川が谷の中央付近で合流し、クールマイユールを流れる川 Dora Baltea となる。合流地点 Entreves から北側の谷が「フェレの谷(Val Ferret)で、南側の谷がヴェニの谷(Val Veny)である。ちなみにフェレの谷とヴェニの谷の合流地点 Entreves の近くの La Palud からは、フランスのモンブラン展望台「エギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)」まで連絡している「エルブロンネル展望台(Helbronner / 3462m)」へ行くロープウェイ乗り場がある。

 ツアーではクールマイユールに連泊して、フェレの谷とヴェニの谷の、ツール・ド・モンブランの一部が含まれているハイキングコースを2日に分けて歩くことになっている。初日のこの日はフェレの谷のコースを歩く。

 GPSログによる足跡をグーグルマップに重ねたルートマップです。拡大ボタン(「ログイン」の隣)で別画面で大きな地図が開きます。

コース概要

クールマイユール …<路線バス>… ラヴァシェイ(Lavachey) ---<徒歩>--- ボナッティ小屋(Rif.Bonatti) ---<徒歩>--- ラヴァシェイ …<路線バス>… クールマイユール

歩行距離 4.6km / 歩行時間 4時間11分14秒 (GPSログを利用したAndroidアプリ「山旅ロガー」による測定結果)

〔9:55〕ラヴァシェイ(ラヴァケイ) / Lavachey(標高1642m)出発:フェレの谷行き路線バスの終点 アルヌーヴァ(= Alp Nouvaz or アヌーヴァ = Arnuva)」からハイキングをスタートすることになっていたが、アルヌーヴァより手前のラヴァシェイ(Lavachey)からに変更された。変更理由は、ツアーリーダーがバスの運転手から「ボナッティ小屋へ行くならラヴァシェイからの方が近いし、アルヌーヴァからだとアップダウンは少ないが景色が単調だよー」と言われたからのようだが、バスはラヴァシェイでUターンしたので単にラヴァシェイ止まりだったからかも。予定していたアルヌーヴァの標高は1769mなので、ボナッティ小屋までの距離は短くなったが標高差は少々増えた。

ラヴァシェイからハイキングスタート
ラヴァシェイからハイキングスタート
トレイル脇には花が咲く
トレイル脇には花が咲く

 フェレの谷から左手にグランド・ジョラスを眺めながら登って行く。トレイル脇にはヤグルマソウなどが咲いている。

グランド・ジョラスを眺めながら登る
グランド・ジョラスを眺めながら登る
フェレの谷からヴェニの谷まで俯瞰
フェレの谷からヴェニの谷まで俯瞰

 高度を上げていくとグランド・ジョラスが近く見えるようになるが、上部に雲があって迫力感もイマイチだった。フェレの谷を俯瞰する高さまで登るとモンテ・ビアンコが見えるはずなのだが、モンテ・ビアンコは完全に雲の中だった。

 登りが緩やかになって緑の草原を行く。明るくて爽やかなトレイルである。花の色はエンジ色だがまさしくエゾリンドウと同種の花も咲いていた。

草原の放牧地を行く
草原の放牧地を行く
ヨーロッパアルプスのエゾリンドウ
ヨーロッパアルプスのエゾリンドウ
牛の放牧地
牛の放牧地

 行く手に放牧中の牛の群れがいる。えっ、群れの中を歩く?そんなわけがなく、ちゃんと簡単な柵があった。

「ボナッティ小屋まで15分」の道標
「ボナッティ小屋まで15分」の道標
ボナッティ小屋が見える
ボナッティ小屋が見える

 「Rif. Bonatti(ボナッティ小屋)まで15分」とある道標が現れた。スタートからちょうど1時間登った所だ。もう行く手にはボナッティ小屋が見えている。

グランド・ジョラスにかかる雲が切れて
グランド・ジョラスにかかる雲が切れて
グランド・ジョラスを眺めながら休憩
グランド・ジョラスを眺めながら休憩

 道標のすぐ先に廃屋になった小屋があり、このポイントからのグランド・ジョラスは素晴らしかった。かかっていた雲が切れてきていて、険しい岩の稜線と氷河が迫ってくる。ボナッティ小屋はもう近いが、休憩タイムになった。

 イタリア人グループが通りがかりに私たちメンバーに声をかけ、「どうだ、素晴らしいだろう」てな事を言ったようで、誰かが「素晴らしい。でも日本も富士山がある」と答えたら、イタリアン曰く「うん、マウントフジヤマは素晴らしい」というような会話を脇で聞きながら、グランド・ジョラスと野辺の花を撮影しつつ10分程度の休憩(笑)


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